県議会だより

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令和2年6月定例県議会一般質問(4)

宍道湖の水質対策について

宍道湖と中海は島根県が全国に誇る汽水湖であり、水域の環境保全や水質管理は河川管理者である国土交通省とともに島根県が担うおおきな役割である。
過去、長らく島根県議会議員をつとめられた浅野俊雄氏は閉鎖水域となる大型湖沼を有する都道府県議会議員と関係する選挙区から選出された国会議員に呼び掛け1984年7月に制定された湖沼水質保全特別措置法(湖沼法)の制定に大きな役割を果たされた。
湖沼法は、汚濁の著しい湖沼および関係地域の重点的な水質改善をはかることを目的に水質汚濁防止法の特別法として制定され、1985年から施行となったが、霞ケ浦(茨城県)、手賀沼(千葉県)、印旛沼(千…

令和2年6月定例県議会一般質問(5)

出雲河下港について

出雲河下港が位置する出雲地方は、出雲大社を始めとする古代出雲神話につながる歴史的遺産が多く、松江しんじ湖温泉、玉造温泉など有名な温泉地にも近く、宿泊施設も多種多様で、周辺の海岸は磯釣りや船釣りなどの好漁場も多く、海水の透明度も高いことから、海水浴やダイビング、磯遊びなどにも最適である。
全国13の特定地域重要港湾の一つに指定されている出雲河下港は、湾口が北西向きで、冬季の季節風が入り込み易いため静穏度確保が課題で、現在、静穏度を向上させるため北防波堤(320m)の建設が進められている。
出雲河下港は、災害時の利用が可能な5000t耐震バースが整備されている河下岸壁…

令和2年2月定例県議会一問一答質問(1)

新型コロナウイルスの感染拡大について

新型コロナウイルスの感染拡大は、政府が感染のスピードを遅らせ、社会的混乱をできるだけ小さくするための対策として、学校の臨時休業や大規模イベントなどの自粛要請をするという事態に発展しました。

島根県には感染が報告されるまでの間、学校の臨時休業などを実施するまでに一定の時間がありますが、Xデーに備えた準備はどのようにされていますか。(総務部長・教育長・健康福祉部長)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、県内経済への影響予測と、最悪の事態に備えて、どのような対策が必要だとお考えになっているのかお尋ねします。(商工労働部長)

島根県感染症情報センターのホ…

令和2年2月定例県議会一問一答質問(2)

県内経済の現状について

国は、「地方創生」とする政策が掲げていますが、東京一極集中は収まるどころか、むしろ加速しています。
そこで、超低金利、通貨の量的緩和などを主とした「アベノミクス」とする経済対策の問題点を指摘したいと思います。

はじめに、令和元年末の島根県に存する金融資産はどのくらいと見ているのかお尋ねします。(政策企画局長)
金融機関が保有する資産の運用先はどのようなものですか。
また、そのうち、島根県内の住民や法人に投資している金額はどのぐらいですか。(政策企画局長)

従来、金融機関に預託している預金などの金融商品には3~5%程度の利息が…

令和2年2月定例県議会一問一答質問(3)

里山の荒廃(奥山化)について

石炭・石油、天然ガスなどの化石燃料によるエネルギー供給は、薪炭、水力などいわゆるバイオマスエネルギーの循環によるエネルギー供給の仕組みを変化させました。
いま、地球温暖化による気候変動や大地震、ゲリラ豪雨などの事象は、災害や生態系の変化を想起させており、文明が地球環境を棄損させ、人類の生存を危機に追い込むに至って、少しずつ、「価値」に対する思考が変化しつつあります。

森林は、人工林と天然林に分けられるが、その定義は。(農林水産部長)

人工林は、「植えて、育てて、伐って、使って、また植える」という40~60年の循環利用を前提にしています。天然林の大半…

令和2年2月定例県議会一問一答質問(4)

