県議会だより

Reports

平成17年6月県議会一般質問(4)

男女共同参画基本計画について

平成11年に男女共同参画基本法が成立し、 政府は男女共同参画基本計画を策定し、 地方でも同様の条例、 計画の制定、 立案が義務化されました。 これによって、 「看護婦は看護士」 「保母は保育士」 「スチューワーデスは客室乗務員」 と言うように呼称が変わり、 男女雇用機会均等法によって女性の深夜労働が解禁されました。
私は男女共同参画社会とは、 男女がお互いの役割、 特性を尊重し、 活かし合いともに協調して社会を構成しようという理念がベースになければ、 日本社会が永い間形成してきた価値観を法令で破壊する結果になるのではないかと大いに危惧しております。
日本人のアイデ…

平成17年2月議会一般質問(1)

教育力の回復について

島根県は、長い間、人材の供給(輩出)県とされてきました。『都会で活躍している人たちを輩出したのは私たち島根県のような田舎なんだ。』
と自負してきたのですが、先日の県内高校生の学力は全国45位との報道に愕然としました。
公債費比率や経常収支比率等の財政指標から見る行政力、農林水産業や商工業など産業統計から見る生産力、国体の順位などから見るスポーツの競技力、そして今回の学力。すべての指標が全国最下位水準では県勢の停滞・閉塞感はつのるばかりで、意気消沈です。そして、今期定例会には昭和30年初から50年ぶりとなる大幅な前年比減額となる予算が提案されました。
有…

平成17年2月議会一般質問(2)

子化対策について

先般の報道によれば東京都の合計特殊出生率がとうとう1.00を割り込んだとのことであります。単純に言えば、出生率が2.00を割り込めば人口は減少に向かうわけでありますが、出生率が1.00ということは1世代で半減し、2世代で4分の1になるということですから、まさに由々しきことであります。本県の出生率は全国平均と比較すれば若干高いとは言え、減少傾向にありますが、近年の推移はどのようになっておりますでしょうか。同様に、核家族化によって3世代同居の家庭がずいぶん減少したように感じておりますが、3世代同居家庭の推移はどうでしょうか。
「しまねエンゼルプラン」や「しまね少子化ステップアップ…

平成17年2月議会一般質問(3)

京都議定書の発効に伴う対策について

3点目は京都議定書の発効に伴う取り組みについてであります。京都議定書の発効に伴い、日本は2008年から2012年の5年間で約14%の二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスを削減しなければなりません。京都議定書の規定する1990年を基準年とする温室効果ガスは、自家用自動車や家庭用電化製品の増加、サービス業など業務用床面積の拡大により、削減はおろか依然増加傾向にあり、基準年の数値から6%の減とする数値の乖離は増大しています。
地球温暖化の原因は温室効果ガスの排出によると考えられ、このまま推移すれば100年後には平均気温が3-5.8℃上昇し、平均海面水位が最大で88cm上昇するとの予…

平成17年2月議会一般質問(4)

改正油濁法施行に伴う取り組みについて

最後に改正船舶油濁損害賠償保証法の施行に伴う問題について申し上げます。昨日の改正法施行によりPI保険未加入の100tを超える外国籍の船舶は日本国内の港に入港できなくなりました。国土交通省による2月28日までに917隻の申請に対し682隻の証明書を交付したとのことでありますが、関心の北朝鮮籍の船舶については16隻にとどまっており、北朝鮮からのべにずわいカニが水揚げされている境港の水産関係者は大きな不安を抱えております。特に、カニの加工業者にとっては原料確保の観点から死活問題とされ、平年180億円ものカニ関連販売額は120億円に減少するだろうとの観測もあります。県内の旅館、料理店など観光関連…

平成16年12月定例議会一般質問(一問一答)

県職員の給与・待遇について

平成16年12月1日現在の島根県職員の配置状況は。

(総務部長答弁)
平成16年12月1日現在の職員数は正規で、15,274人(知事部局5,230人、教育委員会8,281人、公安委員会1,763人)であり、臨時、その他が2,062人となっている。

平成16年度の給与関係費(見込額)は

(総務部長答弁)
平成16年度の決算ベースで算定すると、知事部局の人件費総額は153,419,895千円(知事部局56,368,121千円、教育委員会78,804,952千円、公安委員会18,246,822千円)で、そのうち非正規分が12,7…

平成16年9月定例議会一般質問(1)

歳出削減と新総合計画の整合について

質問に入ります前に、最近とみに残念に感じた事項を申し上げ、少しお考えいただきたいと思います。
8月14日未明から始まったアテネオリンピックは柔道、水泳、体操、レスリングなどかつて日本のお家芸とされていた種目の復活によって大きな感動を与えました。女子マラソンの2連覇や室伏選手のハンマー投げももちろん素晴らしい成果ですが、陸上男子の400㍍と1600㍍リレーの4位入賞は「やればできる」との大きな感動と「もう少し」との次への期待、希望を与えた象徴的なことでした。 寝不足の朦朧としたなかで「日の丸」に頭を垂れ「君が代」に涙する姿に言葉では言い尽くせない歓喜と感動を覚えました。島根県関…

平成16年9月定例議会一般質問(2)

教育力の強化について

子供達の基礎学力が低下しているのではないかと思いますがいかがでしょうか。県内学校の基礎学力の推移はいかが把握されているのでしょうか。「ゆとり教育」とやらで土曜日が休みになり、地域や交流、ボランティア学習といった事象の導入でいわゆる授業時間数が大幅に減少したことに伴い教育カリキュラムは簡素化されています。そのせいかどうか分かりませんが、高校卒業生の加減乗除の計算力や国語の理解力は小生が面接したり、職業能力開発協会の適性試験結果等から判断いたしますと目を覆いたくなるような実態です。
同じように、県内学校のいじめ、問題行動についてはいかがでしょうか。近頃の学校で行われているいじめや…

平成16年9月定例議会一般質問(3)

新たな産業政策の展開について

島根県は産業別の就労人口と粗生産、所得をどのように誘導するつもりですか。
例えば、農業で言えば就労者、1人当たりの経営面積、粗生産額、収益はどう見込むのでしょうか。水産業、林業はどうなのか。私は、今までこうした視点が少し弱かったのではないかと思うのです。民間企業であれば、年間売り上げ、利益をいくらに設定し、それを実現するための生産体制、人員設備投資、資金計画など徹底した数値計画を立案し経営責任が明らかにされますが、行政はと言うと、例えば農業関係予算が1000億円も投入されているのに生産は700億円だとの指摘がされています。
ここ数年公共投資が減少し、関連業種とりわ…

平成16年2月議会一般質問(一問一答)

観光振興について

私は明治19年創業の黄昏れ旅館の4代目ですが、極めて厳しい時代にある本県観光業界からの肉声としてお聞き下さい。

平成15年の観光動態(速報値)と、この10年の推移および消費額(単価)はどのようになっていますか。

(商工労働部長)
平成15年度は国内観光が伸び悩むなか、JRのキャンペーンもあり、前年比-2.9%と微減となりました。平成5年の年間観光消費額の推計値は841億円、平成14年は1,033億円で23%の伸びとなっています。また、観光消費単価を平成9年と平成14年で比較すると、県内宿泊客は23,684円から22,192円。県外宿泊客は33,76…

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