和而不流(和して流れず)
Columns
和而不流 2008年
「なら・しか」こそ目指す途だ
経費節減によってサービスの質を落として消えていく企業は枚挙に暇がないが、生き残っている企業は逆境をバネにしてサービスの質を上げている。偽装が横行するなかで、顧客の信頼を得るために、事務や間接経費を徹底的に削減して、品質向上に必要な投資経費を確保する姿勢がないと生き残れない。『○○なら安心だ。○○しか買わない。』島根県はどうだろう、財政再建を理由に県民サービスの低下や事業の延伸を当たり前のようにしてはいないだろうか。「遠くをはかるものは富み、近きをはかるものは貧す」とは二宮尊徳の言葉だが、政にあたっては、眼前の浮利や世論に惑うことなく、百年の大計をはかる知力を磨くべきと心したい。
│掲載日:2008年01月05日│
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