美味しまね認証の進化と食品の安全について

農業情勢は、自由化の拡大による価格低迷、産地間競争の激化、担い手の不足、高齢化など様々な問題を抱えていますが、東京オリンピック、パラリンピックを機に国際水準のGAPやHACCPの制度化などが強まり、食の安全・安心に対する社会的要請はますます高まりを見せることは必至です。

「地域をけん引する経営体」の育成が急務で、かつ、就農者の確保が大きな課題として、県は令和2年度から、農林大学校の定員増や短期学科の創設、新規就農者への経済的支援の年齢制限撤廃や事業承継となる自家就農者への支援拡大を企図していますが、見込みはいかがですか。(農林水産部長)

農林水産省は、日本産農…

令和2年2月定例県議会一問一答質問(5)

学校給食コーディネーターについて

近年、パンや麺の献立をなくし、週5日米飯を提供する「完全米飯給食」が広がっていますが、食料自給率の問題や生活習慣病予防の観点からも、政府は「日本型食生活」を見直し、「食育推進基本計画」のなかで給食の米飯実施回数を増やすよう呼びかけています。
アレルギーを持つ子や薬を飲む子が増え、子どもたちの体に変化が起きているのは確実で、安全な食べ物、健康になる食べ物を用意するのは大人の務めです。
子どもたちには、地元で取れた旬の食材を、一番美味しく、しかも、安い時期に、特に、野菜や魚介類をたくさん食べさせてほしいものです。

県内の保育所、幼稚園、小中高等学校で食物…

令和元年11月定例県議会一般質問(序論)

島根創生計画について

今年の誕生日に「もろびとの 思い知れかし 己が身の 誕生の日は 母苦難の日なりけり」という歌に遭い、中村久子という人のこと思い出しました。ヘレンケラーはその生涯に3度の訪日をしていますが、中村久子さんは、ヘレンケラーに「私より不幸な人、私より偉大な人」と言わしめた、3度の訪日で、3度の会見をした日本人女性です。
明治30年、岐阜県高山市に生まれた少女の足に激痛が走ったのは3歳の冬、霜焼けがもとで、肉が焼け、骨が腐る突発性脱疽となり、両腕を肘の関節から、両足をひざの関節から切り落とされ、「達磨むすめ」と称されるようになりました。
7歳の時、父の死に遭い、8歳の時、母…

令和元年11月定例県議会一般質問(1)

若年女性人口の確保と女性活躍特区について

私は「島根創生計画」について、いくつかお尋ねしたいと思います。
『島根創生計画』の冒頭には「笑顔あふれる しまね暮らし」宣言が書かれています。丸山知事が描く島根県のめざす将来像を謳いあげたものととらえていますが、目を閉じると、かつて、私が子供のころ、近くに、日本一の石膏鉱山であった昭和鉱業鰐淵工業所が存置し、1100人もの人が働く地域であった頃の生活シーンが思い起こされます。河下港の近くの地域は、活気に満ち、映画館やスーパー、飲食店や診療所、歯科医院、美容院、公衆浴場もありました。
しかし、目を開けると、かつての社宅の跡には空き地が広がり、16の教室がある3階建て…

令和元年11月定例県議会一般質問(2)

おひとり様対策や人口急減地域特措法について

日本の出生率はどんどん下降していますが、結婚(初婚のカップル)した人が何人の子どもを持ったかという完結出生児数はここ40年近く2.1~1.9で、ほとんど変わっていません。しかし、全国的に「おひとり様」の増加、未婚率(50歳までに一回も結婚したことが無い人の割合)が、男性は4分の1を超え、女性も2割に近づいています。県内の結婚をめぐる状況はもっと深刻と思います。ハピコ事業が大臣表彰を受けましたが、効果はまだまだ限定的です。結婚に対する学校教育も不足していますし、学校で「男女交際は×」とする生活指導もあると聞きます。
創生計画に恋愛を楽しむとあって、とても嬉しかったの…

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