県議会だより

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平成30年2月定例会一般質問(7)

ことのは大賞について

ことのは大賞は、子育てや子ども、家族に関する楽しさやうれしさ、感動などをひとことで表した言葉にした作品を公募するもので、平成14年度に創設され、15年が経過したとのことであります。
16回目となる平成29年度の「ことのは大賞」についてその状況をお聞かせいただくとともに、これまでの応募状況の推移とPRの体制についてもお答えください。(健康福祉部長)
実は、インターネットで「ことのは大賞」をひくと、別の民間団体が主宰する「言の葉大賞」が公募されており、驚きましたが、このことについてどう認識し、実施者と接触をされているのかお尋ねします。(健康福祉部長)
また、ことのは大賞のコンセプトは、島根県教育委員会が進める「ふるまいプロジェクト」に相乗するもので、積極的な関わりを期待しますが、いかがでしょうか。(教育長)

吉川敏彦健康福祉部長答弁

ことのは大賞について

本年度は、一般の部で1,814点、18歳以下を対象としたこっころの部で647点、合計で2,461点の応募があり、優秀な作品を、知事賞、青少年育成島根県民会議会長賞、優良賞、こっころ賞として表彰いたしました。これまでの応募状況の推移ですが、第1回は7,149点、第7回が最も多く7,807点の応募がありましたが、近年は減少傾向にあり、ここ3年は2,000点台で推移しております。応募に向けた周知、PRにつきましては、県内の全ての保育所、幼稚園、小中学校の生徒を対象に募集チラシを配布するとともに、民間の公募ガイドや県内情報誌への掲載、テレビやラジオ、フォトしまねなど県政広報の活用、県内コンビニエンスストアへのチラシの配架等により行っております。また、27年度には、表彰作品をモチーフにしたテレビCMを作成し、テレビで放映するとともに、平成28年度には県内映画館でも上映、また、現在は県のホームページでも見ることができます。応募数が減少している原因については、類似のコンクールが多くなっていることが一因と考えられます。県としても、こうした状況を踏まえ、来年度、作品募集や広報に民間のノウハウを取り入れ、周知の拡大を図るとともに、表彰作品のPR、活用についても積極的な取り組みを図っていきたいと考えております。
また、本県の取り組みとは別の、漢字で書くところの言の葉大賞、言葉を漢字で書きまして、間にのを入れて言の葉大賞でございますが、これは、京都府の民間団体であります一般社団法人言の葉協会が実施をしているもので、毎年募集テーマを設け、そのテーマに合わせた大切な人への思いや気持ちを800字程度の手紙、作文にまとめて応募をするもので、優秀な作品を表彰していらっしゃいます。この賞は平成22年から始まり、第1回から第5回までは恋文大賞として、第6回から言の葉大賞とされたようでございます。
多くの企業の協賛を得て、全国の小中学校に募集要項を送付するとともに、全国紙に募集広告を掲載するなど、積極的にPRを展開されており、最近は、約1万4,000点の応募があると聞いております。
一方、本県が実施しておりますことのは大賞は、子どもや子育てへの関心を高め、子育てをみんなで支える地域づくりを目的に、俳句、川柳、短い詩などの短文を大賞にしており、一般社団法人言の葉協会が実施している漢字で書くところの言の葉大賞とは目的や内容が異なるものと認識しております。御質問いただくまでは、実施者と連絡をとったことはありませんでしたが、今後の募集に当たっては、その手法も学びながら、本県ことのは大賞の全国的認知が高まり、多くの方から応募をいただけるように取り組みの充実を図ってまいりたいと考えております。

鴨木朗教育長答弁

ふるまい推進プロジェクトについて

ことのは大賞とふるまい推進プロジェクトは事業化を思い立った背景、具体的には社会や家庭のあり方についての課題意識や事業の目的や狙いなどに共通する点が多く、相乗効果を念頭に置いて事業を進めていくことが望まれると考えます。そもそもことのは大賞は平成14年度の事業創設時、教育委員会の社会教育主事が健康福祉部に併任発令され、青少年健全育成に向けた担当業務の一つとして創設にかかわったものであり、現在もことのは大賞の審査員として指導主事が参画するなど健康福祉部と連携して取り組んできたと考えております。しかしながら、15年の歳月を重ねるうちに、いつの間にか教育委員会の関与が薄れてきたとすれば、私としても率直に残念な思いを抱いており、この際改めて教育委員会の社会教育主事、指導主事に積極的な関与を促していきたいと考えております。

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