県議会だより

Reports

平成26年島根県議会2月定例会一般質問(3)

コミュニティについて

2点目はコミュニティについてであります。
島根には都会で失われたコミュニティが残っていると言われます。小生もそのことに全く疑いを持たなかったのですが、近年、「本当にそうだろうか」との心配を持つようになりました。町内会、自治会の加入率がどんどん低下し、新興住宅街や市街地周辺の集合住宅では自治会加入の勧誘は難しく、警察官の世帯構成調査を拒否する世帯が増加しつつあると聞きました。学校や幼稚園・保育所に通う子供のある家庭ではPTA活動などを通じて辛うじて地域社会への参加機会があるものの、その範囲は限定的で、地域活動やボランティアにはリタイア世代の顔ばかりが目立ち、若年世代の姿が少ない…

平成26年島根県議会2月定例会一般質問(4)

食育と地域の栄養指導について

3点目は食育と地域の栄養指導についてであります。
島根県の死因の1位はがんですが、2位が心疾患、3位が脳疾患、4位が糖尿病など生活習慣病と言われるもので、これらは血液に由来する疾患だと言われ、日常の食生活で一定の防止ができる疾患です。一般に「食育」と言われている取り組みは、主として学校や幼稚園、保育所などに在籍する子供や保護者を対象に行われており、食物、とりわけ動植物の由来や栄養を学習することや、食事のマナーや残さずに食べる習慣などを育成することは大切な取り組みではありますが、一面から見ると、非常に限定的な取り組みでしかないと思われますが、食育の現状と問題点、今後の方向につい…

平成26年島根県議会2月定例会一般質問(5)

島根原子力発電所の再稼働について

4点目は原発の再稼働についてであります。
私が市議会に籍を置いていた頃、島根原発の設置や稼働に対して、当時の市長答弁は「島根原発の問題に関しては、第一義的には立地自治体の鹿島町と隣接の島根町、松江市の問題」とするものでありました。原発から10㌔圏内にあるにもかかわらず「何故、何も言えないのか」という意識を持ちながらも、「原発事故は起きない」という前提で組み立てられた施策に対する懸念は大きくはありませんでした。ただ、私は県議会議員に当選した最初の質問で、原発から10㌔圏内にある平田市(現在は出雲市)地合町について、万が一の場合の動線が全く確保されていない不合理を述べ、現在まで、…

平成25年11月定例県議会一般質問(1)

林業公社について

島根県林業公社は昭和40年に民有林の計画的、組織的な造林を実施することによって森林資源の造成と県土の保全、水資源のかん養等を目的に設立されて現在に至っていますが、木材価格の下落により分収造林事業の採算、収益性が失われ、巨額の含み損が発生しております。そこでお尋ねいたしますが、平成24年度末の財務および損益状況と平成25年度の見通しをお示しください。また、経営を維持、存続させるためにかなりの公費が投入されていると思いますが、平成24年度に投入された公費(県費)および平成25年度の予定額をお示し下さい。(農林水産部長)

分収造林事業は、40年の契約期間を80年とする長伐方針に転…

平成25年11月定例県議会一般質問(2)

人口減少対策について

島根県は全国に比べて合計特殊出生率が高いと報道されていますが、実は人口減少により分母が小さくなっているという一面があります。まず、平成24年の出生数(率)と本年の見通しをお尋ねします。島根県の出生数は昭和22~24年頃のピーク時と比べるとほぼ7分の1になっていますが、出生数低迷の一番の理由は何であるとお考えですか。(健康福祉部長)

小生は、たくさんの要因の中で、いちばん大きな理由は婚姻が進まないからだと考えます。婚姻が進まない理由には雇用の劣化をあげる向きがありますが、高度成長期から一貫して婚姻率も出生率も漸減しており、「生命の継承」という役割、生物の摂理を離れた多様性や自…

平成25年11月定例県議会一般質問(3)

乳幼児医療などについて

現在、高齢者の医療費は70歳~75歳が高齢者医療制度によって自己負担が原則2割、75歳以上の高齢者が後期高齢者医療制度によって原則1割と決められていますが、0歳~6歳までの乳幼児の医療費は原則2割となっています。島根県では乳幼児の医療費について自己負担を軽減するため1割相当分を県が単独で補助していますが、全国の乳幼児医療負担軽減対策および県内市町村の状況についてお尋ねします。(健康福祉部長)

例えば、島根県内で出雲市や大田市、邑南町から益田市や隠岐の島町へ転勤すると小児の医療費負担が大きく異なる現状について適切だと思われますか。同じ県民でありながら生まれた地域、住む地域によ…

平成25年11月定例県議会一般質問(4)

歴史認識について

近年の中、韓の歴史認識の変化について小生は大きな違和感と嫌悪感を覚えますが、知事はどう感じていますか。(知事)

かつて小生が中学、高校の時代に社会科担当であった先生はいずれも大正生まれで、明治期から昭和期のいわゆる近、現代史について詳しく教えられました。いずれの先生も戦争体験があり、「歴史的な事実を教えるからその歴史的評価については成人となってからきちんと考えなさい」というスタンスを取られたように感じています。しかし、先日、県の幹部職員と懇談したときに、誰一人として日本の近、現代における中、韓、台湾などとの交渉史について「知らない」「学習していない」と言われ、愕然としました…

平成25年9月定例県議会一般質問(1)

情報発信について

私は、何度も「『小才は縁に気づかず』『中才は縁を生かさず』『大才は袖擦り合う縁まで生かす』」という柳生家の家訓を紹介し「調査・分析・企画・行動・評価」の5サイクルによる戦略的な政策実施の必要性を述べてきました。
JTB広報室によると、今年は遷宮の年に当たる伊勢、出雲に若い女性が押しかけており、近鉄の観光特急「しまかぜ」のプレミアムシートやJRの寝台特急「サンライズ出雲」は連日満席だとしており、いま、「出雲ガール」「伊勢女」との形容がされています。
実は、この現象を裏付ける興味深い調査があります。楽天グループの結婚相談所・オーネットは5月17日~19日、インターネッ…

平成25年9月定例県議会一般質問(2)

「おもてなし」について

IOC総会で脚光を浴びた「おもてなし」ですが、ビッグコミックオリジナルに連載されている「テツぼん」で、一足早く日本の「おもてなし」が、外国語の概念を離れた独自の響きがあることを紹介しております。
今年の流行語大賞は「おもてなし」だろうと言う人が多くあります。最前までは「アベノミクス」「かつて経験したことの無い」との意見が多かったのですが、オリンピック招致での滝川クリステルさんの流暢なフランス語アピールによって逆転させたのではとの観測が飛んでいます。
外国語訳ができない「おもてなし」とは、どのような概念なのでしょうか。「表も裏もない、相手の立場になって真心で尽くす」…

平成25年9月定例県議会一般質問(3)

「起きる」「なくなる」という意識について

『足ることを知る者は富めり。強めて行う者は志有り』とは「老子」にありますが、生きると言うことはただ「息をする」こととは違います。
本年の豪雨災害では「危機管理」や「危機意識」の必要性の有様を再認識させました。昭和58年の災害の教訓が生かされ、日頃の備えや防災体制の整備、河川や公共施設の整備、携帯電話やインターネットなどの通信手段の高度化などもあって、激甚災害に指定されたほどの大災害でありながら、わずかな人的被害ですんだことは幸いでありました。

ところで、厚生労働省は新型インフルエンザの対応について目、耳を疑うほどの過剰な対応が取るとのことで、側聞するところでは、…

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