和而不流(和して流れず)
Columns
「法三章」の故事をかみしめよ
通常国会の議論を顧みて現代日本の限界を感じます
「法三章」の故事は、どんな詳細な法令を定めても、規範意識がなければ何にもならず、簡略な法令しかなくても、人々に規範意識があれば、社会の公正と秩序は守られるということを教えています。
近年、経済活動に関する規制が大幅に緩和された一方で、不祥事や犯罪の多発に対して、規制や罰則の強化を内容とする関係法令の改正が行われ、行政の主たる業務が住民サービスから法令違反の監視に移行するのではとさえ感じられます。
「美しい日本」の根本には、法を超える日本人の理性や社会観が美しくなければならないのであり、選挙目あてのパフォーマンスと近視眼的な議論に終始した通常国会終盤の有様を見るにつけ、現代日本の限界と危うさを感じます。
│掲載日:2007年06月30日│
最新の記事
- 2024年02月19日
- 自民党は出直しすべきだ
- 2023年05月19日
- 第80代島根県議会議長に就任しました
- 2022年11月08日
- 積善の家には必ず餘慶あり
- 2022年09月29日
- 国益を損なう報道姿勢は疑問
- 2022年08月25日
- 宗教への財産や金品を喜捨は古今東西珍しい事ではない