和而不流(和して流れず)
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子供の声が「うるさい」とは
地域のコミュニティが崩壊に向かう危険信号だ
今月1日、東京都国分寺市で保育園の騒音に関する不満から保護者を手斧で脅迫した40代の男が逮捕された。神戸市や東京都練馬区では保育所の騒音トラブルに関する訴訟が起こされ、「子供の声は騒音か」との問いに「騒音」が48.2%、「騒音でない」が51.8%とのネット調査の結果もあり、少なからず驚いている。子供の声を騒音だと思う人が半数近くに上る状況に少子化も致し方ないかなと思う反面、出雲市内の保育園でさえ運動会や芋煮会、収穫祭などの屋外行事に関する苦情があることを考えると、隣人に寛容さを求める前に「子供の声を騒音」と感じさせない心理状態や人間関係を築くことが必要だと感じる。島根県内の市街地であっても高齢者だけの世帯や単身者世帯が増加し、ご近所づきあいは希薄になりつつある。自分の孫や知り合いの子供を憎しとする人は少ないから、子供の声を「騒音」にしないためには、子供を持つ家庭はもちろんのこと、保育所や幼稚園などと一般住民との交流を密にする努力が必要だ。「子供は地域の宝」「子供は地域で育てる」と声高に言われるが、元気に走り回る子供達の声を「騒音」と感じる人の増加は、地域のコミュニティが崩壊に向かう危険信号であり、丁寧にかつ粘り強く隣人関係を構築し直さなければならないだろう。
│掲載日:2014年10月21日│
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