県議会だより

Reports

平成27年11月定例会一般質問(6)

「県立大学について」

外国人はサービスに対してお金を払います。
通訳案内士のベースは語学の習得ですが、島根県にはなかなかそうした人材が少ないのが現状で、そうした意味では、県立大学に求められるものは大きいと思います。
そこで、県立大学について考えてみたいと思います。
県立大学の設立の目的は何でしょうか。
設置の目的がきちんと果たされ、社会の評価を受けているでしょうか。毎年、2月22日の「竹島の日」。記念式典後に開催されるパネルディスカッションやシンポジウムのコォーディネーターやコメンテーターに起用される県立大学の研究者は僅少です。県立大学浜田キャンパスの目玉は北東アジア研究だと言いながら、韓国や北朝鮮研究で権威とされる人は未だにありません。
県職員に採用される学生はほとんど無く、7割近い学生が県外で就職する現状をとても良とできません。
何故でしょうか。
それは、「島根県の企業が、あるいは島根の社会が、県立大学に何を求めているのか。また、時代が、県立大学に何を求めているのか。」に対して、余りにも感度が低いからだと思います。その一つの要因は、大学を運営する側、いわゆる執行者たる理事6人のほとんどが学内の人間を充てていることにあると思うのです。社会のニーズを受けとめるためには学外理事を増員してはと思います。学内選出の理事は学長1人で十分。東アジア研究の場としながら、浜田キャンパスでは4年間で韓国語や中国語は全く修得できず、松江キャンパスの文化国際学科では何の資格も取得できないのです。
知事、ちょうど平成30年に県立大学をを改組するという方向が定まっていますから、千載一遇のチャンス到来です。県立大学を変えませんか。

小林淳一副知事答弁

県立大学の役割と理事者の構成について

県立大学の定款では、その設置の目的として、これ要約になりますけども、2つ言っております。1つには、地域に貢献し、創造性豊かで実践力のある人材の養成です。もう一つが、地域の知の還元による地域社会の活性化、発展への寄与、国際社会への貢献、この2点でございます。
理事6人のうち、今年度から1名、学外理事なっていただいています。また、もう一つ、県委員会というのがございます。これは法人の経営に関する重要事項を審議していただくものですが、10名のうち4名が学外の方です。現状はそういうことでございますが、学外の方の意見が県立大学の運営に適切により反映されることは、県としても重要と考えております。大学ともよく話し合っていきたいと思います。

溝口善兵衛知事答弁

県立大学の学外理事起用について

県立大学の組織あるいは役割、あるいは教育の問題、いろいろな意見があるというのは私もよく承知をしております。それで、理事会あるいは経営委員会には、学内の人たちだけでなく、外部からも入っておりますけども、議員の議論はそういう人が少ないんじゃないかということであります。
それから、議員の議論は、経営と教育と申しますか、それを分離してということになるんですが、やはり経営は全体がわかる人でないとだめだろうと思います。県立大学ですから、県の要請に応えていく必要があるわけです。定款もあるわけであります。そういうものを念頭に入れて、どういう教育をしたらいいのか。両方わかる必要がありますし、理事会にもそういう人たちがいなきゃいかんし、経営委員会にもいなければいけない。ただそれだけdも十分かどうかという意見もあろうかと思います。私は、理事会の人、経営委員会の人以外に、教員の人たち、実際に教える人たち。県民の方々あるいは経済界の方々はどういう意見を持っているのかというのを、直接聞く必要もあろうがというふうに思います。いろんな意味におきまして、学内の方々だけでなく、県内の方々、あるいは経済界の方々など、いろんな意見が、理事会のメンバー以外に、教職員含めて、聞く機会を少しふやしたらどうかと思っておりまして、そういうことについて、大学当局ともこれからよく話をしようと考えておるところであります。

過去の投稿

園山繁の活動日誌