和而不流(和して流れず)

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県議選に臨んで

懸命に街頭から声を嗄らします

4月3日、島根県議会選挙が告示され、小生(園山繁)は出雲市選挙区から4回目の立候補をしました。出雲市選挙区は先年の斐川町との合併により定数が2増の9議席となり、前回の無投票から一転、現職7人、元職1人、新人3人の11人が立候補する激戦となりました。
小生は、平成3年1月に旧平田市の市議会議員に当選し、3期務めた後の平成15年4月、飯塚普彬元議長の引退をうけて、旧平田市選挙区から県議会議員に当選、19年に出雲市選挙区で再選、23年3選、現在に至っています。
議員は、知事や市長など執行権を有する首長と違い、同僚議員や執行部に評価され、力量、存在感を認められて初めて仕事ができる、いわば、職人の世界に似た面があります。常に、自らの立ち位置を確認しつつ、コツコツと得意分野や自分の取り組むべき分野に人脈をつくり、政策研究を重ねることで、ようやく議員の発言や提案が予算や制度となってきます。地方議員として24年。遅まきながらではありますが、やっと一定の評価を得ることができたと感じています。
昭和30年に92万9千人あった島根県の人口は平成26年春に70万人を割り、今だ年間5千人の人口減少が続いています。平成19年に観光立県を宣し、当面の経済活力の維持を交流人口の増に求めた島根県ですが、根本的には若者の定住と結婚、出産、子育てなど次世代を育成する取り組みを強化することによって出生数を現在の1.5倍まで引き上げる必要があります。
そのためには、1人当たり所得が450万円の東京都に比較して半分強の島根で暮らす人々には、個人ではなく家族や隣保、地域が協同で課題解決にあたる仕組み、言うなれば「地域力」を高める取り組みを深めていくことが必要です。かつて、島根のあちこちで見られた住民相互が声を掛け合い、お互いが足らざるを補うというコミュニティの強化によって「自助」「共助」の範囲をを拡大し、行政が受け持つ医療や介護、障がい福祉など高度性、専門性を有する分野に移行させることによって、限られた財源を有効活用し、産業やインフラ整備に必要な費用を確保できると考えます。
2025年には団塊の世代の皆さんが後期高齢者となり、増加を続けてきた高齢者の数そのものが減少に転じます。高齢者の皆さんによって辛うじて守られてきた地域は、まさに存廃の危機にあります。そのためにも、農林水産業の採算性を回復し、農山漁村に若者を呼び戻す取り組みが急務であり、県政のなかでその必要性を強く求めたいと思っています。
難関の選挙戦ですが、是非とも勝利し、24年の積み重ねを活かして島根や出雲、平田の課題が突破するため、懸命に街頭から声を嗄らします。

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