和而不流(和して流れず)

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戦いを終えて

多くの皆様のご支援に感謝を申し上げます

4月7日に投開票された11の道府県知事選のうち保守分裂になった徳島、福井、福岡、島根の4県の結果は2勝2敗で、島根県知事選では多くの県議会議員が推す丸山達也さんが150,338票を得て120,276票の自民党の推薦を得た大庭誠司さんを下して初当選しました。島根県選出の自民党国会議員と自民党所属県議会議員の対決となった選挙ですが、県議会議員のほとんどは知事・県議のダブル選挙に立候補しており、支援者が丸山、大庭に分かれる「また裂き」「ねじれ」が生じ、自民党支部組織や支援団体の皆さんに軋轢や戸惑いを生じさせました。島根県議会議員選挙の結果を見ると、自民党の公認、推薦を受けた候補者はすべて当選しており、激しい知事選が県議会議員候補者の運動量を増やしたとも考えられます。この後は、1日も早く知事選の総括をして自民党組織の混乱を収束させ、県議会の絶対安定多数をいただいた県民の負託に応えるとともに目前の参議院選挙に臨む体制構築を急がなければなりません。
さて、小生が立候補した出雲市選挙区には定員9人のところへ現職7人、新人6人が立候補する激しい選挙となりましたが、8,912票をいただき、上位で5回目の当選を果たすことができました。ご支援をいただきました皆様に満腔の感謝を申し上げる次第です。今回の選挙は自民党所属の議長経験者2人が引退し、有力組織を引き継ぐ若い候補者に大量得票が予測される中で、知事選の影響もあって、精神的には極めて辛いものでした。9日間で130回を超える街頭演説には雷や雹、霰、突風、氷雨、驟雨など「春の嵐」に見舞われながらも、6000人近い聴衆の皆さんに、「島根が持っているコミュニティの魅力」を活かし、「産業振興」「子育て支援」「教育力の向上」「共助」「健康寿命の延伸」などの政策を手厚くすることで、次代にかけがえのないふるさと島根を引き継ぐ「島根創生」を果たすとする政見を述べることができました。4年前に比べて山間地域や漁村地域の衰弱は深化しており、残された時間に余裕はなく、適切な対応を求めて精力的に活動する必要を感じます。
今回当選した自民党系の議員は、平均年齢が54歳(当選回数3.8回)で、前回と比べて10歳若返り、課題であった県議会議員の新陳代謝が大きく進み、小生も中堅からベテランに数えられる立場となりました。多くの皆さんに支えられて厳しい戦いを乗り越えることができたことを常に念頭におき、ともに「島根創生」を掲げて選挙戦を戦った若い知事を支えるとともに、自らは『自反尽己』を意識しながら、信条とする『和而不流』を貫く覚悟です。

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