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島根県の「発信下手」について問う。島根県発の情報発信は皆無と言って良いほど少ない。
2月22日は竹島の日だったが、マスメディアに取り上げられたのはほんの僅かで、テレビニュースや新聞はほとんどローカル版だけだったように感じる。
1 「竹島の日」に対する啓発・宣伝に要した経費はいくらか。具体的に示されたい。(総務部長)
2 「竹島の日」についてTVニュースまたは番組で取り上げられた時間はNHK,民報でどのくらいか。コマーシャルを除いて示せ。(総務部長)
3 「竹島の日」について、前日、当日、翌日以降で取り上げた新聞は何紙か。そのうち、全国紙での扱いはどうであったか。広告欄以外の扱いについて示せ。(総務部長)
4 「竹島領有権確立要求東京集会(仮称)」は、ニュース素材としては大きなものであると思うが、マスコミにはほとんど取り上げられていない。「竹島の日」はこれを制定することによって、国民各層に日韓に竹島の領土権問題が存在することを啓発することが目的であったが、残念ながらそうなってはいない。日本JCによると、高校学校で竹島について認識している生徒はわずか9.3%とのことである。今後、どのように啓発、広報するべきかしっかりと検討して貰いたい。(知事)
5 「神話博しまね」の総事業費と啓発・広報費について示せ。(商工労働部長)
6 そのうち、博報堂など大手広告代理店に支払うフィーはいくらか。(商工労働部長)
7 また、TVや新聞・雑誌のコマーシャルにかかる経費はいくらか。(商工労働部長)
8 谷村新司さんの「はじまりの歌」は良い曲だと思うが、せっかく大金をはたいて島根を広報するのだから、もっと、徹底的に島根にこだわって貰いたい。イベントは終わってからが勝負である。神々のふるさと事業が終わったとき、この事業を契機にして羽ばたいたミュージシャンやタレント、映像関係者、みやげ品生産者、etc が、出てきて初めて事業の意義が出てくるのである。
沖縄は、沖縄の宣伝をするときには、必ず沖縄の歌手やタレントを使うことを義務づける。
現状では、大手の広告代理店などのカモにされて、良いとこ取りされてしまうのではないかと危惧するが、大丈夫か。(商工労働部長)
9 小生は平成初年、7000万円余を費やして平田で「SHOW-YA」を招致し、屋外コンサートを実施した。結果は1500万円ほどの赤字で、思いついた6人ほど で補填したが、ノウハウをしっかりと会得したから、次の年には1000万円以上の収益を上げることができた。
「神話のふるさと事業」を成功させるためには、どのような視点が必要だと考えているか。また、先日、同僚議員からの指摘にもあるが、市町村との温度差、観光関係者との一体感はまだまだ低いようにも感じる。事前キャラバンの参加状況と今後の取り組みについて示せ。(知事)
│掲載日:2012年03月06日│
竹島の日に関する広報経費でございますが、ことしの経費、約795万円でございます。主なものを申し上げますと、まず新聞広報、これは7紙にお願いをしてございますが、これが384万円。テレビCM、これは3社にお願いをしてございますが、297万円。ラジオCM、これが2社にお願いをしてございますが、32万円っていうことになってございます。
まず、NHKでございますが2回でございまして、時間といたしまして4分29秒でございます。民放3社で、これも4回で22分59秒でございます。いずれもローカル枠のニュースで放映をされておるところでございます。
前日ということでございましたが、一般参加者の募集を開始いたしましたのが1月20日でございますので、20日以降当日までということで、まずお答えをさせていただきますと、20日以降当日前で6紙で23本の記事が掲載をされてございます。うち全国版でございますが、2紙で4本が全国版ということでございます。
次に、竹島の日の翌日でございますけれども、これにつきましては8紙14本で掲載をされておりまして、うち全国版が1紙で1本ということでございます。その後でございますけれども、6紙12本で掲載をされてございまして、うち1紙2本が全国版ということになってございます。
