和而不流(和して流れず)

Columns

このままでは閉塞感が打破できない

明日に期待が持てるメニューがほしい

2月定例県議会が始まり、溝口県知事の施政方針が示され、当初予算案が提案されました。財政再建を図りながら、産業振興に予算を傾斜配分するという方針が示されてはいるものの、現状を打破しようという意欲はさほど感じられません。少子高齢化が進行し疲弊した地域社会に活力を吹き込むためには、住民自らが「チャレンジする」という取り組みを喚起・誘導できるか否かで、島根県の振興は広大な森林、中山間農地、水域という自然条件を活かした産業創出施策の投入が不可欠です。本年1月に、新しい産業政策のフレームが示されたところですが、産業投資に必要なハード整備とそれを活かすべきソフトを別物とする視点があります。言い換えれば…

統一地方選の選挙公営に関する修正について

選挙運動用自動車の燃料費を返還しました

昨年春の統一地方選における選挙費用の公費助成と収支報告書の内容について精査したところ、選挙運動用自動車(選挙カー)に係る燃料費について公費助成を受けた金額に随行者車両のガソリン代が含まれていることが判明いたしました。去る2月7日に、島根県知事および島根県選挙管理委員会委員長に対し、45,418円を返還する旨の申し出を行うとともに、選挙運動費用収支報告書の訂正を行いました。ここに、県民の皆様に心からお詫びを申し上げ、今後、再びかかる過ちの無きよう努めてまいりますので、ご寛容のほどお願い申し上げます。

東京ギフトショーを見てきました

やる気のある人たちの熱気はすざまじいものですが・・・

2月5日から8日まで東京・有明の東京ビッグサイトで第65回東京インターナショナルギフトショーが開催されており、平田商工会議所の皆さんと一緒に見学に行ってきました。さすがに、わが国最大のギフト見本市と言われるだけあって、質、量ともにすざまじく、出展2200社、展示面積86410㎡(東京ドーム6個分)に300万点もの新製品が並べられていました。特に、全国商工会連合会・日本商工会議所が主催する、JAPANブランド育成支援事業に取り組む32の商工会・商工会議所が参加していました。島根、鳥取からの出展がほとんど無いなかで、平田商工会議所が単独ブースを設けてご縁箸やプルプルあわあわ、鶏めしなどの商品…

また新たな法律規制が強化されるのだろうか

不祥事・過剰報道・規制強化・萎縮のサイクルは、もうたくさんだ

ガソリン税が一段落したら、今度は、中国餃子でメタミドホス中毒が発生した事件報道が続いています。姉歯建築士による耐震偽装に過剰反応した結果、新築はもちろん、住宅の改良さえままならない事態に陥っていますが、「羮に懲りてなますを吹く」状況がいったいいつまで繰り返されるのでしょうか。大企業が、食品の製造・加工の拠点を海外に求めたため、製造日や成分の表示について厳しい基準が定められていますが、対象は対面販売の豆腐屋さんお菓子屋も同じで、今回、さらに規制が強化されれば、大きな負担となるのは必定です。政治家が問題の本質を適格にとらえなければ、過剰報道を繰り返す無責任なマスコミ論調に流されるだけだと思い…

不可思議なガソリン税論議

政党のみならずマスコミまで「結論ありき」では・・・

1月23日に東京の憲政記念館で、道路特定財源堅持を求める都道府県議会議員総決起大会が、全国44都道府県議会から超党派の議員450名を集めて開催されました。地球規模で温室効果ガスによる温暖化対策が課題となるなかで、原油などのエネルギーコストが急激に上昇していますが、国会での議論は依然として「ガソリン税などの道路財源の税率」に矮小化され、マスコミの論調も政局がらみに終始しています。30兆円近くの国債を発行しなければ国家財政を維持できない現状で、与野党ともに議論する前から賛成・反対を表明し、今から採決日程が取りざたされるようでは、国会など不要だと言う指摘もむべなるかなの観があります。

