和而不流(和して流れず)

Columns

原油価格の高騰によって国富が吹っ飛ぶ

資源の海外依存は限界点です

ついに原油価格は1バーレル100ドルの大台を突破しました。日本の年間輸入量は概ね15億バーレル前後で、輸入価格はゆうに10兆円を超えています。国は、地球温暖化を防止するため、石油・石炭などの化石燃料を抑制し、バイオエタノールなどへの転換を図るとしていますが、これまたブラジルなどからの輸入に主眼がおかれています。日本国内の森林や圃場を活用し、再生産可能とする財政支援を講ずれば、食糧や燃料の海外依存を引き下げることは十分可能です。原油の輸入を10%削減すれば1兆円を超える国富が留まるわけで、政府には、是非、こうした観点からの政策立案を期待したいと思います。

国の方針決定は「官僚」から「政治家」に

食糧、環境、地域の総合政策としてコメを語る

自民党の農政部会は38年間続いてきたコメの減反政策を転換し、食糧、環境、地域の観点からなる総合政策として組み替える方針を発表しました。日本は、主食としてのコメを除いて家畜飼料やバイオエタノールの原料は海外からの輸入に依存していますが、輸入農産物の高騰によってコメがこれらの代替作物として極めて有望との認識になったためです。コメは全国では2000万㌧、島根県でも20万㌧の生産能力を持ちながら、生産調整によって稲作圃場の40%しか耕作されておらず、農地の荒廃や中山間地域の衰弱が進行してきましたが、今後の取り組み次第では「V字奪回」のチャンスとなるだけに、政治主導の方針決定に心からの拍手を送りま…

落合一裕氏の逝去を悼む

謹んでご冥福をお祈り申し上げます

12月17日、出雲高校剣道部の先輩である落合一裕氏が逝去されました。52才。20年ほど前に「良いことは良い、悪いことは悪いと、きちんと言いあえる人を紹介せよ」と、突然の訪問を受け、青年会議所への入会を勧めたところ、まさに男の本懐とばかりに存在感を発揮されました。熱血漢で、強いリーダーシップのある指導者との声望が高かっただけに、早逝は大きな損失で痛惜の極みです。「必ず克服する」との強い意志と奥様をはじめとするご家族の愛情が、厳しい闘病生活を支えたと思います。病床にあっても、常に小生のことをお気遣い下さり、ご高誼を賜りましたご恩は、終生忘れることはありません。ここに謹んでご冥福をお祈り申し上…

従来発想で島根県の再生はできない

平成20年度の予算要求を再検討すべき

財政健全化調査特別委員会に提出された島根県の平成20年度における各部局毎の予算要求の概況を見る限り、従来発想の一律カットで、全てをゼロベースで見直しし、徹底したスクラップアンドビルドで発展方向と必要不可欠な事項に予算を特化しようという姿勢はありません。
溝口知事にとって初めてとなる予算編成は、財政再建を最重点課題とされるだけに、極めて厳しい査定が予想されますが、要求する側が継続事業の経費を予め減額要求するようでは島根県の再生はあり得ず、ガッカリしました。ピンチだからこそ政策転換する千載一遇のチャンスなのであり、その時は今しかないと思うのですが・・・

期待します。NHK朝の連続ドラマ「だんだん」

島根発のメッセージを「エッパイ」送りたい

2008年下期(9月から翌年3月)のNHK朝の連続テレビ小説の舞台が、松江と京都に決定したとの報道がありました。ヒロインは11年前に「ふたりっ子」の子役で人気を博した三倉茉奈、佳奈の双子姉妹、脚本は森脇京子さんとのことです。
朝の連続テレビ小説の舞台が島根県となることは初めてで、宍道湖・中海のラムサール条約登録、石見銀山の世界遺産登録に続く、ナショナルメッセージであるだけに、全国的に注目を集めることが期待されます。
「全国47番目の認知度」と言われる、島根県のイメージアップに寄与して、観光を主とする交流人口の増加になれば幸いと思います。

議論百出のなかで光った大ベテランの質疑

11月定例県議会で一般質問者は24人

11月定例県議会では、一般質問者が24人と、県政のあり方に対する様々な意見が出されましたが、なかでも、浅野議員の農業、細田議員の観光に関する質疑には、議員歴40年を超える重みを感じ、凄みがありました。経験に裏打ちされた言葉には、理屈や法令を凌駕する説得力があり、業界の営業担当者を思わせる小首を傾げたくなるような質疑とは雲泥万里でした。
また、会期中に自民議連では、原油価格の高騰による燃油価格等生産資材の急騰が、農林水産業の生産者を直撃していることから、政府に対し生産者への緊急支援施策を求めるとともに、地方の道路整備を促進するため、道路特定財源堅持の必要性について緊急アピールを…

一式飾保存会の総務大臣表彰を讃えます

「継続は力」で、永年の伝統継承に敬意を表します

11月20日東京都内で地方自治法施行60周年記念式典が挙行され、席上、自治体の行政事務に功労のあった平田一式飾保存会など個人、団体約300人が増田総務大臣から表彰されました。12月2日、関係者など55名が出席して、表彰祝賀会が開催され、発起人の大島商議所会頭は「1793年から200年以上も天満宮祭への飾りの奉納が続いていることは驚嘆すべきこと」と述べました。一式飾の継承は、平田の夏の風物詩である天満宮祭と不離一体で、戦時にも絶えることがなかったことなど、先人の努力に頭が下がります。また、席上、市の無形文化財から県指定への要請がありました。

元気が出ました

後援会総会にご出席いただき有難うございました。

11月30日に平田文化館で園山繁後援会総会が開催され、420名の後援者の皆さんと楽しく懇談できました。「園山には丸みがないと評されているが、尖っているのが持ち味。皆んなで応援するから、気にせず前進せよ」との激励に勇気百倍、元気づけられました。
小生は、島根県の財政改革の必要性と難局を突破するには県民の協動が不可欠との意見を述べましたが、地域ごとの県政報告会で住民の皆さんとの意見交換を重ねながら、課題解決に向けて努力する決意を新たにしました。

さすがです「仁多米」

全国米・食味分析鑑定コンクールで西日本の金賞は島根だけ

11月24日に奥出雲町で第9回全国米・食味分析鑑定コンクールが開催され、北海道から宮崎県までの19年産米2103点が出品され、総合部門と品種部門でそれぞれ12点ずつの金賞が決定しました。
品種部門では「きぬむすめ」で吉賀町から1点、総合部門では奥出雲町から2点と吉賀町から1点の「コシヒカリ」がそれぞれ金賞に選ばれました。奥出雲地方の「仁多米」は従前にも金賞に選ばれていますが、今回、吉賀町産米が初受賞しました。総合部門の金賞は、島根県以外はすべて東日本産米で、島根県が西日本随一の良質米産地であることが裏付けられました。

自民党はもっと大胆な政策展開をすべきで

自民党はもっと大胆な政策展開をすべきで

11月21日に自民党本部の青年局ブロック研修会が山口県で開催されました。 参院選の大敗北によって国政の状況は混迷を極めており、衆議院の早期解散必至の情勢と言われていますが、中国各県の参加者からは、異口同音に、自民党の政策立案のプロセスの不透明さや広報活動の不備が指摘されました。
特に、国会のねじれは、衆議院の解散によって解消できるものではなく、少なくとも次回の参議院選挙まで続くことから、「自民党は政策の決定プロセスに時間をかけ、徹底的に住民意志を吸収する努力をすべきだ」との意見に賛同しました。

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