Reports
島根県林業公社は昭和40年に民有林の計画的、組織的な造林を実施することによって森林資源の造成と県土の保全、水資源のかん養等を目的に設立されて現在に至っていますが、木材価格の下落により分収造林事業の採算、収益性が失われ、巨額の含み損が発生しております。そこでお尋ねいたしますが、平成24年度末の財務および損益状況と平成25年度の見通しをお示しください。また、経営を維持、存続させるためにかなりの公費が投入されていると思いますが、平成24年度に投入された公費(県費)および平成25年度の予定額をお示し下さい。(農林水産部長)
分収造林事業は、40年の契約期間を80年とする長伐方針に転…
│掲載日:2013年11月30日│
島根県は全国に比べて合計特殊出生率が高いと報道されていますが、実は人口減少により分母が小さくなっているという一面があります。まず、平成24年の出生数(率)と本年の見通しをお尋ねします。島根県の出生数は昭和22~24年頃のピーク時と比べるとほぼ7分の1になっていますが、出生数低迷の一番の理由は何であるとお考えですか。(健康福祉部長)
小生は、たくさんの要因の中で、いちばん大きな理由は婚姻が進まないからだと考えます。婚姻が進まない理由には雇用の劣化をあげる向きがありますが、高度成長期から一貫して婚姻率も出生率も漸減しており、「生命の継承」という役割、生物の摂理を離れた多様性や自…
│掲載日:2013年11月30日│
現在、高齢者の医療費は70歳~75歳が高齢者医療制度によって自己負担が原則2割、75歳以上の高齢者が後期高齢者医療制度によって原則1割と決められていますが、0歳~6歳までの乳幼児の医療費は原則2割となっています。島根県では乳幼児の医療費について自己負担を軽減するため1割相当分を県が単独で補助していますが、全国の乳幼児医療負担軽減対策および県内市町村の状況についてお尋ねします。(健康福祉部長)
例えば、島根県内で出雲市や大田市、邑南町から益田市や隠岐の島町へ転勤すると小児の医療費負担が大きく異なる現状について適切だと思われますか。同じ県民でありながら生まれた地域、住む地域によ…
│掲載日:2013年11月30日│
近年の中、韓の歴史認識の変化について小生は大きな違和感と嫌悪感を覚えますが、知事はどう感じていますか。(知事)
かつて小生が中学、高校の時代に社会科担当であった先生はいずれも大正生まれで、明治期から昭和期のいわゆる近、現代史について詳しく教えられました。いずれの先生も戦争体験があり、「歴史的な事実を教えるからその歴史的評価については成人となってからきちんと考えなさい」というスタンスを取られたように感じています。しかし、先日、県の幹部職員と懇談したときに、誰一人として日本の近、現代における中、韓、台湾などとの交渉史について「知らない」「学習していない」と言われ、愕然としました…
│掲載日:2013年11月30日│
私は、何度も「『小才は縁に気づかず』『中才は縁を生かさず』『大才は袖擦り合う縁まで生かす』」という柳生家の家訓を紹介し「調査・分析・企画・行動・評価」の5サイクルによる戦略的な政策実施の必要性を述べてきました。
JTB広報室によると、今年は遷宮の年に当たる伊勢、出雲に若い女性が押しかけており、近鉄の観光特急「しまかぜ」のプレミアムシートやJRの寝台特急「サンライズ出雲」は連日満席だとしており、いま、「出雲ガール」「伊勢女」との形容がされています。
実は、この現象を裏付ける興味深い調査があります。楽天グループの結婚相談所・オーネットは5月17日~19日、インターネッ…
│掲載日:2013年09月25日│
IOC総会で脚光を浴びた「おもてなし」ですが、ビッグコミックオリジナルに連載されている「テツぼん」で、一足早く日本の「おもてなし」が、外国語の概念を離れた独自の響きがあることを紹介しております。
今年の流行語大賞は「おもてなし」だろうと言う人が多くあります。最前までは「アベノミクス」「かつて経験したことの無い」との意見が多かったのですが、オリンピック招致での滝川クリステルさんの流暢なフランス語アピールによって逆転させたのではとの観測が飛んでいます。
外国語訳ができない「おもてなし」とは、どのような概念なのでしょうか。「表も裏もない、相手の立場になって真心で尽くす」…
│掲載日:2013年09月25日│
『足ることを知る者は富めり。強めて行う者は志有り』とは「老子」にありますが、生きると言うことはただ「息をする」こととは違います。
本年の豪雨災害では「危機管理」や「危機意識」の必要性の有様を再認識させました。昭和58年の災害の教訓が生かされ、日頃の備えや防災体制の整備、河川や公共施設の整備、携帯電話やインターネットなどの通信手段の高度化などもあって、激甚災害に指定されたほどの大災害でありながら、わずかな人的被害ですんだことは幸いでありました。
ところで、厚生労働省は新型インフルエンザの対応について目、耳を疑うほどの過剰な対応が取るとのことで、側聞するところでは、…
│掲載日:2013年09月25日│
出雲大社の遷宮の年にはいろいろな椿事があります。テニスの錦織選手は世界ランクを13位に上げ、将棋の里見香奈さんは女流5冠を達成、大相撲では隠岐の海の3役昇進、琴弥山が新十両、11代式守勘太夫が3役格へと島根から良き風が吹いています。
大石順教尼は「できないのとやらないのを混同してはいけない。」と言いました。できないのは克服する能力がないからであり、やらないのは意志がないからであります。県庁幹部の皆さん、あなた方に志のあるやなしやと。大石順教尼は明治34年、13歳で大阪・山梅楼の芸者となり、17歳の時「堀江6人斬り事件」で両腕を切断、地方に転向し、カナリヤが口で雛に餌を与える姿…
│掲載日:2013年06月10日│
島根県の観光入り込み客は2500万人を超えると発表されてきました。小生は先般、京都市に行って来ましたが、京都市での目標数値を2500万人と聞いて驚きました。と、同時に駅からタクシー、観光施設に至るホスピタリティの向上に対する意識啓発の徹底に感心しました。また、老親を伴って旅行した折、車椅子の移動がいかに困難を極めるかを実感すると同時に県内の観光施設の整備がいかに脆弱かを思い知らされました。
フランスのタイヤメーカーのミシュラン社は、レストラン、ホテルの格付けを行ったガイドブックを発行し、現在は旅行や観光ガイドも発行されています。
ミシュランガイドは、フランスのミシ…
│掲載日:2013年06月10日│
日本のお札が危機だと言われます。日本銀行が発行する紙幣は楮や三椏が使われます。とりわけ、福沢諭吉が描かれている1万円札は良質である国産の三椏が必要とされていますが、三椏の生産者が極めて少なくなり、お札の原料が確保できず、輸入に頼らざるを得ないと聞きました。島根県は数少ない楮や三椏の供給地であり、いまも生産が続いている地域とのことですが、先日、「みのもんたの朝ズバ」という番組で、山林の荒廃と就業者の高齢化によってこれらの生産が危機に瀕していると報道されました。ユネスコの無形文化遺産に指定されている石州半紙や人間国宝に指定された故安部栄四郎氏によって全国に知られた出雲民芸紙は大事な守るべき島…
│掲載日:2013年06月10日│