和而不流(和して流れず)

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年頭所感

『四耐四不訣』

19世紀の半ばの中国(清朝)にあって、弱体化した清軍に代わって湘軍を組織し、「太平天国の乱」の鎮圧に功績を挙げ、清朝に仕える漢民族として初めて直隷総督・両江総督に任ぜられ、蒋介石が師と仰いだ曽国藩は、『四耐四不訣』と言われる心構えを著している。
『耐冷 耐苦 耐煩 耐閑 不激 不躁 不競 不随 以成事』
大意は、『周囲の冷たさに耐え、苦しさに耐え、煩わしさ (さびしさ) に耐え、閑な状態に耐える。つまらないことで腹を立てず、成功しても騒がず、無用な競いごとを構えず、人の言いなりにならずに、己を信じ自分の心に強さを持つ。この8つの心を養うことにより、大きな目標を成し遂げることができる』というものである。
今の自民党や地方が置かれた状況にドンピシャリ当てはまると同時に、その処し方、打開する方向がそのまま述べられているように感じる。
小生も平成3年1月に平田市議会に議席を得させていただいてから20年目となり、紅顔の青年も頭の天辺は薄く、五十路も半ばにさしかかる年となった。不遇を嘆くことは容易いが、時期を得るまでの精進は辛く厳しいものである。しかし、柳生家の家訓に「小才は縁に気付かず。中才は縁を生かさず。大才は袖擦りあう縁まで生かす。」とある。
平成22年のの年頭にあたり、永らくのご交誼をいただいている皆さんとの縁を活かして、窮状にある自民党をはじめ島根県や出雲市の飛翔に微力を尽くすことを改めて決意した次第である。

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