教職員の国旗軽視容認は国家の危機

神奈川県に有識者はいないのか

神奈川県個人情報審査会は、神奈川県教育委員会が、国旗・国歌への敬意を払わない態度の教職員氏名の報告を求めた件を、神奈川県個人情報保護条例に反するもので認められないとする結論を2度にわたって出しました。国旗・国歌を敬う態度を教えるべき役割を負う教職員、とりわけ、公教育にかかわる教育公務員を許容し、社会通念に反する処置・処分を下した神奈川県のセンスは、不可思議と言わざるを得ません。国旗・国歌は、国の象徴であり、自らの国を愛し、敬うという態度は国民として当然のことで、国旗「日の丸」・国家「君が代」は法令にも規定されています。自国を愛せない人間が、どうして他国や隣人を思いやることができるでしょう…

燃油対策に見る政策立案のセンス

経営の問題点を洗い出してこそ対策がある

燃油価格の高騰に生産経費の上昇分を価格転嫁できない農林水産業や零細事業者から悲鳴があがっている。国・県の緊急対策は低利融資が主だが、コストの上昇によるキャッシュフローの不足を解消しないまま追加融資をしても、逆に資金繰りは苦しくなるだけだ。実効性を上げる為には、メリットの発現に時間を要するとしても、コストダウンに資するエネルギー転換や省エネ機器の導入が不可欠であり、行政による超長期の融資期間を設定した資金提供がそれを可能にする。必ずしも収入増とならなくても、流動性が確保できれば経営は安定し、生産コストを製品価格に転嫁できる流通改善があればV字奪回となる。

「成人の日」によせて

『今日は二度とない』

出雲市では1月14日の成人の日に先がけて、1月6日に成人式が開催されました。新成人の皆さんとご両親に心からお祝い申し上げ、成人の日によせて新成人の皆さんに祝詞を贈ります。
人は「可能性」という蕾を、無限に持っています。蕾が花開くかどうかは、今日の貴方の行動で決まります。努力しても、それがすぐに成果につながることはほんの少しです。でも、成果を挙げることができるのは努力した人だけです。今日の自分は、昨日の自分の鏡で、明日の自分は今日の自分が決めるのです。いっぱいの蕾を、花咲かせて、立派な社会人として尊敬される日本人になれるよう、志を持って頑張ってほしいと思います。

和而不流 2008年

「なら・しか」こそ目指す途だ

経費節減によってサービスの質を落として消えていく企業は枚挙に暇がないが、生き残っている企業は逆境をバネにしてサービスの質を上げている。偽装が横行するなかで、顧客の信頼を得るために、事務や間接経費を徹底的に削減して、品質向上に必要な投資経費を確保する姿勢がないと生き残れない。『○○なら安心だ。○○しか買わない。』島根県はどうだろう、財政再建を理由に県民サービスの低下や事業の延伸を当たり前のようにしてはいないだろうか。「遠くをはかるものは富み、近きをはかるものは貧す」とは二宮尊徳の言葉だが、政にあたっては、眼前の浮利や世論に惑うことなく、百年の大計をはかる知力を磨くべきと心したい。

年頭所感

「何のため」「どうすればできるか」を徹底したい

大石順教尼は「できない」ことと「やらない」ことには大きな違いがあると説かれています。島根県は国の制度改革の煽りをまともに受けて、公共支出の大幅減による不況風が吹き荒れ、溝口知事は4年間で肥大化した県財政を適正規模に縮減する方針を示しています。国の構造改革は、大幅な規制緩和による競争原理の導入で、経済や情報の国際化に対応するためには必要不可欠で、格差などのひずみは、国レベルの政策を地方が補正する役割を担う地方自治(地方分権)が不完全なためです。島根県の活力を取り戻すためには、「依存から協働」といった観点で社会システムを改革すると同時に民間投資の誘発が必要で、「何のため」「どうすればできるか…

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