和而不流(和して流れず)

Columns

出雲市の公立施設の管理体制を総点検すべきでは

「ゆうプラザ」の事故を繰り返してはなりません

出雲ゆうプラザで亡くなった宇田川奈竜さんのご冥福をお祈りいたします。
死亡事故が偶発的なものではなく、管理・運営の瑕疵と報道されており、出雲市は、直ちに市内の全施設の管理体制を総点検し、結果を公表すべきです。
また、当日、事故の報告を受けながら、私的な海外旅行に出かけた市長の判断は間違っており、市政の最高執行権者としての危機管理に対する認識が問われます。
ほとんどの地方自治体の財政が窮乏するなかで、公的施設の管理運営費は極限まで削減されており、「安全確保に必要なコストが担保されないことが人身事故の一因」とする意見を真摯に受け止めなければならないと思いま…

国民に明確なメッセージが必要です

安倍総理は内閣改造で何を目指すのか

参議院議員選挙で歴史的な敗北を喫した自民党・安倍内閣は、8月27日に役員改選と内閣改造を行いました。
それぞれにベテラン、経験者を配置した「重厚な布陣」と報道されていますが、人心一新で何を目指すのか明確なメッセージは伝わってきません。地方の疲弊はとてつもなく大きく、格差の是正は簡単に達成できるとは思えません。
今回の人事が、政府・与党、とりわけ自民党の「行き過ぎた競争原理を是正する」政策転換の潮目となるのかどうか、新しい党役員、閣僚各位のお手並みを拝見したいと思います。

警察官の銃器犯罪は深刻な事態

警察官の銃器自殺を見過ごしてはなりません

警視庁(東京都)立川署の現職警察官が、銃器により女性を殺害した後に自殺したことが報道されていますが、警察官が保身のために一般人を殺害したことは極めて深刻な事態です。
警視庁は捜査本部を設置して事件の詳細を調べていますが、今回の事件は、一般的な動機や経過の捜査よりも、警察の銃器の持ち出しや管理態勢、銃器使用に対する教育のあり方について徹底的に明らかにした上で、問題点を洗い出さなければなりません。
島根県でも現職警察官の銃器による自殺事犯がありました。日本人は「自殺」に対して殊のほか寛大であるように思えますが、今回の事例は「見過ごしてはならない」事案のように思えてなり…

消防事業の受託延長は当然です

近隣自治体との連携強化が地方の自立には不可欠

合併協議における出雲と斐川のトップの思惑の違いから、広域消防事業の解消が秒読み寸前でしたが、やっと「当面3年間延長」に落ち着きそうです。
市町村合併によって基礎自治体の当事者能力が多少向上したとは言え、県内市町村は国、県の支援なくして自立は叶わず、一層の広域行政の推進による近隣市町村の行政連携が時代の要請で、課題です。
「合併ありき」ではない、共同・協調した日常の取り組みの深化によって、さらに一歩進んだ新しい行政体のすがたが、自然に見えてくると思います。

何か変だぞ?40℃の熱波

北極・南極の氷が融けることの意味を考えよう

ラニーニャ現象による連日の猛暑で40℃を超える気温を観測し、1日に12人が熱中症で死亡するという事態となりました。報道では、北極の氷が融けて縮小し、そのスピードは従来の温暖化予測より40年も早いとのことで、温暖化による気象の変化は、私たちの生活様式や生産活動に容易ならざる影響を与え始めています。
石油に代わりバイオエタノールを燃料として使用する取り組みによって穀物相場が急騰し、畜産農家の経営を圧迫していることに象徴されるように、現在の取り組みは、温暖化とエネルギー消費をどう抑制するのかという根本的な議論が不足したまま、小手先の取り組みによりいたずらに時間が経過し、加速度的に温…

国のために命を捧げた人を祀るのは当然です

靖国参拝を阻害するのは何だろうか

日清、日露、第1次世界大戦、第2次世界大戦(太平洋戦争)などに従軍し、国のために命を捧げた人が祀られているのが靖国神社です。明治憲法下では神道は国教でしたから、靖国神社の国家護持は当然でしたが、新憲法では政教分離が規定されているため、憲法違反となりました。
こうした「誰でも分かること」が60年も曖昧にされ、極東軍事裁判でA級戦犯とされた人の合祀云々によって中、韓両国からの干渉が続く状況を国会議員はどう捉えているのでしょうか。
国のために戦陣に散った人に敬意と感謝のまことを捧げるのは日本人として当然であり、「誰でも、いつでも手を合わせることができるようにすること」が…

開星高校野球部の快挙を讃える

悲願の甲子園初勝利おめでとう!

全国高校野球選手権大会で開星高校が古豪の徳島商業高校に競り勝ち、悲願の甲子園初勝利を挙げました。選手・監督の快挙を讃え、心から祝福したいと思います。
高校総体でも横田高校の男子ホッケー部やボートの女子シングルスカルで松江北高校の矢地選手が優勝、出雲北陵のなぎなたや江津工のボートなどの上位入賞が伝えられ「ワクワク」する心地です。
松江の安部裕史さんの新星「こぎつね座新星2007」発見のニュースもあり、閉塞感が漂う島根県にとって、ここ数日のニュースは心躍るものでした。
「努力しても報われるとは限らないが、努力した者しか結果は残せない」と言われるように、たゆ…

何のための改革推進会議の答申だろうか

歳出を圧縮するだけでは島根県は安楽死する

改革推進会議の答申が知事に提出されます。報道では、県財政の再建を徹底した歳出削減で対応するよう求めたとのことですが、内容は「役人の作文」を追認したもので、一考に値しないどころか、笑止千万です。
島根県財政の窮乏は、収入不足のため、住民サービスに必要なコストを賄えないためで、無駄遣いが原因ではありません。産業基盤を支えるために不可欠な道路整備や治山・治水など住民の生命財産を守るために必要な事業費を削減すれば「現状維持」も難しく、地域は安楽死するしかありません。
改革推進会議に求めるものは、例えば公共事業費を削減しても、それに代わる方途、民間資金の活用や事業主体の変更…

支持者に見放された自民党

党内手続きを無視した政策立案、変更で組織は崩壊する

参議院選挙の惨敗をうけて、自民党では、政治資金規正法の再改正が検討されているとの報道がありました。
自民党の不振は、安倍内閣の政策遂行を、自民党の支持者が支持しなかったためであり、「改革や政策は支持されている」というのは大きな誤りで、政策のフレームを根本から見直しをする必要があります。
「政策や改革の方向が十分に理解されていない」ということは、説明が不十分で、合意形成に至っていないという証左で、国民はおろか党員や支持者の意見が反映されていないと言うことです。
自民党が、選挙で発せられた厳しいメッセージにきちんと応えなければ、組織の崩壊に向かってアクセル…

地滑り的な敗戦の責任は誰が取るのか

参議院選挙は中間選挙的な役割で、実質の内閣不信任だ

第21回参議院議員選挙が終わりました。全国的に見ても政府・与党の地滑り的な大敗で、予測されていたとは言え、島根県にとっても自民党候補の惨敗は残念でした。
安倍総理大臣は早々と続投の意思を表明しましたが、今回の参院選の結果は、安倍内閣に対する不信任であり、総理大臣をはじめ政府・自民党の執行部は総退陣して人心を一新し、出直しをするべきです。
政治家が選挙の結果を直視せずに矮小化し、自己の都合の良いように解釈して居直ることは「あってはならないこと」であり、一日も早く国民の理解が得られる体制の構築が求められると思います。

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