県議会だより

Reports

平成23年9月定例島根県議会一般質問(5)

若者の活躍と社会人の登用、高校や警察組織の再編について

高齢化、過疎化、少子化というこの現状で、島根県に元気が出るのは若者の活躍です。中央新報を見ますと、隠岐の海の記事がちょっと小さいですね。琴奨菊が大関になるよりも、我々としては、隠岐の海が小結になるのかどうかが関心が高いわけです。千秋楽の記事なら、隠岐の海の勝ち越しを頭に持ってきて、白鵬が優勝したっていうのを次にしてもらいたい。そういうふうに中央新報にはお願いをするわけです。
島根県にとって、例えば国体の競技得点を取るためには、中高生の競技力向上が不可欠であり、そのためにも、学校の部活をどれだけ頑張らせるかということがカギだと思っています。教員は一生懸命頑張っていますが、教員に…

平成23年6月定例島根県議会一般質問(1)

知事の所信表明について(1)

まず、知事の所信表明についていくつか尋ねる。
行政の役割を果たすためには、予算編成が必要で、何よりも裏付けとなる財源の確保が不可欠だが、国政を見ると、この財政規律が完全に喪失しているように思える。税収が年間予算の40%で、残余が国債では、いずれ財政破綻で国家は崩壊する。
国民が政権交代を選択したのは、「このままでは、いずれ立ちゆかなくなる」という問題に対して、きちんとしたメッセージを発しなかった自公政権に愛想を尽かしたからであり、「ムダの根絶」という民主党に期待したからである。
翻って、現状はどうだろうか。マニフェストの給付部分ばかりが強調され、スクラ…

平成23年6月定例島根県議会一般質問(2)

知事の所信表明について(2)

福島原発の事故は「原発の事故は日本でも起こりうる」と言うことを見せつけた。島根原発の立地がある私たちにも大きな不安と戸惑いがある。「仮に事故が発生しても放射能の漏洩、飛散はない」という従来の説明は灰燼に帰してしまった。政府は、原賠法による賠償額の上限1200億円を事実上撤廃し、事業者である東京電力にすべての損失補償を求めている。もし、万が一、島根原発で事故が発生し、福島のように30km圏内の立ち入りが制限されれば、事業者である中国電力は40万人を超える住民に対する賠償が発生する。6市2町の資産評価額は4兆5千億円を超えており、即座に破綻することは目に見えている。

電気事業者…

平成23年6月定例島根県議会一般質問(3)

知事の所信表明について(3)

美味しまね認証制度が始まって3年、なかなか、拡大しないが、残留農薬の検査体制はどうなっているのだろうか。島根県には原発の設置県ゆえのモニタリングポストの設置があり、リアルタイムの大気中の放射能検知システムも整備されている。
風評被害が発生するのは、風評に惑わされるという点で、消費者は未だ未成熟という観がする。原発事故に起因する産品の放射線値が報道され、海外で日本製品や日本食に対する風評被害があったように、その原因は安全を求める意識であり、同時に食品の安全確保に対する理解が不足しているからである。
しかし、いずれ消費者教育が進み、消費者が科学的に安全が証明されている…

平成23年6月定例島根県議会一般質問(4)

教科書採択制度について

今年は中学校の教科書採択の年である。
高校や国立学校、私立学校の教科書は学校ごとに選定されるが、公立の義務教育学校は 採択地区ごとに選定されることになっている。県は、すでに5つの採択地区について教科ごとに教科書見本を展示し、助言のとりまとめを行っていると聞くが、選定に関する協議の内容は全面開示はされていないようであり、従来、ほとんど同じ出版会社の教科書が制定される傾向にあるように思うが、県内の教科書採択の手続き、手順について尋ねる。
特に、選定権限を持つ市町村の教育委員各位に教科書採択に携わるという意識が希薄で、ほとんどが事務局と県教委任せの状況のように感じる。こ…

