県議会だより

Reports

令和8年2月定例県議会一般質問(1)

はじめに(緒言)

私は中学生のころから平成15年に松江の市場に統合されるまで十六の島と書いてウップルイと読む地域にある北浜の魚市場に通っておりました。今もJFしまね松江魚市場の買受資格を持つ仲買人の登録をしています。

昭和40年、50年代の北浜は、8カ統16隻の沖合底引き船団や小型底引きやイカ釣り船団、定置網の水揚げと一本釣り、かなぎの採貝、採藻など溢れんばかりの近海物の水産物で、朝、晩のセリが行われ、往時は年間3,000t、約30億円の水揚げ実績がありました。

わが家は明治19年から湾内の岸べりで杣の宿を営んできました。1月はかもじ海苔やブリしゃぶが献立の中心になりますが、こ…

令和8年2月定例県議会一般質問(2)

海岸地域の課題と水産振興について

農林水産省では、我が国の農林漁業の生産構造、就業構造、農山漁村、農林水産物流通・加工業等の農林漁業をとりまく実態を把握し、我が国の農林水産行政の推進に必要な基礎資料を整備することを目的に、5年ごとに農林水産業を営んでいるすべての世帯や法人を対象に全国一斉の調査を実施しています。

農林業センサスは1950年から、漁業センサスは1949年から始まり、農業と漁業の所得を比較すると、農業では、農家1戸当たりの所得は1960年が13万4,000円、1970年は26万7,000円、1980年は52万5,000円、1990年は59万9,000円、2000年は39万4,000円、2010年…

令和8年2月定例県議会一般質問(3)

選挙の投票率の向上対策について

さきの衆議院選挙の投票率は、荒天もありましたが、55%程度でありました。

知事は、投票率の低下は、有権者が投票したいと思う魅力のある候補者が立候補していないせいもあるのではないかと答弁されたこともありますが、投票率低下に歯止めがかからない状況は、立候補者の問題というよりも、投票率向上に対する取り組みの不足の要因の方が大きいと思います。

以前は小中学校で学級委員や級長選挙など、極めて身近なところでの主権者教育の実践が行われてきましたが、いま残っているのは中、高校の生徒会長選挙ぐらいと聞きます。つまり、学校での主権者教育の強化が不可欠であり、旧態依然とした選挙管理…

令和8年2月定例県議会一般質問(4)

国スポ・全スポの課題について

2025年11月15日から26日まで聴覚に障害のあるアスリートたちの国際的なスポーツ大会である東京デフリンピック2025が開催され、陸上、水泳、テニス、卓球、柔道、空手、バレーボール、バスケットボールなど21競技が実施され、島根県出身者の活躍もありました。

島根県で開催される2030全スポは肢体不自由者や視覚障害、聴覚障害、知的障害および内部障害などを有する者のスポーツ大会であり、障がいの有無にかかわらず、すべての人が楽しめる共生社会の実現に向けた重要な機会であります。

鳥取では手話甲子園の開催や聴覚障がい者に対する手話の取り組みが進んでいるようですが、島根県…

令和7年11月定例県議会一般質問(1)

国の令和7年度補正予算編成に伴う島根県の対応について

11月28日に発表された政府の令和7年度補正予算(第1号)の概要を見ると、追加歳出の総額は、177,028億円で、減税2.7兆円、特別会計0.9兆円の合計では 21.3兆円の経済対策となっています。物価高騰や円安、アメリカの関税、最賃の改定など、厳しい経済状況下で、参議院選から4か月を経過しての対応は、政権を構成する与党の関係者として、誠に申し訳なく思うところですが、はじめに、政府の補正予算に対する知事の評価をお伺いします。(知事)

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令和7年11月定例県議会一般質問(2)

引きこもり、不登校について

平成26年度に県内のひきこもりの状況を調査したところ、想定を超える数の実態があり、学校を卒業しても職につかないいわゆる無業者の増加が明らかになり、この間、引きこもり支援センターの設置や若年者に対する職業指導の充実などが実施されてきました。

島根県の不登校は全国的に高い状況です。不登校が常態化すると、社会との接触が希薄となると引きこもりにつながり、保護者の高齢化や死亡により生活保護に移行するケースが少なくありません。

子どもは自らを取り巻く環境を家庭から保育園、小学校へと拡大し、社会性を身に着けることで適応力を高めていきますが、近年は、何らかの理由で、躓くと一旦…

令和7年11月定例県議会一般質問(3)

自治体病院の連携強化について

今期定例会に示された病院会計の補正予算で示されたセグメントでは年度末の保有資金が枯渇し、設備投資のみならず医薬品や医療職の給与支払いなどの日常業務における資金を借入金によって確保する必要が生じています。

国は、今回の補正予算で、病院に対し物価高騰や人件費について一定額を直接支援するほか、救急医療や病床削減について補助金を支出するとしていますが、県内自治体病院に対する支援をどのくらいと見込んでいますか。(病院局長)

国は、医療法の改正方針を示し、高齢化に伴う医療ニーズの変化や人口減少を見据え、地域での良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制を構築す…

令和7年9月定例県議会一般質問(序文)

はじめに

日本は瑞穂の国と形容されてきました。

実りの秋となり、金色に稔った稲穂が美しい田園風景が広がる美しい季節になりました。

かつては、今の時期は稲刈りの農繁期で、家族・隣近所・親戚総出で田んぼに入り、刈り取った稲を稲はでに投げかける光景が見られたものです。

獲れたての米を神棚に供え、秋祭りで収穫を喜び、感謝をする祭りを行なう風習は今も地域に残る習俗です。

日本は弥生の時代から、大凶作や戦後の混乱期などのほんの一部を除けば、穀物類を完全自給自足してきたと言われ、1960年ごろの穀物自給率は80%台でしたが、近年は30%以下に落ち込み、サミ…

令和7年9月定例県議会一般質問(1)

都市と地方の賃金格差について

私は、過去何度か、最低賃金制度に対する疑問を申し上げてきましたが、「東京が高いのがあたり前」「地方が安いのがあたり前」に、合理性があるのか疑問に感じています。

最低賃金の決め方は大都市圏、平均的な地方、利便性に欠ける地方の3段階に分かれており、そうした思考は公務員給与にも反映されています。

確かに、地価は東京が高いし、家賃も高い。でも、コンビニやスーパーの商品価格に都市、地方の相違はなく、住宅メーカーの建築に要する費用もほとんど変わりません。

本当に東京の生活費が高くて、島根県の生活費が安いのでしょうか。

そこで、1点目は、この疑問…

令和7年9月定例県議会一般質問(2)

公立病院について

今期定例会に示された病院会計決算は大幅な赤字を計上されていますが、先ごろ安来市立病院と安来第一病院の経営統合が発表されたように、県内病院の経営状況は極めて厳しいと感じています。

  • 県内医療機関の令和6年度の経営状況についてお示し下さい。(病院局長)

病院経営は、経常赤字の病院割合が、2022年度の23.0%から2023年度には53.4%に急増し、多くの病院では医療サービスだけでは利益が出ず、補助金頼みの経営が常態化していたということになります。

2024年度も赤字病院が6~7割に達する見通しで、現在の診療報酬…

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