県議会だより

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平成27年2月定例会一般質問

知事の平成27年度施政方針について(2)

昨年、出雲市内の多くの自治会で避難訓練が行われました。津波を想定し、集落の高台を確認する踏破があれば、自分たちが住んでいる場所の海抜を示すプレートの設置や、中には、原発事故を想定し、バスで遠隔地まで行くというものもありました。小生はそのこと自体を無意味とは言いませんが、本来、避難訓練は「緊急事態」にあって、「自らの命を守るためにどうするか」を確認する機会で、行政が用意したバスに乗って移動するという訓練には大きな違和感を感じます。
島根半島に住む人たちは、住所地から移動するためには、北は海に出るか、南は斐伊川、神戸川、宍道湖、中海を渡る宿命にあります。自然災害でも水害と土砂災害では避難場所も方法も異なるでしょうし、火山の噴火や津波、原発事故でも対応が異なるはずで、要は、「危機に臨んでどうするかを普段から考えておく」ということが訓練なのでしょう。
そこで、防災の周知・避難、備えについて何点かお尋ねします。
まず、緊急避難が必要なときはどのような事態だとお考えになり
ますか。また、その周知の方法をどう考えますか。原発の広域避難
はバスで移動とありますが、緊急避難を要する自然災害との複合を
した場合、バスが運行できるでしょうか。
緊急避難時の避難場所には、食料、水、毛布などのストックが必
要ですが、一般的にどのような場所に保管されていますか。また、
その場所は適切で住民周知がはかられていますか。
県では、原発有事に備えた安定ヨウ素剤の事前配布などについて検討を進められてきましたが、配布の範囲や進め方、一般家庭と学校、保育所、幼稚園などの対応をどのように考えていますか。
緊急時に考えなければならない社会的弱者の対応は病人や高齢者、障がいを有する人などたくさんありますが、とりわけ、乳幼児のオムツやミルク、アレルギーなどを持つ児(者)の対応をどのように考えますか。関係者によると、県で粉ミルクを一括購入されたが、多くの乳児が普段のものと異なり、ストレスが高まる事態では役に立たないだろうとの指摘もありました。
御嶽山の噴火は三瓶山がある島根でも事故が起きることを想起さ
せていますが、火山の噴火や原発有事、大規模災害に対する備えと周知の手段、防災行政無線の整備状況についてお聞かせ下さい。

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