和而不流(和して流れず)

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三寒四温

北陸新幹線の開業

冷たい北風の雪の日から一転、南風のポカポカ陽気と、まさに「三寒四温」。本来は、寒い日が3日続くと、その後の4日は温暖な日が続き、また寒くなるという朝鮮半島や中国北東部に現れる寒暖の7日周期現象で、寒い日は晴れで暖かい日は天気が悪い「冬の気候の特徴」を指すようですが、日本では、春先に低気圧と高気圧が交互にやってくる周期的な気象の変化という意味合いで使用されています。
早朝は雷鳴一発、大きな振動で目覚めましたが、北陸新幹線が長野から金沢まで延伸、開業しました。東京―金沢450・5キロの所要時間は最短2時間28分、東京―富山は2時間8分で、午前6時過ぎに金沢駅を出発する「かがやき500号」は8時半ごろには東京駅に到着するとのことです。先年の九州新幹線に顕著ですが、新幹線の開業で、北陸地方の経済、とりわけ観光産業の著しい伸展が見込まれ、関係者の期待は非常に大きいと感じます。
島根県は、3月14日に、山陰道で、大田市の仁摩・温泉津間と浜田市の原井・西村間が開通し、3月22日には、瀬戸内海沿岸の広島県尾道市を起点に、広島県北部の三次市を経由して日本海側の島根県松江市に至る延長137kmの高速自動車国道である「尾道松江線」が全線開通しますが、未だ、山陰道は寸断、全線開通までの道程は遠く、全国で唯一、新幹線の整備計画を持たないなど、山陰地方の社会インフラの脆弱性を実感させられます。

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