平成23年6月定例島根県議会一般質問(5)

ITの活用による医療・福祉政策の転換について

年末年始の豪雪や東日本震災は非常時の情報伝達の方法や行政情報のありかたについて様々なことを考えさせた。荒天時や停電時の情報伝達に携帯電話が有効なことや、大災害が発生すると情報伝達は「人伝え」が唯一無二の方法だと言うことがわかった。地域コミュニティがいかに大切かのゆえんである。
さて、県内のITの整備状況、ブロードバンドサービスやインターネットの接続などを可能にする光ファイバーの整備状況はどのようになっているか。また、携帯電話の不感知地域の解消は、いまや定住維持、存続の観点から不可欠の要素となりつつあるが、どのような状況か。また、今後これら不感知地域の解消にどのような取り組みを…

平成23年2月定例島根県議会一般質問(1)

雪害への対応について

今年は、大雪の年明けになりました。出雲市野郷町の金森町内では、1月1日の10時から新年会がありましたが、株ヶ床の3軒の人たちが出てこない。携帯電話をしたら、「雪で木が倒れて通行はできない。停電の上に水道も止まっている。」との返事があったそうです。新年会を終えた翌日朝から、30軒余りの集落の人たちは、500mの山道を倒木を片づけながら、手作業で雪かきをしたそうであります。
私は、島根県の集落が持っている力、コミュニティの深さを再認識しました。とかく、何でも行政に頼りがちな世相の中で、自分でやるべきこと、すなわち自助と、あるいは集落ぐるみでやる共助の範囲は、その場その場で違ってく…

平成23年2月定例島根県議会一般質問(2)

海面漁業と漁村を守るための漁業者の所得補償について

今回の知事の施政方針からは、「この1年、どんな理念で、どういう島根県をつくりたいのか、目指す島根県はどんな姿で、そのために必要な政策はこうで、だから、これだけの政策経費をかけて、こういう具体的な施策を展開するんだ」という基本線が弱く、残念でした。
私は、この4年間、海岸集落が危機だと、申し上げてきました。魚の値段が安く、漁をしても、なかなか採算がとれない、農業は販売金額に対して農業者が受け取るべきお金は44%ぐらいだそうですが、漁業は29%ぐらいだそうです。島根県の平均所得は240万円ですから、漁業で平均所得ほどもうけようと思うと、800万円ぐらいの売り上げが必要です。漁業で…

平成23年2月定例島根県議会一般質問(3)

シカ対策について

知事は施政方針で、シカを駆除を進めると述べられました。平成12年度に糞塊法から区画法へ生息調査の方法が変更され、推定生息頭数は200余から800超に跳ね上がりました。私は、平成15年の11月議会で、澄田知事に対して、県の瑕疵を認め、シカ対策を根本的に改めるよう申し上げ、知事は、北山で生息するシカの頭数を180頭に管理するとともに、被害に遭った造林木の処理や間伐、受光木によって生息環境の整備などをすると約束されました。しかし、実態は、県の財政危機を理由にシカ対策の予算は斬減され、毎年、区画法の調査結果を基に300~600頭の駆除を行っても、450頭程度と発表される生息数は減少しないばかりか…

平成23年2月定例島根県議会一般質問(4)

たくましさと根気の醸成について

心の風邪と言われる心因性の疾患についてお尋ねします。
心の風邪をひく人が随分ふえたと、そういうふうに言われます。考えてみますと私たちが子供の時、小学校の1年、2年のときに、漢字や算数のドリルなど、授業が終わっても、居残りで、泣きながら満点取るまで頑張った、訓練された記憶があります。子供も先生も全部できたときには泣いとるわけです。達成感を味わわせてくれる先生がいて、次の段階に進むことができたわけです。
ところが、近ごろ学校ではこうした光景を見ることが極めて希になってきました。心の風邪を引きやすい体質が、知らず知らずのうちに醸成されているのではないかと思います。与えら…

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