和而不流(和して流れず)

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必要以上の給付はいらない

このままでは国の将来はない

年金記録や高齢者医療など、福祉給付の制度欠陥が大きな問題にされている。確かに看過できないものではあるが、制度の欠陥は原因を究明して是正すれば済む。問題は「負担をせずに受け取る」ことに慣れた国民の感覚だ。国は毎年30兆円近い国債(借金)を発行して予算編成をしている。国債の残高は800兆円にも達している。国債は10年から60年をかけて償還されるから、お金を使うのは現役世代で、返すのは将来世代の子ども達だ。日本の年金給付と医療費の総額は国の一般歳出に匹敵する80兆円で、その8割は高齢者向けで、少子化が言われても、モノ言わぬ子ども達への給付は一向に進まない。ちなみに、保育所の保育料は幼児1人あたり平均30万円で、0才から5才までの700万人全てを公費負担しても2兆円程度で、定額給付金の総額と変わらない。緑豊かな農地や山林の管理を放置・荒廃させ、徹底したツケ廻しで、国民に必要以上の給付を続けて、明るい将来が拓けると言う人が、政治家以外にいるだろうか。望むらくは、発展が期待される分野への思い切った重点投資で活路を切り拓くなど、メリハリを利かせた対策で発展方向への政策誘導を図ってほしいのだが・・・。

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