県議会だより

Reports

平成29年6月定例県議会一般質問(5)

猟友会メンバーによる有害鳥獣駆除について

5月の「特別天然記念物コウノトリの誤射死」という非常に残念な事故につづいて、6月には島根県出雲市の山林で、猟友会のメンバー2人が散弾銃でシカを駆除していたところ、一方が撃った弾がもう一方の男性にあたり、男性は大けがをするという重大事故が発生しました。
NET上では島根県への非難が数多く書かれていますが、事故の原因究明と再発防止の取り組みについてお尋ねします。(農林水産部長)

また、カラスやサギなどの野鳥に加えて、クマ、サル、シカ、イノシシなどの野生鳥獣の増加もあり、有害鳥獣駆除にあたる駆除班員の確保や自衛組織の設置が必要ですが、猟友会構成員は高齢化しており、地域…

平成29年6月定例県議会一般質問(6)

海岸漂着ごみの対処について

報道されたとおり、今春、日本の渚百選に選定されている大社の稲佐海岸に大量のアカモクが漂着しました。先年は豪雨災害による流木の漂着もありました。いずれも、海岸管理者である島根県の迅速かつ適切な対応で事なきを得ました。
島根県では、海岸漂着物対策推進協議会を立ち上げ、隠岐や半島部を主に海岸漂着ごみの処理を地域住民と一緒に進めてきたと聞いていますが、現在、海岸漂着ごみの処理体制についてはどのような整備がされているのかお尋ねします。(環境生活部長)

側聞するところでは、国からの交付金をうけて基金が造成され、海岸漂着ごみの処理について、情報提供や平時、緊急時の対応など、海…

平成29年6月定例会一般質問(7)

発達障がいを有する者の就労支援について

報道では小、中学生の15人に1人が発達障がいを抱えると言われています。
過去に、何度も発達障がいに対する診断、認定の必要性と支援を述べてきましたが、一向に有効な対策が見えてきません。障がいを有する人が一般就労に向かうと、多くが解雇されたり早期に退職して引きこもりや無業者になってしまう可能性があります。
障がいを有する人に適切な支援を講じるためには手帳の交付が必要ですが、身体、知的、精神の各障がい認定のなかで、県内では発達障がいを診断する精神障がいにかかわる認定医や専門機関が少なく、支援が後手になるきらいがあると思います。
はじめに、県内の発達障がい者の…

平成29年2月定例県議会一般質問(1)

マイナンバーについて

いま、毎日のテレビや新聞、インターネットのニュースを見て、本当に多くの人々が「日本人に生まれて良かった」「日本に生まれて良かった」と感じているに違いありません。
5000万人の国民によって選出された大統領が、支持率が5%前後に落ち込んだとは言え、容疑者の有罪も確定していない時点で、一部の市民のデモで退陣に追い込まれる国。
自分の統治に邪魔になるものは、自分の兄や伯父といった近親者でさえ無慈悲に殺害・排除する最高指導者が君臨する国。
「自国の核心的な利益の保護」として平然と国際法のルールを無視して力による国境線の現状変更を行い、国民の言論、出版などの自由…

平成29年2月定例県議会一般質問(2)

Iot,AI,Edtechについて

施政方針に「IoT」とあり、正直、驚きました。「Internet of Things」は「モノのインターネット」と訳され、パソコンやスマホなどの情報通信機器に限らず、すべての「モノ」がインターネットにつながることで、私たちの生活やビジネスが根底から変わるとされていますが、島根には、まだまだ遠いことと思っていました。
個人の生活においては、ドアロックやお風呂、冷蔵庫、洗濯機などがインターネットにつながることはある程度理解ができ、生産現場における工場のライン管理や監視、物流(宅配)におけるトラックの配送状況の検索などがインターネットにつながることで飛躍的にサービス水準が向上するこ…

平成29年2月定例県議会一般質問(3)