おっしゃいますように、全国、島根県外に伝わっていくということが必要なわけであります。その一つが、議員もお触れになったわけでありますけども東京での集会を行うと。これはもう初めてなわけ、初めてと申しますか、島根県も関与をし、国会の領土議連と一緒という意味では初めてでありますが、こういう場を活用していく。あるいは、昨年行われましたけども、日本の領土問題についてのいろんな資料の展示でありますとか、そういうものを東京で行っておりますが、大都市を中心とした県外で行い、全国メディアに取り上げられるようなことをやっていく。これを、これからも努めていかなければならないと思いますし、それからそもそも竹島の広報、啓発は、国が竹島問題を所管する部署を設けて、そこが行わなければいけない課題でありまして、私どもは何度もそういうことを政府に申し入れてきておりますけども、まだまだ政府の動きは足らないわけであります。政府も、最近における日本の領土問題をめぐる情勢が変化をしてるということに気づかれて、いろんな対応もされようとしておりますから、政府に対して、さらに私どもは活動するように働きかけを、議会の皆さんあるいは県民会議の皆さんとともにやっていきたいというふうに考えておるところであります。
神話博しまねの総事業費、ことし7月から開催でございますが、古代出雲歴史博物館前の特設会場のほか、出雲大社周辺で行う関連事業も含めまして、合計が5億8,000万円でございます。このうち特設会場の設営運営費として、受注しました共同企業体への委託費は2億8,000万円でございます。このほか、神話博の情報発信事業として啓発、広報費が公式ガイドブック作成費などで平成23年度は7,100万円余り、平成24年度は7,700万円余りを計画しておりますので、2カ年合計で9,400万円余りとなります。
神話博しまねのうち特設会場の設営運営に携わる共同企業体は、県内企業2社と県外の広告代理店1社で構成されております。この共同企業体に対する委託費は、先ほど申し上げましたとおり2億8,000万円でございます。共同企業体では、2億8,000万円に加えまして入場料収入、それから協賛金などを合わせおおむね4億円で、この神話博しまねの業務を執行される予定でございます。この4億円の主な内訳は、神話映像館等のパビリオンや機材等の設営費が1億5,100万円余り、神話映像館で上映する映像制作費が4,600万円余り、開幕中に要する特設会場の運営費が1億3,100万円余り、そのほか全体管理費が3,600万円余りです。これらの設営運営費のうち県外の広告代理店に対する費、いわゆる手数料だったり報酬みたいなもんですが、そういったものについては県では把握しておりません。また、テレビのほうは2億8,000万円の中には含まれておりません。
神話博の啓発、広報費は、先ほど申し上げましたように23年度で1,700万円余り、これがガイドブックであったりパンフレットであったり、それから神話博のプロモーション映像制作、それからプレゼンテーション映像制作などに1,700万円余り、それから24年度は公式ガイドブックをさらにつくりますので、それとテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などの広告で使う予定にしております。
谷村さんの歌は、谷村さん自身がJRのいろんな事業にかかわってこられまして、旅の歌を随分つくっておられて、そういう経歴のある人だと。それから島根も、JRの関係で石見銀山のキャンペーンやられたり、あるいは出雲大社の周辺のキャンペーンをやられたり。それから、毎年島根に来られて、島根のそうした穏やかな自然とか古い歴史とか、そういうものに非常に関心がおありになるっちゅうこともありましてね。それから、奈良県が平城京1300年、おととしやったときに、やはり谷村さんにお願いをしてて、そういうことがヒントになりましてお願いをしたということであります。それから、谷村さん自身も各地をライブをずっとやっておられまして、そういう中で歌われるということでありますから、目に見えない広告料っていうのは相当なもんだろうと思います。ただ歌は、これは私どものほうから余り島根っていう、御当地っていいますか、ソングだと、これは歌う人が限定されるおそれもあるから、歌詞の中では、いにしえの町とか始まりの町とか、そういうようなことでやっておられますが、島根とわかるような話もいろんなところでしてくださるんじゃないかというふうに期待をしてるところでございます。
いろんな準備の段階から市町村にも職員を派遣をしていただいたり、県の職員の中にもそういう方面に強いと申しますか、若い人を中心にスタッフとして働いてもらったり、あるいは民間から観光関係の仕事をされてる方にも参加をされてるということで、私はこういう事業を行うことによって、県内で幅広く観光のPRあるいは企画、あるいは観光客の誘客等についてのノウハウ、経験が蓄積をされるということを期待をしております。それから、いろんな事業っていうことになりますと、これは各市町村の中のいろんな団体とかに対しましても、金額はそう多くありませんが、いろんな事業をやられるときの少額のシードマネーを供与をするっていうな形で、各地でおもてなしをする活動がこの神話博などを通じて蓄積をされてく、そういうこともにらみながら、議員がおっしゃっておられるようなことも勘案しながら事業を進めてまいりたいというふうに考えておるところであります。