Reports
今任期最終の質問の機会となりました。
溝口知事の県政には「顔」がない。これが、小生が感じる現在の県政の姿です。
政府は日本の人口減少を国が取り組むべき政治課題として総合戦略を閣議決定し、所要の法令整備と所管部局の立ち上げ、予算措置を矢継ぎ早に開始し、地方にも相応の対応を求めています。
知事は、施政方針で、島根県の総合戦略を27年度半ばにも作成する方針を示されましたが、昭和30年からほぼ一貫して人口が減り続け、今まで、半世紀以上にわたって雇用の創出や定住対策、子育て支援などの対策を打ってきた島根県と県内市町村に「総合戦略」が存在しなかったのでしょうか。<…
│掲載日:2015年02月24日│
昨年、出雲市内の多くの自治会で避難訓練が行われました。津波を想定し、集落の高台を確認する踏破があれば、自分たちが住んでいる場所の海抜を示すプレートの設置や、中には、原発事故を想定し、バスで遠隔地まで行くというものもありました。小生はそのこと自体を無意味とは言いませんが、本来、避難訓練は「緊急事態」にあって、「自らの命を守るためにどうするか」を確認する機会で、行政が用意したバスに乗って移動するという訓練には大きな違和感を感じます。
島根半島に住む人たちは、住所地から移動するためには、北は海に出るか、南は斐伊川、神戸川、宍道湖、中海を渡る宿命にあります。自然災害でも水害と土砂災害…
│掲載日:2015年02月24日│
過疎、高齢化で一番の問題は医療、介護や交通の移動手段の確保です。近年は、地域の○○屋と呼ばれる雑貨屋や食料品店がほとんどなくなり、買い物難民の造語もできました。地域の開業医も過疎化で周辺部から姿を消しつつあります。国は、地域包括ケアを進めるとしていますが、訪問診療や、看護、介護が極めてサービスエリアが大きい周辺地域で本当に対応可能なのか疑問です。仄聞するところでは、県は市町村が行う在宅医療推進事業に対して総合的な支援制度を創設するとともに在宅で療養すべき患者が入院を継続する「社会的入院」を減少させるための医療機関に近接する地域に住宅を整備する事業を実施するなどとのことですが、地域包括ケア…
│掲載日:2015年02月24日│
わが社の事務所には小生がJCの現役の頃に(たぶん25年ぐらい前だったと思う)出会った株式会社ヒューマンウェア研究所の清水英雄さんの「あきないの詩」が掲示してある
清水さんは「人生はドラマ」で「ピンチはチャンスだ」と可能思考が成功に導く道だと説き、最後に次の詩を読まれた。ずいぶん時間が経過したが、インパクトが強く、昨日のことのように覚えている。
ほんものとは「あきないもの」のことであろう
いい絵は見あきない
いい音楽は聞きあきない
いい本は読みあきない
いい着物は着あきない
商売のことも あきない とい…
│掲載日:2014年11月28日│
東京の1人あたり所得は437万円に対し、島根県は238万円だが、1世帯あたりの構成員は1:2で、世帯所得で見ると遜色は無い。いままで続けてきた施策に加えて、農林水産業を基盤にした内発的な産業振興に着手すべきである。
島根県の大半は中小、零細企業で、自己資本は小さく、設備投資の原資は借り入れがほとんどである。借り入れた資本は利息を付加して、返済する必要があるから、企業は返済のキャッシュフローを確保しなければならない。
キャッシュフローが減価償却と同程度で、借り入れの返済が減価償却の範囲内であれば、借入の返済はできるが、資産は減少し、ほとんどの場合、再生産投資のため…
│掲載日:2014年11月28日│
ハンセン病は皮膚と末梢神経を主な病変とする抗酸菌感染症で、現在は途上国を中心に患者がいるものの、日本では毎年数名の新規患者の発生で、過去の病気になってきている。
感染症法の前文には「我が国においては、過去にハンセン病、後天性免疫不全症候群等の感染症の患者等に対するいわれのない差別や偏見が存在したという事実を重く受け止め、これを教訓とし て今後に生かすことが必要である。」と記載されているように、従来、ハンセン病は「らい」、「癩」などと呼称され、偏見・差別によって、罹患した人たちを苦しめた。
らい予防法の廃止(1996年)に伴い届け出制度はなくなったが、日本ハンセン病…
│掲載日:2014年11月28日│
私たちを取り巻く「食の問題について」いくつかの問題を指摘し、執行部の皆さんの見解を問う。
(1)食品添加物に関する国の基準の基本方針(国の使用基準や安全とされる範囲の設定方針の決め方など)について尋ねる。(健康福祉部長)
(2)添加物情報の開示(表示)基準について説明されたい。(健康福祉部長)
(3)市販されている県産の濃口しょうゆ(混合醸造)の原材料名表示に脱脂加工大豆(遺伝子組み替えではない)、小麦、食塩、アミノ酸液、糖類(砂糖、果糖ブドウ糖液糖、
ブドウ糖)、アルコール、調味料(アミノ酸等)、甘味料(ステビア、甘草)、保存料(安…
│掲載日:2014年09月29日│
隠岐航路について尋ねる。
(1)隠岐汽船の乗船客数の推移と経営収支の状況を尋ねる。(地域振興部長)
(2)隠岐汽船は本年復配したが、隠岐広域連合から「フェリーおき」を無償で借りうけ、「レインボージェット」を燃料費や修繕費の負担を受けるかたちの支援をうけている。19年の経営危機以降の県、市町村が行った行政支援の状況を示されたい。(地域振興部長)
(3)経営再建のため、航送運賃の値上げなど島民や利用者の負担増となった部分もある。料金が他地域と比べて割高と聞くが隠岐汽船の料金の推移と他の離島地域のフェリー1kmあたりの料金、JRの1kmあたりの運賃との比…
│掲載日:2014年09月29日│
宮城全共への取り組みについて伺う。
(1)長崎全共の惨敗から2年が経過した。和牛の生産、飼養頭数や従事者は依然として漸減傾向にあるように見えるが、近年の状況と、この間、県が講じた振興施策の内容と宮城全共に向けた和牛改良の取り組みの現状を尋ねる。(農林水産部長)
(2)島根県が基幹種雄牛と位置づけた「隆娘」について遺伝的な懸念があると報道された。期待が大きかっただけに、関係者の落胆は大きいものがある。また、初めて、精液が事業団を通じて全国に提供され、「第7糸桜の系譜をひく島根の優秀血統」をアピールするはずが裏目となり、風評被害による価格下落を懸念する声もある。改…
│掲載日:2014年09月29日│
日銀の短観で、金融緩和と公共投資の拡大いわゆるアベノミクスによる景気回復が一番顕著であるのは山陰との結果が出ております。おそらく、聞いた誰もが「嘘」と言うに違いありません。
株価の動向や一般消費の拡大で恩恵を受けているのは大企業が集中している都市部であり、地方は景気回復の足取りを実感できていないとする見方が大多数で、事実、知事の施政方針や挨拶でも、繰り返しそうした見解が示されてきました。
しかし、日銀の松江支店で島根、鳥取の従業員50人以上の企業約200社を対象にした調査結果には、経済対策による公共事業の発注増加に加えて出雲大社の大遷宮効果がモロに数値として出て…
│掲載日:2014年06月18日│