和而不流(和して流れず)

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小泉総理大臣のコメントを聞いて

6月6日赤坂プリンスホテルで第84回全国旅館大会が開催され、小泉総理大臣をはじめ100名を超える国会議員の先生が出席されました。政府は、「VISIT JAPAN}として外国人観光客1000万人の「観光立国」を掲げ、文化庁では「日本の旅100選」を定めるなど様々な取り組みが始められています。
小泉総理は「日本の観光を支えるのは『景色・宿・食事』であり、和風旅館の充実なくして観光立国はない」として、旅館業界の進化を求めました。
旅館やホテルの監督官庁は厚生労働省(保健所)ですが、観光の所管は国土交通省(運輸局)、料理・飲食に関わる風俗営業の許可は総務省(警察署)と行政、法令ともに旧態依然のままです。
島根県の観光客は年間2500万人と言われていますが、実数は800万人程度で、宿泊客は200万人に満たないのが現状です。「団塊の世代」が退職し、余暇を楽しむ年金世代が大幅に増加する時期が迫っているなか、財政窮乏ゆえの縮み思考では大きな「観光市場」も失ってしまうのではと感じています。

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