和而不流(和して流れず)
Columns
和而不流 2005年
第8号(2005年6月18日号)
近頃、「看護婦」が「看護士」、「保母」が「保育士」というように呼称が変わった。
これは村山内閣のときに「男女共同参画推進基本法」が国会に提案され、全会一致で可決、公布されたことに起因する。
政府は男女共同参画推進基本計画を策定し、都道府県や市町村は推進条例を制定してこうした流れをつくっている。「なぜ」「おかしい」と言うと、そうした考えは戦前の古い考え方だと一蹴されるが、日本人の精神文化、伝統文化は崩壊寸前だ。
女性学という耳慣れない分野の先生によると、結婚は男による女性の支配、家事育児、セックスの奴隷化だと言う。そこには、男女和合という視点は見あたらず、離婚や浮気は女性の抑圧からの解放で権利だと説く。基本計画には「性教育の充実」「家庭科教育の充実」「性の自己決定権を高める」という項目がある。まさかとは思うが、フリーセックスや離婚、家庭崩壊を促進、助長するような記述で、女性学に一致する。
いつの間にか、私達は「ものごとの道理」ということを忘れたのだろうか。新しいことが正しく、旧いことは間違っているという風潮や、朝ご飯を食べる、あいさつをするという基本的な生活習慣が身に付かないという事象など「あたりまえ」の価値観を取り戻さなければ日本社会の崩壊はそう遠いことではないかも知れない。
│掲載日:2005年06月18日│
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