県議会だより

Reports

令和3年9月議会一般質問(2)

豪雨災害について

この7,8月の大雨は、江の川水系で本川の氾濫がありましたが、時間雨量80~100mmに達する豪雨に際し、斐伊川水系では、支川となる上流部で氾濫、護岸崩落などが発生したものの、ダム、放水路の整備の効果で、宍道湖の水位が上昇せず、かつて水害常襲地帯であった平田市街地や出雲市の連担地の浸水・冠水がほとんど見られなかったことは、永年、治水事業に関わっていただいた関係者のご労苦のおかげと、心から感謝を申し上げる次第であります。
ただ、河川改修が及んでいない地域の浸水・冠水は酷い状況であり、県道鰐淵寺線では冠水が常態化し、一畑電車の美談-大寺間は1か月に4回も冠水による運休があり、今後は…

令和3年9月議会一般質問(3)

スポーツ競技力の向上について

昨年の鹿児島国体に続いて三重国体が中止となりましたが、三重県は国体開催を断念したとのことであり、島根県で開催される国民スポーツ大会の開催は当初計画より1年延期となりそうです。昭和57年の「くにびき国体」では、中高生や国体開催前に大量に採用された教員の活躍によって天皇杯・皇后杯の獲得はもとより、かなりの期間、競技を開催した地域での当該競技の定着や指導体制が維持継続してきました。奥出雲町のホッケーや邑智地域でのカヌー、安来地域でのフェンシング、出雲地域での重量挙げや剣道などはその名残ですが、出生数の急減は10年後のスポーツ大会でのジュニア部門の活躍を危うくしかねません。そこで、何点かお尋ねし…

令和3年9月議会一般質問(4)

高校魅力化について

県では隠岐島前高校の存続問題を契機に始まった「魅力化」を県立高校全体に拡大する「高校魅力化」に取り組んでおり、今後、さらに1歩進めて、「教育魅力化」に取り組む姿勢に期待しています。学力テストの結果はイマイチですが、全国から200名を超える公立高校への「しまね留学」が実現し、定員割れに悩む高校や存置する地域には大きな自信と可能性を見せたことは評価すべきだと思います。

1.初めに、県立高校への他県からの入学の状況(平成20年からの推移)をお知らせください。(教育長)

2.私立学校では、以前から県外からの受け入れを行ってきていますが、その状況についてお尋ねします。(…

令和3年9月議会一般質問(5)

ウィズコロナについて

過般、出雲市で放課後児童クラブのクラスター発生の関連で、学校や保育園、こども園等に通う児童に感染がありましたが、保健所の適切な疫学調査と迅速、かつ大規模なPCR検査で2次的な感染拡大を防がれたのを目の当たりにしました。本県の感染者数が全国最小である理由は、コロナ対応にあたる関係者の強い使命感と弛まぬご尽力の結果で、心から感謝を申し上げ、ご労苦をお労いしたく存じます。
新型コロナウイルス感染症については、国民の3分の2が1回目のワクチン接種を終え、過半数が2回目の接種を終えたとされ、高齢者は概ね9割の接種が終わったようです。64歳以下の接種率はまだ、半分には達していないとのこと…

令和3年6月議会一般質問(序論)

質問に先立って(所感)

「成功の秘訣は、自分で仕事をするのではなく、仕事をさせる適材を見つけることだ。」という言葉は、スコットランドに生まれ、アメリカで鉄鋼会社を創業し、巨万の富を築いたアンドリュー・カーネギーの名言です。カーネギーは「鋼鉄王」と称された立志伝中の人物ですが、60半ばで事業を譲渡し、財産のほとんどを教育や文化の分野に寄付を行って生涯を終えています。
貧しい機織り職人の子どもに生まれながら、「普通の人間が持って生まれる財産と言えば、時間だけ」として、稀代の成功者となったカーネギーは、「金持ちとして死ぬことほど不名誉なことはない」「裕福な人はその富を浪費するよりも、社会がより豊かになるた…

令和3年6月議会一般質問(1)

新型コロナウイルス感染症について

はじめに、新型コロナウイルス感染症についてであります。
先月は県内での感染者が大幅に増加し、対応にあたられた島根県健康福祉部や各地保健所、受け入れ医療機関の関係者の皆さんのご負担は相当なものであったろうと推察しており、そのご労苦に対し、深甚なる敬意と感謝を表する次第であります。
この1年6カ月近くにわたって、「重症者を出さない」とする方針が貫かれ、関係者の皆さんの徹底した疫学調査の結果は、国内屈指の高齢者県でありながら、昨日まで47都道府県のなかで唯一死者を出していないという結果になって顕れてきました。残念ながら、昨日初めての死者が出たとのことでありますが、国は、…

令和3年6月議会一般質問(2)

令和3年度島根県一般会計予算(第1号)について

今回提案されております令和3年島根県一般会計補正予算(第1号)について、何点かお尋ねいたします。
はじめに、飲食事業者の事業継続支援と課題についてです。
低迷し、厳しい状況の飲食業に対する給付金支給を歓迎しますが、同様に苦しい状況にある事業体に酒造業と飲食店に納入する酒小売店がありますが、救済の必要はないでしょうか。知事は、昨日の同僚議員の指摘に対する答弁で、国からの財源手当てがない状況では追加の給付金支給は難しいとの見解を述べられましたが、飲食店向けの酒の需要は著しく低迷しており、何らかの支援を検討していただきたいと存じます。

2点目は制度融資につ…

令和3年6月議会一般質問(3)

農林水産業の再生産可能な採算確保について

3項目めは、再生産可能な農林水産業の採算性の確保についてであります。
初めに、コメの需給見通しと2021米穀年度の価格見込みについてお尋ねします。
昨日の同僚議員の質疑に一部重複しますが、お許しいただきたいと思います。まず、2020米穀年度のコメ価格と在庫の状況および2021米穀年度の状況をお尋ねします。

次に、農業収入保険の課題と問題点についてお尋ねします。
農業共済制度から収入保険制度に変わりましたが、新規就業者が対象とならなかったり、赤字の経営体には加入のメリットが少ないなど問題点が生じていると思います。1年を経過して、県内の加入状…

令和3年6月議会一般質問(4)

子育て支援について

はじめに、子育て世代の所得水準についてお尋ねします。
県内の子育て世代(20才~40才)の所得水準と東京都、全国平均の数値についてお示しください。

次に、持ち家比率とローン残高の推移についてであります。
県内および東京都、全国平均の3Dkの借家賃の水準および持ち家比率と住宅ローン残高をお示し下さい。確か、島根県の持ち家比率は最上位にありますが、3世代同居が他地域よりも高いこともあって、住宅ローン残高は少ないと感じます。ただ、実際は都市部に比べて公共交通機関の整備が脆弱なため、自動車の所有比率が高く、指標には出ていない自動車ローンの残高が居住コストにな…

令和3年2月定例会一般質問(1)

新型コロナウイルスワクチンについて

「徳は孤ならず 必ず隣有り」とあります。
一連の知事の発言に対する賛同の声が大きくなったことは、まさに、その通りだと感じます。報道では、さきの知事会議で政府要望に取り上げられたとありました。地域を思う純粋な発言故に、反発を懸念する声もありましたが、1年を経過して、なお収束が見えないコロナ禍に対する一般大衆の心根を素直に代弁されたところに、大きな共感が得られたのだと思います。
世論の後押しで、地方創生臨時交付金の配分が変更され、感染が都会地から地方に拡散する心配が低下するような取り組みが進むことを期待するところですが、先日、自民党の政調の会合で、島根県連の青年局長を…

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