和而不流(和して流れず)
Columns
マス・メディアに左右されない政治に必要なもの
Eポリティクス (e-politics) に期待したい
アメリカで若き上院議員ジョン・F・ケネディが、メディアを活用して、本命のニクソンを下し、大統領選挙に勝利してから、かれこれ50年となり、日本でも、日本新党の若い候補者たちがテレビ討論などを利用して大躍進し、55年体制を打ち破ってから20年近くが経過しました。
テレポリティックス (telepolitics)と言われる選挙戦略は、マス・メディアに取り上げられるようなスローガンやキャンペーンを繰り広げることによって、間接的に有権者に働きかけるものですが、小泉首相の「郵政選挙」、民主党の「政権交代選挙」をはじめ宮崎、大阪、名古屋の地方選挙で明らかなように、有権者の選択にとって、政策や候補者に優先する極めて大きな要素となっています。
現在、日本でも、規制されているインターネットのウェブサイトを用いた選挙運動が解禁される方向で検討が進められています。アメリカでは、すでに、Eポリティクス (e-politics) と言われる選挙戦略が威力を発揮しつつあります。議員定数が減らされ、選挙区が広くなり、有権者との直接対話の機会が減少するなかで、リアルタイムに政治家が有権者と双方向で向き合うことができるツールを活用することによって、メディアから洪水のように押し寄せる一方的な流れをくい止め、政党や政治家の主張が一般有権者に冷静に受け止められることが期待できるのではと思います。
│掲載日:2011年02月20日│
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