和而不流(和して流れず)

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年頭所感

三省と而学

平成26年の年頭にあたり「三省」を思い浮かべた。論語の学而にある三省は『曾子曰、「吾日三省吾身。為人謀而不忠乎。与朋友交而不信乎。伝不習乎。」』とあり、「私は一日に何度も自分のことを反省する。人のために仕事するときに、真心を尽くしたか。朋輩と交際するときに、自分の言葉に責任を持ったか。知ったかぶりで教えなかったか。」との意だが、ともすれば、私たちは人の歓心を得るための言葉を発し、結果として信頼を失う結果となることは少なくない。佐藤三斎は「壮にして学べば 則ち老いて衰えず」と大人になってからも学ぶことの大切さを説いている。とりわけ、為政者や政に参画する者は、物事の本質をきちんととらえ、的確な判断をするためにも「学ぶ」という姿勢を大切にしたいものである。
小生も平成3年に平田市議会に議席を得てから通算すると、はや24年目となった。県議会の3期目の任期もおと1年余、『和而不流』の原点に立ち戻り、島根県の県勢振興のため微力を尽くさなければならないと思う。人口70万人割れが間近となるなかではあるが、地域の将来に不可欠な備えを尽くし、地域を守っていくために必要な施策の遂行を図るためにも、住む人たちと一緒になって考え、発言し、行動する、『がっしょがけで働く』年にしたいと願う。
真民先生は「新しい年を迎えるには、新しい心構えがなくてはならぬ。決してただ漫然と迎えてはならぬ。そしてその心構えは年相応のものがなくてはならぬ。五十代には五十代の心構え、七十代には七十代の心構えが大切である。還暦になったんだから、古稀になったんだからという妥協は自己の深淵に落ち込ませるだけである。」と教えている。吾も齢57。相応しい生き方をしたいものである。

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