Reports
出雲にシネマコンプレックスが映画館が出現し、松江と出雲に映画館が設置されていますが、他地域の映画館はなくなってしまいました。
ところで、しまね映画祭というイベントが実施され、映画館が無い地域での上映会や映画愛好者に対する映画塾などの取り組みが意欲的にされています。
白い船やうん何、砂時計、私は貝になりたいなど近年島根県を舞台にした映画やだんだんなどに代表されるテレビ番組が制作されています。
また、映画製作によって全国に情報発信をしようとする取り組みやフィルムコミッションの設立に昇華することはなかなかではないにしろ、取り組みが進化しつつあることは評価して良いと思います。
いま、BATADENとして一畑電車を題材にした映画製作が企画され、在京テレビキー局などをスポンサーとして全国公開を前提とした撮影準備が進んでおります。
予定では、再来年の完成予定とのことですが、この映画製作に対して地元、出雲市や松江市の経済人などを中心としたバックアップ体制が形成されつつあり、制作費のカンパも予定されています。
一畑電車は地域交通の手段としても重要なインフラでありますが、同時に、地元の資本でつくられた軽便鉄道からの歴史を持つ貴重な地域資源でもあると思います。
とりわけ、昭和初年から現在まで80年も使われている全国最古の現役電車もあり、県としても、一畑電車を題材にした映画製作をバックアップすることは有益で、必要なことであると思います。
そこでお尋ねしますが、しまね映画祭に対する評価はどのようにお考えでしょうか。また、一畑電車の評価と位置付けについて、また一畑電車は地域資源であるとする考え方に対する知事の所感をお聞かせ願います。さらに、近く本格撮影に入る予定の映画BATADENへの支援についてもお聞かせいただきたいと思います。
│掲載日:2008年12月02日│
しまね映画祭についての評価について質問がありました。
時間の関係で細かいことは省きますが、しまね映画祭が、県民の交流の場として非常に高い評価を受けていると思います。これを盛んにするということは、島根にとって島根の魅力を人々に伝えるという観点からもいいことであるし、あるいは県民が文化、芸能に対して理解を深めるという観点からも望ましいことだと思います。
それに関連しまして、「BATADEN」の制作に対して県として支援をどう考えているのかということがございました。
この「BATADEN」という映画の制作に関連しましては、BATADENを支援する会というものが先般、松江、出雲地域の経済関係者などが中心となって発足をし、地域としても映画制作を支えていこうという動きが広がっております。県といたしましても、この支援する会と一緒になりまして、関係市とも相談をしながら支援をしてまいりたいというふうに考えているところであります。
私の質問、それからそれに関連いたしまして、一畑電車の評価について御質問ございました。
これは、私から細かいことを申し上げなくても、一畑電車が全国有数の地域資源であると、地域における交通手段としてだけでなく、観光客にとっても非常に魅力的な交通手段であります。私もしょっちゅう利用するわけであります。今度はクラシックな電車に乗って、非常にゆったりした宍道湖あるいは湖岸を眺めるということは非常に楽しいことでありまして、これはいつまでも地域資源として活用されるようにしていかなければならないと考えているところであります。