和而不流(和して流れず)

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「いじめ」による自殺報道について

「いじめ」を原因とする小、中学生の自殺が報道され、そのたびに学校や教師の対応を厳しく非難する報道が続いています。児童、生徒の適応指導や日頃の生活指導に瑕疵があったとするものがほとんどで「自殺に追い込んだのは学校や教師のせいだ」と言わんばかりの内容には疑問を感じます。
子ども達は、学校社会の中で様々な事象を体験するうちに成長し、たくましさを身につけるわけですが、その過程は十人十色で、かけがえのない友や素晴らしい教師との出会いがある一方で傷つき落ち込むこともあるでしょう。
しかし、つねに喜怒哀楽を共にする家族の輪のなかに「子どもの居場所」が用意されていなければ、子どもは逃げ込む先を自分で用意しなければなりません。
学校や教師を糾弾するよりも、「何故、子どもの発する小さなサインを見落としてしまったのか」を冷静に反省し、厳しい社会を生き抜くための「息抜き」の場であるべき家庭のあり方、役割を問わなければならないと思います。

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