和而不流(和して流れず)

Columns

戦いを終えて

県勢の振興と住民福祉の向上に微力を尽くす

島根県議会議員選挙は4月12日、投・開票が行われ、無投票で当選した5人を含む37人の新しい顔ぶれが決まりました。出雲市選挙区に立候補した小生(園山繫)は、9,489票をいただき、望外の上位当選を果たすことができました。4回目となる今回の選挙は、4年前が東日本大震災もあって無投票となったことから、事実上8年ぶりで、有力新人の立候補も相次いだことから「激戦」と称されました。
選挙は「勢いを失うと『まさかの坂』を真っ逆さまにころげ落ちる」と言われますから、最終日まで緊張感を持続しながら、精力的に街頭演説を行いました。9日間で135回の演説には雨中が多かったのですが、7,000人近い…

県議選に臨んで

懸命に街頭から声を嗄らします

4月3日、島根県議会選挙が告示され、小生(園山繁)は出雲市選挙区から4回目の立候補をしました。出雲市選挙区は先年の斐川町との合併により定数が2増の9議席となり、前回の無投票から一転、現職7人、元職1人、新人3人の11人が立候補する激戦となりました。
小生は、平成3年1月に旧平田市の市議会議員に当選し、3期務めた後の平成15年4月、飯塚普彬元議長の引退をうけて、旧平田市選挙区から県議会議員に当選、19年に出雲市選挙区で再選、23年3選、現在に至っています。
議員は、知事や市長など執行権を有する首長と違い、同僚議員や執行部に評価され、力量、存在感を認められて初めて仕事…

三寒四温

北陸新幹線の開業

冷たい北風の雪の日から一転、南風のポカポカ陽気と、まさに「三寒四温」。本来は、寒い日が3日続くと、その後の4日は温暖な日が続き、また寒くなるという朝鮮半島や中国北東部に現れる寒暖の7日周期現象で、寒い日は晴れで暖かい日は天気が悪い「冬の気候の特徴」を指すようですが、日本では、春先に低気圧と高気圧が交互にやってくる周期的な気象の変化という意味合いで使用されています。
早朝は雷鳴一発、大きな振動で目覚めましたが、北陸新幹線が長野から金沢まで延伸、開業しました。東京―金沢450・5キロの所要時間は最短2時間28分、東京―富山は2時間8分で、午前6時過ぎに金沢駅を出発する「かがやき5…

2015年頭所感

「元亨利貞」

島根県にとって、少子高齢化の進行を食い止め、定住人口の確保を図ることは県政が直面する最大の課題である。昭和30年初に90万人を超えていた島根県の人口は、昨年春に70万人を割った。人口減少の要因は「出生率の低下による若年人口の減少」と「大都市圏への生産年齢人口の移動」で、昭和30年代から昭和50年代前半までは「平均寿命が伸長した老年世代の増加」によって減少のスピードは緩やかであったが、平均寿命の伸びがほぼ停止し、死亡数が出生数を上回る「自然減」が顕著になるにつれ、減少は加速度的となり、種々の対策を講じても克服できない状況はこの50年間、一貫して続いている。
昨年、政府は日本の総…

「政治家は思考を言葉にしなければならない」

マーガレット・サッチャー元首相の言葉

「鉄の女」と称されたイギリスのマーガレット・サッチャー元首相が身罷って一年以上が経過したが、第47回衆議院総選挙の街頭演説や政見放送を見聞きするにつけ、女史の「政治家は思考を言葉にしなければならない」とのフレーズを思い出した。例えば、公明党の山口代表は連日の演説で「消費税に軽減税率を導入する」という主張を繰り広げた。消費税の徴収、納税を義務づけられる事業者は「事務手続きが煩雑になり、現実的ではない」として、大半が複数税率の設定には懐疑的で、導入は困難視されていた。が、選挙結果をうけた自公協議で税率改定時の軽減税率導入が極めて有力となったとの報道がされ、実現に向けて動き出したように見える。…

