県議会だより

Reports

9月定例県議会一般質問(1)

質問にあたって(時事問題について)

先月、出雲高校の卒業50年の同窓会に出席しました。

過ぎた年月の経過は一瞬に感じるものの、久しぶりに会った初老の友の額は多くが禿げ上がり、血糖値や血圧、孫がどうしたとする話題と、遠い高校時代の記憶が交錯する不思議な時間を過ごさせていただきました。

出雲高校の校風は「久徴」であり、その出典は中庸の一説「至誠は息む無し、息まざれば則ち久しく、久しければ則ち徴あり」とされ、その意は、「誠実な気持ちで正しい道を長く歩み続けると、必ずその効果が現れる」と教えられましたが、恩師からは、強い意志を持ちながら、一方では必ず良き人間関係を保つために遠慮が必要だと諭されました。<…

9月定例県議会一般質問(2)

コロナ禍と人口減少の問題について

島根県は、地域のコミュニティの強さ、住民相互の結びつきの強さが特徴、また、長所として挙げられます。

さきに生じた日御碕の県道崩落災害においては、往来が困難となって孤立状態が長期化しても、大きな混乱が生じなかったのはその証左ですが、コロナ禍によって島根県内でも生活様式が従前と大きく変わってきたように感じるのです。

劇的に大きく変わったことは、冠婚葬祭のあり方で、とりわけ、葬儀は地域葬から家族葬に変化しました。

また、日常の「茶飲み」と称する相互の往来は、コロナ禍で中断したわずか数年で、地域の高齢者が亡くなったり、施設に入所したりで、隣人が少なくなり…

9月定例県議会一般質問(3)

学力の定着と読書の習慣づけについて

出生数が大きく減少していることで、考えなければならないことは、保育や教育の場をどのように確保していくかという問題です。

県内のおかれた状況は、基礎自治体である市町村単位で考える現在の取り組みの状況が難しくなってきています。小生は、教育や保育については、必ずしも大規模が良いとは思いませんが、市町村の大小や自治体の境界によって保育や学びの場の環境が異なることは不幸なことだと考えます。

県教委はさきの教育委員会議で、令和7年度の高校定員等についての決定をされましたが、出生数を考慮すると現状の学校配置や定員を維持・存続することは、早晩、不可能となります。

9月定例県議会一般質問(4)

木村庄之助さんへの労いについて

大相撲の木村庄之助親方(本名今岡英樹さん)は、9月22日の秋場所千秋楽をもって50年の長きにわたる土俵人生を終えると聞いています。

振り返りますと、出雲市立第二中学校から高田川部屋入りし、1975年に初土俵。92年に十両格、2005年に幕内格となり12年に式守勘太夫を襲名し、13年に立行司に次ぐ三役格行司、18年に第41代式守伊之助を襲名して立行司となり、昨年12月に行司の最高位となる第38代木村庄之助を襲名されました。

昨年9月30日には、君ヶ浜親方(元関脇隠岐の海)の引退相撲があり、両国国技館で知事とともに髷にはさみを入れたことをつい昨日のことのように感じ…

2月定例県議会一般質問(1)

知事の所信表明及び施政方針について

「ジャネーの法則」は、時間の長さに対する感覚は、年齢に反比例すると言う心理学的学説で、私は66歳ですから、1年の長さは人生の66分の1で、6歳の小学校1年生の孫の1年は人生の6分の1です。

つまり、私の感じる1年間の長さは孫の感じる1年間の時間の長さの11分の1ですから、年齢が進むほど1年がアッと言う間だという感覚が強まるのです。

たったこの間の改選で5期目の任期が始まったと思いきや、もう任期最終の議会との感覚は、過ぎた日々を一瞬のように感じるのでありますが、コロナ禍もすでに4年目に突入し、ウィズコロナに舵を切らなければ、社会経済が機能しないことは必至となって…

2月定例県議会一般質問(2)

人口推計について

島根創生の1丁目1番地は、人口問題であり、若年女性の減少という構造的な問題の克服が基本的な課題であり、この問題をめぐる具体的な課題についてお尋ねしますが、はじめに、現状認識を新たにするため、人口推計についてであります。

大正9年の第1回国勢調査人口では70万人を超える人口があり、全国で36番目だった県の人口は昭和30年の93万人から昭和60年に80万人割れ、平成27年に70万人割れとピーク時から28%を超える減少が続いております。

約100年前の第1回目の国調人口を割った都道府県は島根県だけだと指摘されることには何とも薄ら寂しい気がしますが、令和5年1月…

2月定例県議会一般質問(3)

妊孕力について

孕力(にんようりょく )とは、男性と女性の夫婦またはカップルが子供を妊娠し、出産することができる能力または受胎能力で、この能力の欠如を不妊というと書かれています。

9月定例会で結婚に対する意識調査の結果をお聞きしましたが、県内の婚姻数や結婚年齢、出生数の推移についてお聞かせください。(健康福祉部長)

 

適齢期と言われるように、男女ともに出産に適した時期があるようですが、人間の妊孕力についての知見についてお聞かせください。(健康福祉部長)

 

2月定例県議会一般質問(4)

県内の高等教育機関について

島根県では、高校卒業後の進学に際しての選択肢が少なく、60%を超える卒業生が県外に出てしまうという構造的な問題があります。この状況を脱するためには、どうしてもこの問題に取り組む必要があります。一朝一夕で解決する問題でないことは理解していますが、コロナ禍でのホームワークやWEB授業、テレワークの状況は、大学や高等教育機関のWEBやサテライト教室の実現を可能にするとの予感を持たせています。

 

 県内の高等教育機関、所謂、大学や専修学校の存置の状況および就学(定員の充足など)の現状についてお聞かせください。(政策企画局長)

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2月定例県議会一般質問(5)

空き家の活用について

過去の質疑で、県内の持ち家の世帯主について、その3分の2が65歳以上との答弁があり、遠からず空き家が激増すると予測されますが、初めに空き家の現状についてお尋ねします。(地域振興部長)

 

今期定例会で提案されている令和5年度予算における空き家対策と県内市町村の空き家対策についてお聞かせください。(地域振興部長)

空き家の流動化や活用を阻んでいる問題は、不動産の仲介者や住家の老朽化、仏壇、片付け、隣接する林野や田畑の問題などや様々あると思いますが、どのような対策を講ずれば空き家の流動化が進むと考えられます…

2月定例県議会一般質問(6)

給与・賃金の改善について

若者や女性の県内へのUIターンを促進するためには、魅力のある職場となる環境整備や付加価値を向上させて給与、賃金水準を高めることが大切だとする認識が示され、所要の対策が執られてきています。令和5年度予算においても設備投資や雇用や労働環境の改善、金融支援など、各般に亘る対策が措置されています。

ところで、WEB上で示される都道府県の給与や所得のランキングでは東京などの大都市圏と比べると大きな差異があるように言われていますが、県内民間企業の給与水準の状況についてお示しください。(商工労働部長)

給与水準を向上させるためには、設備投資や無形資産投資(人材…

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