県議会だより

Reports

令和3年2月定例会一般質問(2)

地方が抱えるコストの解消について

地方の生産物は消費地の市場へ供給するために、物流コストを要しますが、長距離トラックの事故や働き方改革を機に運送料金が高騰し、市場や元請など、納入先から離れている県内の事業者は、輸送コストの上昇で採算悪化に直面しています。加えて、コロナ禍による需要減が産品の市場価格を低迷させており、厳しい状況にありますが、県産品の生産状況や採算の状況についての認識についてお尋ねします。(農林水産部長・商工労働部長)
1次産業(農林水産業)の産地にとって、輸送運賃の値上げは物流コストの上昇につながりますが、それを販売価格に転嫁することは容易ではないことから、生産者所得を減少させるという結果を招い…

令和3年2月定例会一般質問(3)

地方定住を促進させるための要素と支援について

昨年は国勢調査の年であり、そろそろ、その速報値が発表される頃だと思いますが、その状況について(人口動態や年齢別の人口構成など)お示し下さい。(政策企画局長)
また、昨年の県内の結婚件数と出生数についてお尋ねします。できれば、出雲部、石見部、隠岐、また、都市部と周辺地域の状況についてもお知らせください。(政策企画局長)
コロナ禍で出会いの方法が大きく変わってきていると思います。マスク生活の中では、面談でコミュニケーションをとることは難しく、はぴコの取り組みが停滞するのは致し方ありません。したがって、マッチングアプリの取り組みを強化する必要があるわけですが、今回、提案…

令和3年2月定例会一般質問(4)

北山のシカ対策について

島根半島・弥山山地は島根県で唯一のニホンジカの生息地とされ、昭和47年からオスジカの捕獲が禁止され、保護・管理がされてきましたが、個体数の増加によって樹木の剝皮や農林産物の食害等が発生し、島根県と出雲市によって捕獲や被害防止対策が実施されて今日に至っています。
島根半島のシカは、昼間と夜間とでは行動圏が異なり、昼間は奥山に滞在し,夜間は人家に近い畑・果樹園で採食行動を行っていることが多いと見ています。
関係住民が編成した自衛班による有害捕獲の実績は、北山で2012~2016 年の5年間で2,428 頭、湖北では5,592 頭となっています。現在、生息数は北山、湖北…

令和3年2月定例会一般質問(5)

まめネットについて

まめネットは医療機関、訪問看護・介護事業所等を相互につなぐ医療情報ネットワークとして、現在913の参画機関があり、62,567人が同意カードの発行があるようです。
まめネットに接続する島根県内の各医療機関では、連携カルテで診療情報等を閲覧でき、診療予約や画像診断など安心で安全な医療サービスの提供に貢献してきました。
ところで、今月から、マイナンバーカードが健康保険証として使うことができるようになります。
マイナポータルは、政府が運営するオンラインサービスで、子育てや介護をはじめとする行政手続がワンストップでできたり、行政機関のお知らせ情報を確認でき、健…

令和3年2月定例会一般質問(6)

竹島の日に関わる問題について

2月22日は島根県が条例で定める竹島の日で、制定から17年目の今年は、コロナ禍による感染防止の観点から例年よりも参加者を限定して記念式典が開催されました。
16年が経過して、外務省のホームページや教科書への記載、領土展示館の開設などがされたものの、北方領土問題を所管する政府組織が内閣府に北方対策本部が置かれ、北方領土の日が閣議決定され、政府主催の記念式典が行われていることに比較すると、国家行政組織法に定める竹島問題を所管する政府組織は存在せず外交交渉の端緒すら見えないのは極めて残念です。
2012年(平成24年)11月22日に内閣官房に竹島問題対策準備チームが設置…

令和2年11月定例県議会一般質問(1)

県政情報(公報)の伝達と把握について

島根創生の実現には、社会動態のプラスと出生率・出生数の上昇が条件で、社会動態のプラスには都市圏から地方に移住を希求する人へのアプローチが必要です。
子どもを増やすには、子育て支援と結婚対策が必要で、県が取り組んでいる施策を県民にしっかりと伝える必要があります。知事は「人口減少に打ち克つ」として結婚・子育てへの支援を県政の重点施策に据えており、県民に一連の施策が理解されているのか、効果がどうなのかを常に確認する必要があると思います。
そこで、県政情報(公報)の伝達と把握についてお尋ねします。
はじめに、過般、松江市役所の建て替え問題について14,145人…

令和2年11月定例県議会一般質問(2)

カーボンニュートラルの対応について

2点目は、カーボンニュートラルへの対応についてであります。
国は2050年のカーボンニュートラルを宣言し、循環型社会の構築を志向しました。森林県である島根県には大きなチャンス到来です。
そこで、持続・循環という観点でお尋ねします。
はじめに、島根県のバイオマス資源の推計量についてお尋ねします。
木質系バイオマスの活用にはバイオマス発電とチップボイラーの活用などを思い浮かべますが、県内の現状についてお聞かせください。
次に、県が管理する道路延長と河川の総延長、管理を要する道路法面と河川断面の面積、管理に要する経費についてお尋ねしま…

令和2年11月定例県議会一般質問(3)

水産業の現状について

3点目は、水産業の現状について伺います。
シラスウナギが激減し、アユやサケの回遊に変化が生じていると言われて久しいのですが、近年、増加傾向にあるクロマグロの幼魚であるヨコワの水揚げが制限され、減少傾向にあるサンマの沖取りが許容されました。大和堆では北朝鮮や中国船団によるイカの乱獲があると聞きますが、有効な対策が講じられているようには見えません。水産行政、少し、チグハグな感じがします。
例年、秋になると、島根県では沖合に漁火が輝き、白いかの水揚げが本格化しますが、近年、スルメイカの水揚げが減少し、今年の秋は、白いか漁はさっぱりで、「マイカ」と称される手太の白いかはほ…

令和2年9月定例会一般質問(1)

新型コロナウイルス感染症について

アメリカの新型コロナウイルス感染症の患者数は600万人を超え、死者数は18万7千人に上っています。これは第1次世界大戦の戦死者117,000人をはるかに上回るもので、ブラジルやインドの患者数は400万人超、世界の累計感染者数は約 2724万人、死亡者数は89.1万人に上り、依然として1日当たり20万人近くの新規感染が伝えられています。
日本の状況は、新規感染者の状況を表すグラフ(感染曲線)を見ると、3月下旬から5月上旬までが1回目の感染期で、6月下旬から上昇を始めた2回目の感染期は7月下旬から8月上旬をピークにして下降しており、この1~2週間で小康状態になると予想されます。<…

令和2年9月定例会一般質問(2)

VRやリモートワークへの対応について

職員の皆さんに「新型コロナウイルス感染症が収束したら、感染前の日常に戻ると思いますか」と尋ねたところ、答えたほぼ全ての職員が「元には還らない」との見方を示しました。仮に、私たちが日常を取り戻しても、新型インフルエンザなど新たな感染源の出現があれば、同様の事態となることから、災害や事故と同じように「起こる」ことを前提にした「備え」が必要との意識が定着した所以ではないかと思います。
では、私たちが島根県の良さや強みを生かし、かつ、新しい日常に対応するためには何が必要となるのかを考えてみたいと思います。
島根県は美しい自然や都会が失ってしまった人と人との結びつき、いわゆ…

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