子供の声が「うるさい」とは

地域のコミュニティが崩壊に向かう危険信号だ

 今月1日、東京都国分寺市で保育園の騒音に関する不満から保護者を手斧で脅迫した40代の男が逮捕された。神戸市や東京都練馬区では保育所の騒音トラブルに関する訴訟が起こされ、「子供の声は騒音か」との問いに「騒音」が48.2%、「騒音でない」が51.8%とのネット調査の結果もあり、少なからず驚いている。子供の声を騒音だと思う人が半数近くに上る状況に少子化も致し方ないかなと思う反面、出雲市内の保育園でさえ運動会や芋煮会、収穫祭などの屋外行事に関する苦情があることを考えると、隣人に寛容さを求める前に「子供の声を騒音」と感じさせない心理状態や人間関係を築くことが必要だと感じる。島根県内の市…

日本人選手の窃盗事犯

「驕りと緩みがあった証左」で、水連は信頼回復のための出直しをすべき

9月27日、JOC(日本オリンピック委員会)は韓国・仁川で行われているアジア大会の競泳男子日本代表の冨田尚弥選手を追放処分にしたと発表した。JOCによると、冨田選手は25日昼ごろ、チームの応援で訪れていた文鶴水泳場から韓国報道陣のカメラを持ち去ったもので、事情聴取に対し、本人が容疑を認めたという。警察は身柄を拘束せず、書類送検する方針とのことだが、日本選手団の青木剛団長がメーンプレスセンターで会見し「被害に遭われた方、OCA(アジア・オリンピック評議会)、大会組織委員会、関係者のみなさまに心からお詫び申し上げたい。」と謝罪し、日本水連の泉正文専務理事は「日本選手団としてこれだけ水泳も頑張…

津和野町のCAS導入に期待する

成功には地元産品の6次産業化の進展が不可欠

津和野町がCASを導入し、アユやわさびなど高津川流域の特産品の鮮度保持と6次産業化を図る方針を決定したと9月13日付の山陰中央新報が伝えています。小生が株式会社アビーの代表取締役でCAS (CELLS ALIVE SYSTEM)技術の考案者である大和田哲男氏を千葉県の東葛テクノプラザに訪ね、アビー研究所でCAS技術をはじめて視察したのは、旧平田市議時代の2000年のことでした。牛乳やビールを凍結しても分離しない、マグロや牛肉を解凍するときのドリップがなく、色、香り、味わいも限りなく「生」に近い状態に戻るなどの実験を目のあたりにして、本当に驚きました。議会のみならず農業や水産の関係者の皆さ…

手弱女(たおやめ)

過ぎたるは 猶及ばざるが如し

敷島の 大和心を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花(本居宣長の歌)

この歌は、戦争末期にフィリピン沖で犠牲となった神風特別攻撃隊の4部隊に「敷島」「大和」「朝日」「山桜」の部隊名がつけられたことから、軍国教育の象徴と言う人もありますが、「大和こごろとはどうゆうものか」という問いに「朝日に映える山桜の美しさを感じる心だ」という意に、勇猛果敢といった趣は微塵もなく、むしろ、日本人の純真無垢で控えめな恥じらいは日本の風土に根ざした自然の所産だと言っており、昭和女子大学の板東真理子学長は文芸春秋の取材に、「やまとこごろとは粗野な荒々しいものではなく、しなやかで柔和だけれども、決して簡単…

気象通報に思う

正しい判断は正確な情報の収集がカギ

気象庁は、大雨や強風などによって災害が起こるおそれのあるときは「注意報」を、重大な災害が起こるおそれのあるときは「警報」を、さらに、重大な災害が起こるおそれが著しく大きいときは「特別警報」を発表して注意や警戒を呼びかける。これらの情報は関係行政機関、都道府県や市町村へ伝達され防災活動等に利用されるほか、市町村や報道機関を通じて地域住民に伝えられる。特別警報の基準は、特に異常な現象を捕捉する気象要素として、都道府県や市区町村の意見を聴取して定められ、警報や注意報の発表基準は、災害の発生と気象要素との関係を地域毎に調べ、都道府県などの防災機関と調整して決めるため地域によって多少異なるが、一般…

過去の投稿

園山繁の活動日誌