和而不流(和して流れず)

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安部新内閣の発足に際して

今日の衆・参院本会議で、第90代の内閣総理大臣に自民党第21代総裁の安部晋三氏が指名されます。組閣では「再チャレンジ」や「拉致」「道州制」などの特命事項を担当する閣僚が指名されるとのことであります。
「平成の大合併」と言われた先年の市町村合併は、地方に対する財政の締め付けによって、大半が合併に追い込まれた「苦渋の選択」でした。「三位一体」や「骨太方針」と言われる制度改革は、国の財政再建の見地から策定されており、国の権限を温存したまま地方に財政的な痛みを押しつける内容で、急激に浮上した「道州制」は、看板だけの「都道府県合併」でしかありません。
安部新首相は、祖父が首相、父が外相という政治家3世のサラブレッドですが、憲法、教育、地方制度など国家の大本を変革する歴史的な役割を担うのであれば、腰を落ち着け、じっくりとものごとの本質を見据えた取り組みを望みたいと思います。

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