和而不流(和して流れず)

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2018年頭所感

「新しい道を創る」

昨年、島根県の推計人口は69万人を割った。県も市町村もこぞって最重要施策に「地方創生」を掲げ、様々な人口定住対策を実施しているが、効果の発現は限定的で、厳しい状況が続いている。昨年、シンクロナイズドスイミングのナショナルコーチである井村雅代さんの講演を聴講した時の「一流は道を創る」という言葉が耳に残っている。新しい道を切り拓くためには、周りから浮いてしまう場合があっても、恐れず進むことが大切との論旨に、随分前に聞いた「クマバチは何故飛べるのか」という話を思い出した。クマバチの体はゆうに2cmを越えているが、羽は小さく、常識では(科学的・航空力学的には)とても飛べないと考えられるが、花から花へ飛び回ることができるのは、「クマバチは飛べると信じているから」で、そうでなければ強風や気流に呑まれて落下するのは必至だと聞く。小生を含めて大部分の人たちは、今まで、様々な統計予測数値から「島根県の人口減少を止めることは無理」「島根県は田舎で魅力がない」という先入観によって「人口は減るもの」とした前提で施策を立案・遂行してきた。「結婚や定住対策によって減少幅を縮める」という意識がまさにそうで、「島根県の人口を増加させる」「島根県は再生できる」「人口減少は克服できる」という徹底した可能思考に切り替える必要を感じる。今年は「新しい道をつくる」という意識で、「発想を超えた発想」を求め、新たな政策提言・施策展開をスタートさせる年にしたいと考えている。

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