県議会だより

Reports

平成23年2月定例島根県議会一般質問(5)

国家、校歌の斉唱と服装、スポーツの振興などについて

小学校、中学校、高校で、校歌とか国歌を声を出して唱う子供や教員はそう多くありません。歌っているのは来賓やOBではつまらないと思います。島根県は、隠岐の海関や里見香奈さん、錦織圭さんたちが頑張っています。県民歌でも歌いたい気分がしますが、子供達に国旗や学校の校旗に対して敬意を払う、校歌を唱うという意義を教えなければならないと思います。
いわゆるメリハリ、TPOを弁えない一番大きな原因は、私は小学校の自由服だと思います。入学式や卒業式にジーパンやセーターで参列することに何の感慨も持たない大人の神経はイカれています。自由であればこそ、TPOを弁えた服装が教育できると思うのですが教育…

平成22年11月定例議会一般質問(1)

危機管理について

鳥インフルエンザと朝鮮半島の緊張は島根県の危機管理能力を問う大きな問題であると同時に、いずれも「万全を期す」と語られた事態への対処は極めて対照的である。

まず、鳥インフルエンザについてである。
鳥インフルエンザについては、口蹄疫のケーススタディが生かされ、農林水産省の極めて素早い初動対処によって封じ込めが図られ、今のところ周辺への拡大は無いように見受けられている。
島根県と国との連携により、鳥インフルエンザに対する「前例のない対処」が図られ、一連の「指揮・判断・命令」はスムーズに進んだように見え、概ね、適切な対処だと評価したい。
しかし、…

平成22年11月定例議会一般質問(2)

農業の振興について

さて、唐突な菅首相のTPPをめぐる発言には農林水産業関係者の反発は大きい。
昭和59年にはコメの生産価格は60㌔あたり24000円で、10aあたりでは約20万円だが、平成になって15万円、現在では10万円程度まで下落した。コメ農家の収益性は著しく低下しており、TPPなどによってさらに価格下落が顕著となれば水田営農を主とする国内農業が崩壊するとする論は説得力がある。
しかし、TPPを阻止したところで、EPA,FTA,WTOなど様々な貿易交渉で自由化は抗えない事実である。
では、どうするのか。

農業を例にとって考えてみると、島根が向かうべき道…

平成22年11月定例議会一般質問(3)

プレジャーボート等の係留について

島根県内の各河川や漁港、港湾施設の中にたくさんのプレジャーボートが係留されている。船舶については、法令に則ってきちんと許可をうけたものだが、係留などについては施設管理者の許可を受けないまま、いわゆる不法になっているものも多いように見受けられる。
先日の報道では、中国自動車道尾道松江線の工事区間延伸により、全線開通の日も近くなり、山陽からほとんど日帰り可能地域になると考えられ、海洋レジャーのニーズは一層大きくなると考える。
しかし、河川や漁港、港湾などでの不法係留は、災害や違法操業などの懸念も大きく、放置できない事象となりつつある。
出雲市大社町の堀川で…

平成22年11月定例議会一般質問(4)

原子力発電所の安全協定について

松江市鹿島町に設置されている中国電力島根原子力発電所は、3号機の建設が進んでおり、来年中に工事が完了すると言われている。プルサーマルの導入を契機に、出雲市でも原子力発電に対する関心が高まり、出雲市でも中国電力による説明会が開催された。
出雲市の長岡秀人市長は、中国電力に対し、原子力発電所の設置に関する是非とは別に、周辺市長として情報の伝達、事故時の対応、防災訓練などを主とする協定を締結したいとの意向と聞いている。県が松江市とともに中国電力と締結している安全協定に関し、県は出雲市を含めた広域自治体として協定に加わっており、周辺自治体への広報等は県の役割だと認識している。

平成22年11月定例県議会一般質問(5)

過疎化による問題点について

島根県の高齢化、過疎化の進行は深刻である。高齢化・過疎化によって過疎地の商店や医療施設のみならず一般商店や理容、美容院などが消滅し、住民の足の確保が大きな課題となっている。出生数の減少は、小、中、高校の教育にも大きな影響をもたらしている。独り暮らしや認知症の高齢者については、ホームヘルプサービスやディーサービスなどの介護福祉によって一定のサービスが実践され、地域を支えている。しかし、家事支援は介護保険の適用を受けられるものの理・美容サービスについては保険の適用は受けられない。法令で理・美容の出張サービスは認められているが、過疎地や山間地域への出張サービスはロスが大きく、恒常的に行うことは…

平成22年9月定例島根県議会一般質問(1)

人口減少の要因とその対処について

兵法経営塾を主宰した大橋武夫氏は旧陸軍の作戦要務令を用いて経営者の心する事柄を講演されています。この中の「含蓄の令」を紹介しますと、『指揮官は、軍隊指揮の中枢にして、また団結の核心なり。ゆえに、常時熾烈なる責任観念および強固なる意志をもってその職責を遂行するとともに、高遇なる徳性をそなえ、部下と苦楽をともにし、率先敢行、軍隊の儀表としてその尊信を受け、剣電弾雨の間に立ち、勇猛沈着、部下をして富獄の重きを感じせしめざるべからず。為さざると遅疑するとは指揮官の最も戒むべきところとす。これ、この両者の軍隊を危殆に陥らしむることその方法を誤るよりも更に甚だしきものなればなり。他人の非難と賞賛に心…

平成22年9月定例島根県議会一般質問(2)

公共事業による地域活力の牽引について

県職員に「公共調達(工事・備品)の目的は何ですか」と間髪を入れずに「安価に調達することです」と応えられました。私は、「なるほど」と、思いました。
明治から昭和初年にかけてつくられた公共建築物や施設には文化財として後生に伝えたいような優れたものがたくさんあります。とりわけ、地域の小学校などには何十年も経過していながら今なお立派に機能している例もたくさん見られます。
ところで、私たちが住まいする住家は築30年というと「まだ、新しい」という感覚ですが、公共建築物だと「築30年も経過し、老朽化により建て替え」となります。この、違いは何でしょうか。多分、仕事の評価が「価格」…

平成22年9月定例島根県議会一般質問(3)

マツ枯れに対する対処について

松江市では痛ましい地滑り災害が発生しました。被害を受けられたみなさまには心からお見舞いを申し上げます。
今年のマツ枯れは近年最高です。猛暑のせいもあるかも知れませんが、島根半島部西側いわゆる北山は顕著です。空中散布が中止されました。マツから他の樹種に転換すると言われていますが、そのような対策が実施された形跡は全くありません。夥しい枯れたマツもそのまま放置されています。
石垣農林水産部長、あなたは、私に、「自分はマツを守ります。」「北山の景観を守ります」と大見得をきられました。しかし、この3年間、その足跡は全く見えていません。
住民はマツ枯れ後の斜面崩壊…

平成22年9月定例島根県議会一般質問(4)

直接所得保障制度で農林水産業が再生できるか

日本の田舎社会はずいぶん長い間、農林水産業とサラリーマンを兼業することでそれなりに豊かに生活してきました。農山漁村が必ずしも共同生産社会でなくなり、直接、生産活動に参加しない世帯が居住する、いわゆる混住化が始まっても、河川や道路などの管理・清掃などに参画することでコミュニティが保たれてきたのです。
しかし、いま、ピンチです。農山漁村は生産・販売を支えてきた共同組織の農協・漁協・森林組合などの協同組織が力を失い、生産品の価格決定権は市場から大手スーパーやハウスメーカーに移行しました。国内産品は否応なく海外からの製品、産品との価格競争にさらされ、収益性は悪化するばかりであります。…

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