国立公園満喫プロジェクト(大山隠岐国立公園ステップアップ2020)について

国立公園満喫プロジェクトは、日本の国立公園の自然を、日本を訪れる外国人の皆さんに諸外国のナショナルパーク同様、『満喫』してもらう環境省の取り組みですが、ターゲットが「インバウンド」つまり、外国人観光客ということもあり、観光と密接不可分の事業であると考えます。
大山隠岐国立公園はこの国立公園満喫プロジェクトに参画する国内8つの国立公園の1つであり、選定の経緯や今後の期待、可能性などについては、過去の議会で同僚議員からの質疑で明らかにされており、すでに平成28年12月に岡山県、鳥取県、島根県の5地域、16地点を対象に大山隠岐国立公園ステップアッププログラム2020が策定され、平成…

成29年2月定例県議会一般質問(4)

国道431号について

国道431号は島根半島北岸の主要幹線であり、境港・松江・平田・出雲大社を結ぶ観光、物流の動脈であります。現在、松江以東は地域高規格道路「境港・出雲道路」を意識した4車線化が進み、出雲地域でも東林木バイパスが供用されています。
当初、地域高規格道路は設計速度60kmの立体交差の有料自動車専用道とされていたため、バイパスでのルート検討がされてきましたが、平面交差が許容されたため、事業計画が大きく変容したと聞いており、431号沿線の自治協会や経済でつくる平田地域の道路整備促進期成同盟会では、国道431号を高規格化または4車線化し、ある程度時間がかかっても、現在供用されているルートで…

平成29年2月定例県議会一般質問(5)

町並みや景観の保存について

出雲市平田町の袋町、新町界隈は酒蔵や醤油蔵が建ち並び、大正、昭和の風情を残す「木綿街道」と呼ばれる地域です。毎年、節分には30~40軒の店先に、黄粉や醤油味、味噌味の和風のたれをはじめ洋風やイタリアンなど、さまざまな種類のトッピングで、つきたてのもちを味わう「もち街イベント」があります。各人がそれぞれにトッピングしたもちを皿に乗せ、食べ歩き、まち歩きを楽しむイベントには、道路幅がわずか3m足らずの延長500mほどの路地に5000人からの人出でにぎわいます。
古くからの街並みには味わいがあり、松江の武家屋敷や石橋町、竪町、大田市の温泉津温泉や大森地区などの魅力は言うまでもなく、…

平成29年2月定例県議会一般質問(6)

「手しごと」の技能継承について

鍛冶屋、日本料理の板前、大工、左官など手しごとの職人が一人前の技能を身につけるためには、親方から技能を伝承するために相当の時間を要します。しかし、普通で10年と言われる徒弟制度は、景観同様、いま、失われようとしています。
農山漁村の担い手となる農林水産業の後継者難が問題になり、国、県、市町村が一定の支援に乗り出してからかなりの時間が経過しました。住居や圃場、施設、機械化・省力化の支援、一定の所得保障など、ハード・ソフトの支援策が功奏し、近年、ようやくUターンやIターンを含め、新規の従事者が現れるようになりました。
昨年、本会議の質疑で、建築に関わる大工さんの不足を…

平成29年2月定例県議会一般質問(7)

県立中央病院の経営について

県立中央病院は、島根県全域をエリアとした3次医療を担う基幹病院として、高度、特殊、専門医療を提供するとともに、救命救急センターとしての機能を有するほか、地域医療のへの支援など県民が安心して暮らすための重要な役割を担っています。
しかしながら、少子高齢化の進行による患者数の減少や国の度重なる医療政策の変更、医師確保の不足などに対する対応の遅れによって、いま、経営の根幹が揺らぎつつあります。
中央病院は平成25年度に11年ぶりに単年度資金収支が赤字となって以降、26年、27年と3年連続の赤字を計上しており、平成25年3月に策定された病院中期計画2013(H25~H28…

過去の投稿

園山繁の活動日誌