県議会だより

Reports

島根県議会平成28年5月定例会一般質問(1)

地域医療のあり方について

5月27日、アメリカ大統領が広島を訪問しました。
わずか50分足らずの時間であったにせよ、その訪問が持つ意味は、戦後の71年に匹敵するほど大きく、ワシントン講和条約、沖縄返還に続く日米和解の象徴的な出来事として長く歴史に残るものであり、
「71年前の雲一つない晴れた朝、空から死が降ってきて、世界は一変した。閃光(せんこう)と火の壁が街を破壊した。そして人類が自らを滅ぼす手段を持ったことを明示した。・・・・・(中略)
「なぜわれわれはこの地、広島にやって来るのか。そう遠くない過去に放たれた恐ろしい力について思案するために来るのだ。
世界はここ…

島根県議会平成28年5月定例会一般質問(2)

漁業・漁村の病弊対策について

最近、漁業者から「サザエ、アワビ、ウニとりわけアワビやバフンウニの水揚げが激減した」「モズクやアラメ、ハバノリの収穫は従前の1~2割」などと聞きます。以前、沿岸の磯やけの状況を問い、「県内湾岸地域の調査を実施する」との答弁がありましたが、調査結果を明らかにするとともに、県内沿岸地域の磯焼けの状況をどのように把握しておられるのか。また、採貝、採藻の漁獲状況とあわせて答弁を願います。(農林水産部長)
磯焼けの原因は必ずしも特定されていませんが、一般的にはウニやヒトデの食害、土砂流出などによる環境変化、山林環境の変化による栄養不足、水質汚濁などが要因としてあげられています。小生は沿…

島根県議会平成28年5月定例会一般質問(3)

HACCPやGAPの導入促進について

島根県版のGAPである美味しまね認証制度が実施されてから8年目を迎えました。市場のバイヤーから求められるGAP水準にあるとの評価を得、大手量販店の参入要件をクリヤーできるステージになったとも聞いています。ただ、美味しまね認証制度は産品の残留農薬除去からスタートしたもので、厳密な生産履歴記録を求めるGAPとは若干性格を異にすると思いますが、現状はいかがでしょうか。(農林水産部長)
ところで、TPPやEU、東アジア包括経済連携協定など自由貿易拡大に伴い、今後の県産品の全国展開や輸出には、美味しまね認証制度から生産管理のJ-GAPや G-GAPの取得への移行が求められると思います。…

島根県議会平成28年5月定例会一般質問(4)

教職員等の待遇について

県職員(知事部局、教育委員会、公安委員会)勤務状況についてその詳細を明らかにしてくだい。具体的には、職員数、平均年齢、給与(実支給額の平均)、年間勤務時間、残業の実態と手当の状況(残業時間の平均と最大値、残業手当の平均額と最高額および支給総額)、有給休暇の取得状況について、全体および職種別の数値をおしらせください。(総務部長)
給与実態については、近隣県(鳥取県・広島県)と若干の差異があると聞きますが、その状況比較ができれば、支給状況をお知らせください。(総務部長)
仄聞するところでは、職員への各種手当支給と勤務評定の実態について一般職員と警察職員、教育職員に差異…

島根県議会平成28年5月定例会一般質問(5)

人材確保について

全国のポリテクカレッジの入所状況を見るとかなりの志願者がありますが、江津市にあるポリテクカレッジ島根は定員割れの状況が続いています。先端的な機材と指導スタッフがおかれた工業系の施設は松江工専と遜色はないように見えるのですが、圧倒的に知名度が低いのです。
県内の企業経営者や採用担当者の多くはポリテクカレッジとポリテクセンターを混同し、高校の進路指導教諭の認識も同様で、せっかくの施設が生かされていないように感じますがその要因は何でしょうか。(商工労働部長)
同僚議員は石見地域の高校生にポリテクカレッジ島根を高校課程3年と専門課程2年の「江津工専」と位置づけ、産業人材の…

平成28年2月定例会一般質問(1)

「マイナス金利」について

私は、平成3年に平田の市議会に出まして、25年が経過をしました。今議会がちょうど100回目の定例議会でございます。そして、質疑が今回99回目でございます。国政では、地方創生、一億総活躍、こういうことがスローガンに掲げられて、地方の活性化や子育て、女性の活躍、社会進出を支援する取り組みを充実させるとされております。地方がみずからの将来を考えて、政策目標を掲げて戦略を練り、具体的な施策、事務事業を立案して実行、具現化させていくこと、当たり前のことですけれども、地方が自立して自分の足で立っていくということができれば、これはすばらしいことだと思います。
また、若い男女が結婚して子をな…

平成28年2月定例会一般質問(2)

制度融資について

資金需要の低い地方の金融機関にとって、国債運用がままならず、超低金利で業務純益が低迷し、資金コストが吸収できなくなるおそれはないのか極めて心配です。島根県内の金融機関の経営に支障を生じないのか懸念しますけれども、それは要らざる心配でしょうか。
さらに、島根県の28年度予算では、商工費に従前どおり650億円の制度融資の預託金が計上されております。制度融資の実績は、金融安定化法の施行時やリーマン・ショックの折と比較すると大幅に低下しております。昨年の実績は預託の3分の1に満たないと聞いております。ほとんどの金融機関ではプロパー融資の金利のほうが制度融資を下回って、制度融資は信用カ…

平成28年2月定例会一般質問(3)

地方創生について

地方が立っていくには国の支援が必要であることは言うまでもありませんが、国に追従あるいは国の意向のままに政策遂行したのでは自立できません。例えば山陰自動車道。着手から45年を経過して、まだ工事続行中です。建設するという国の方向が決まっているのですから、要は何年でつくるかであります。国は財源を国債で賄ってますから、これは何年で返すかと同義だと思います。今のように給付された予算の範囲で道路建設をやっておっては、貫通するまでの間、得られる便益は極めて限定的で効果の発現はありません。私はSPCを設立して、PFIをもって二、三年で一気に建設して、当面、金利と維持費を捻出するために有料で供用し、国の予…

平成28年2月定例会一般質問(4)

県債の満期一括勘定について

平成28年度予算の公債費に関してお尋ねしておきます。 先日の全員協議会で総務部長の説明を聞いて、公債管理特別会計で管理する減債基金には、償還積み立てと償還引き当てが存在すると思いました。償還積み立ては、従来からの県債の償還に充てるためにあらかじめ積み立てされたもので、平成26年度末の残高が131億円。償還引き当ては、満期一括償還債の償還に充てるために毎年発行額の30分の1を引き当てするもので、引き当て計上した時点で債務が消滅したものとみなされており、平成26年度末の残高は102億円。そして、これに加えて、繰上償還に充てるとして30分の1を超える金額が引き当て処理されたものが存在をして、こ…

平成28年2月定例会一般質問(5)

「竹島の日」について

今年のの竹島の日の記念式典に先立って開催された国民交流会で、県は「竹島 帰れ 島と海」と書かれた看板を「返せ 島と海」に書き変えるべきという意見があり、出席者のほとんどが賛同されました。私は、外交権を持たない地方自治体の島根県が、県の予算をもって不法占拠を行っている国家に対して意思表示をするというのは余り適当ではないと思っており、「返せ」というよりも「帰れ」で良いではないかと思いますが、多くの人が返せと意思表示すべきであるとされるのであれば、国や住民団体の皆さんに啓発看板の設置を要請してはいかがかと思いますが知事の見解を尋ねます。
ことしは11回目の竹島の日の記念式典でした。…

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