県議会だより

Reports

平成25年島根県議会6月定例会一般質問(1)

県政の問題点について

出雲大社の遷宮の年にはいろいろな椿事があります。テニスの錦織選手は世界ランクを13位に上げ、将棋の里見香奈さんは女流5冠を達成、大相撲では隠岐の海の3役昇進、琴弥山が新十両、11代式守勘太夫が3役格へと島根から良き風が吹いています。
大石順教尼は「できないのとやらないのを混同してはいけない。」と言いました。できないのは克服する能力がないからであり、やらないのは意志がないからであります。県庁幹部の皆さん、あなた方に志のあるやなしやと。大石順教尼は明治34年、13歳で大阪・山梅楼の芸者となり、17歳の時「堀江6人斬り事件」で両腕を切断、地方に転向し、カナリヤが口で雛に餌を与える姿…

平成25年島根県議会6月定例会一般質問(2)

観光振興について

島根県の観光入り込み客は2500万人を超えると発表されてきました。小生は先般、京都市に行って来ましたが、京都市での目標数値を2500万人と聞いて驚きました。と、同時に駅からタクシー、観光施設に至るホスピタリティの向上に対する意識啓発の徹底に感心しました。また、老親を伴って旅行した折、車椅子の移動がいかに困難を極めるかを実感すると同時に県内の観光施設の整備がいかに脆弱かを思い知らされました。
フランスのタイヤメーカーのミシュラン社は、レストラン、ホテルの格付けを行ったガイドブックを発行し、現在は旅行や観光ガイドも発行されています。
ミシュランガイドは、フランスのミシ…

平成25年島根県議会6月定例会一般質問(3)

伝統産業の支援について

日本のお札が危機だと言われます。日本銀行が発行する紙幣は楮や三椏が使われます。とりわけ、福沢諭吉が描かれている1万円札は良質である国産の三椏が必要とされていますが、三椏の生産者が極めて少なくなり、お札の原料が確保できず、輸入に頼らざるを得ないと聞きました。島根県は数少ない楮や三椏の供給地であり、いまも生産が続いている地域とのことですが、先日、「みのもんたの朝ズバ」という番組で、山林の荒廃と就業者の高齢化によってこれらの生産が危機に瀕していると報道されました。ユネスコの無形文化遺産に指定されている石州半紙や人間国宝に指定された故安部栄四郎氏によって全国に知られた出雲民芸紙は大事な守るべき島…

平成25年島根県議会2月定例会一般質問(1)

景気動向と対外投資の支援について

①景気動向について
円安・株高でロケットスタートを切った安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」。一方で、急激な円安進行は輸入価格の上昇などにより、個人の生活には負の影響が出る可能性もある。円安で輸出企業を中心に業績が上向く兆しが出てきていることもあって、短期的なマインドとしては悪くないが、実際の購買行動という意味では大きく変わっているわけではない。
安倍政権は、金融緩和を実施しデフレ脱却を目指する方針を示し、市場が反応して、確かに「円安ドル高」になってきた。
昨年12月、米国の金融政策を決めるFRBの米連邦公開市場委員会でFOMCは、昨年の9月に始めた…

平成25年島根県議会2月定例会一般質問(2)

債務の保証について

①金融円滑化法の期限切れ後の対応について
金融円滑化法の期限切れに伴う各種の対応が執られているが、債務の繰り延べでは企業の再生はない。成長分野の創出こそが低迷を脱する方途である。金融緩和で通貨の供給を増やしても投資の対象が創られなければ、マネーゲームを助長させるだけである。財政支出によって成長を誘導するのであれば、もっと強力に分野を絞った政策誘導を実施すべきではないか。例えば、自然エネルギーの供給を図るのであれば、原発事故で避難を余儀なくされている地域の宅地や農地、山林を国が借り受け、ギガソーラーの施設をつくるとかといった施策を考えるべきだ。過去、何度も申し上げてきたが、化石…

平成25年島根県議会2月定例会一般質問(3)

社会資本整備について

①社会資本整備の考え方について
経済学における社会資本の定義は、「企業・個人の双方の経済活動が円滑に進められるために作られる基盤のことで、国民福祉の向上と国民経済の発展に必要な公共施設でインフラストラクチャーに相当する。その分野は道路・港湾・住宅・公園・緑地・工業用地・上下水道・公営住宅や病院学校等多岐に渡る。公共の福祉のための施設であるが、これらについては民間で供給することが難しく、民間が事業として成立しにくいため政府や公共が重要な供給主体となることが予想され、政府や公共機関が確保し建設、管理を行うことが多い。」と書かれている。
社会資本は一般には公共的資本スト…

平成25年島根県議会2月定例会一般質問(4)

学校教育について

①権利、義務および責任について
「大人」と「子供」は対等ではない。大人と子供は平等だと主張する言論人がいるが、義務と責任を果たせない子供に大人と同じレベルの権利が与えられるわけはなく、様々な保護がされている子供と大人は大きく違うと考えるが所見は。
子どもの権利条約の内容には、生きる権利 、守られる権利 、育つ権利 、参加する権利 の4つの柱があるが、同時に「まずルールを守ること」が求められている。憲法の生存権を盾にして、権利と義務はイコールではないと主張する人がいるが、学校と生徒、企業と従業員などの関係は、基本的に社会契約である。「権利には義務がつきもの」というの…

平成24年11月定例県議会一般質問(1)

食育の必要性について

食育の必要性については健康増進のみならず、多方面から所管を超えた取り組みが必要だと思いますので、幹部の皆さん、一緒にお考え下さい。
現在、島根県内でアトピーを始めとする食物アレルギーを発症して、対応を求められている者の数が増加しているように感じていますけれども、乳児、幼児、学童、生徒の状況を把握していますか。また、そのアレルギーの原因とされている主な物質はどのようなものですか。
同じように、島根県内で、糖尿、高血圧、動脈硬化、がんなど、生活習慣病として治療中の患者数及び予備群となるメタボリックシンドロームとして医師の管理、指導を受けている人はどのぐらいですか。また…

平成24年11月定例議会一般質問(2)

和牛の改良について

10月の長崎全共の惨敗を受けたしまね和牛の再建についてお尋ねします。
平成初年に比べると現在、県内で和牛の飼養農家戸数が15%近くまで減ってきたわけですが、平成15年6月の本会議と平成16年2月の農水商工委員会において当時の畜産振興議員連盟の会長でありました倉井毅議員から、しまね和牛の問題点に関する懸念が示されております。どのような指摘がありましたでしょうか、今一度思い起こしてもらいたいと思います。

また、過去、浅野議員からも再三の提案がされていますけれども、放牧の拡大や計画的な和牛改良のあり方などに対する問題提起があったにもかかわらず、なかなかそれに取り組んで…

平成24年9月定例島根県議会一般質問(1)

松枯れ対策について

江戸時代、公儀の学問所である昌平黌の儒官(総長)として、門弟3000人を数えた佐藤一斎は「一物の是非を見て、而て大体の是非を問わず。一時の利害に拘(かかわ)りて、而て久遠の利害を察せず。為政比(か)くの如くなれば、国は危し。」と説いております。
現代の日本の政情を見ますと、まさに「世論迎合」。政に担る者が世論調査の数字に一喜一憂、囚われた挙げ句、まさに目先の選挙の優劣やマスメディアの言に左右される様に、この国の、時に故郷の危機を感じるのであります。
内閣府の『自衛隊・防衛問題に関する世論調査』によりますと、20歳以上では「日本が戦争に巻き込まれる危険がある」と考え…

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