和而不流(和して流れず)

Columns

ジェットコースターの死亡事故に思う

定期点検の先送りとは・・・

エキスポランドでのジェットコースターの死亡事故は信じ難い事象が明らかになりました。
責任者の記者会見では、責任者から「金属疲労の点検や定期検査を先送りし、安全点検をカットした」というコメントが発せられ、高速で滑走する遊具の安全性がおざなりにされていた実態に唖然としました。
マンションの耐震強度偽造や原子力発電所の虚偽報告、株のインサイダー取引など、報道される事象のほとんどが「意図的な」もので悪質です。
社会を構成する一人ひとりが、見えない自分の良心に恥じない「当たりまえ」の価値観を持つことが、何よりも大切なことだと改めて感じます。

一流の観光地となるための条件は

評価されるためには何が必要でしょうか

ゴールデンウィークがはじまりました。宍道湖・中海のラムサール条約登録や古代出雲歴史博物館の開館によって『島根』の注目度があがっており、例年以上の観光客の来訪が予想されます。 夏には、石見銀山の世界遺産登録やアクアスのペンギン舎オープンによってさらに大きなインパクトを期待していますが、風光明媚で美味しい魚介類があり、温泉も豊富な地域であるにもかかわらず『島根』の観光地としての評価は、高くありません。
「素材は一級品だけれど・・・」というのが『島根』の評価です。週休2日の定着や国民の祝日の変更などによって余暇の過ごし方は大きく変質しているのに、「『島根』には定食しか用意されていな…

電力不正総点検の行政処分について

何のための検査かよく考えるべき

経済産業省は電力不正総点検で、悪質事例50事案の行政処分を発表しました。このうち、中国電力に関するものが、島根原発1,2号機や隠岐の島町の西郷発電所など10事案に上っており、同社のコンプライアンス(法令遵守)が問われます。
また、水力発電所の不正に関しては、5月下旬に国土交通省の監督処分も予定されています。
電力事業の高い公益性から、河川や原子力の使用が許可されていますが、利用にあたっては精緻な情報公開が前提で、データの改ざんや虚偽報告などはあってはならないことです。
とりわけ、原子力発電については安全性の確保のために、徹底した点検が必要で、不良個所の…

老舗酒蔵の経営破綻の報に接して

明日は我が身、決して他人ごとではありません

県内屈指の老舗酒蔵である石橋酒造が経営破綻したとの報道は、江戸時代中期から250年余にわたり、幾多の苦難を乗り越えてきた伝統・経験を持ってしても、現代の荒波を超えられない、時流の厳しさを改めて感じました。
酒蔵は「木綿街道」の中核施設であるだけに、事業の継続や建物、施設などの処分については、出雲市をはじめ関係機関の積極的な取り組みを求めたいと思います。
老舗の経営破綻は残念ですが、たとえ規模は小さくても、島根ならではの「こだわり」や「本物」が評価されて、それがきちんと事業として成り立つような取り組みをしていかなければ、あすは我が身と心した次第です。

当選させていただきました

市民のご支援に感謝します

島根県議会議員選挙の開票が終わり、4月8日の未明に10,016票という望外の得票で当選できました。ご支援いただきました多くの市民の皆様に感謝を申し上げますとともに、深夜にもかかわらず、早速、駆けつけて下さいました多くの皆様に心からお礼申し上げます。
投票率が前回から大きく低下したことについては、選挙戦で「一般有権者の皆さんが何故か冷めている」と感じた通りの結果でした。大選挙区での選挙は、「政策」ではなく「誰を選ぶか」という側面が強く、候補者との接点が少ない地域では、有権者の関心はいま一つの観があります。
今回の県議選で、自民党は公認候補を3人も失う苦い結果となりま…

選挙戦が終わりました

厳しい日々の支えは温かい激励でした

合併後の出雲市選挙区での県議会議員選挙は、覚悟した以上に厳しいものでした。旧出雲市や旧簸川郡は衆議院島根第2選挙区のエリアで、日常活動での接点が極めて小さいため、政治的なつながりが薄く、自己紹介から始めなければならない小生にとって選挙区の拡大は大きなハンデを負ったも同然でした。
選挙戦を通じて訴えたことは、島根半島北山地域の山林環境の保全や団塊の世代の退職に伴う少子高齢化への備え、高齢者の積極的な社会参加によるマンパワーの確保などですが、1次産業の振興には価格決定権を生産者の手に得るべきとの意見に関係者の賛辞がありました。
告示の日から強風、雷雨、霰、降雪など荒天…

いよいよ明日は県議選の告示です

全力を尽くして頑張ります

いよいよ、3月30日から県議会議員選挙が告示されます。今回は戦後16回目の選挙となりますが、合併により、56年ぶりに選挙区が変更され(昭和26年は簸川郡)大選挙区となりました。
大都市圏の経済回復が伝えられていますが、地方は、過疎化や高齢化により社会コストが上昇する一方で、生産年齢人口の減少により生産活動が伸び悩み、さらに、市町村合併による財政支出の大幅な減少等により経済収縮は顕著となりました。
国の三位一体改革によって、大都市圏の税収は大幅に伸張しましたが、地方の財源不足は拡大しており、「猫の目」のようにクルクル変わる制度変更によって地方は大きく傷ついています。…

県知事選挙の告示によせて

「任せる」から「関わる」へ

任期満了に伴う知事選が告示され、いよいよ統一地方選挙の火蓋が切って落とされました。「どうせ誰がやっても同じ」という意見が聞かれますが、選挙は政治家・候補者が有権者・住民と直接向き合う絶好の機会であり、活動を通じて地域の実情をお互いが理解し合うことから「民主主義の学校」と言われます。
請願、陳情などの直接請求によって、いつでも住民意志を発現することはできますが、少子・高齢化の進行や自然環境の荒廃、教育・福祉・医療の充実など島根県の課題は山積しており、厳しい財政状況を克服して、必要な施策を的確に行うためにはメリハリが必要です。どんな政策に特化するかを政治家に「任せる」のではなく、…

「励ます会」が開催されました

わざわざお越し下さり感謝します

3月20日は大社で、3月21日は平田で「園山繁島根県議会議員を励ます夕べ」が開催され、たくさんの皆さんが会場に駆けつけて下さいました。
いずれの会場にも、県知事候補の溝口善兵衛前財務省財務官が同席し、「産業の振興を図り、島根県の定住性向を高めるために頑張りたい」などと、知事選に臨むにあたっての所感を述べました。
平田会場では、竹下亘代議士が「時代の要請に応えた各種の社会改革を成功させるためには、住民意志を代弁する政治家の役割が不可欠」と語り、また、景山参議院議員は「政治家はその人がどれだけ住民の支持を受けているかが評価の基準」と述べました。
4年間の県…

古代出雲歴史博物館が竣工しました

630点の国宝・重文が展示されています

澄田県知事が建設に執念を燃やした「歴博」こと島根県立古代出雲歴史博物館が完成し、3月9日に竣工式が行われました。知事は、式辞で「明日を担う島根県の子ども達が郷土に愛着と誇りを持つための拠りどころとなる」と、竹下亘衆議院議員は「『358本の銅剣』『40個の銅鐸』『巨大な宇豆柱』は私たちが古代出雲王国の末裔であることを感じさせる」と祝辞を述べました。
3月10日から5月20日までは「神々の至宝」とする630点の国宝・重文を展示する開館特別記念展が開催され、考古学ファンには必見のイベントとなりますが、「出雲大社そのものが古代出雲の象徴で、博物館はその入口」とすれば設計全般に物足りな…

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