県議会だより

Reports

平成22年6月定例会一般(一問一答)質問

定住対策について

生まれながらにして、離島に暮らす人は、動線確保に大きなハンデを負っている現状を考えると、隠岐地域から本土への動線確保をどう図るかは大変重要な課題と考えます。ある程度の時間的ロスは離島という地理的条件からして致し方ないとしても、生活するための金銭負担には何らかの支援をしていく必要であると考えます。人の移動が極めて限定的で、島の中で経済循環が実現していた時代ならともかく、グローバル社会の現代では、文化的な生活の水準は大きく変わってきています。
こうしたことと国道485号に指定されたことは、無関係ではないと思います。国道指定により状況の変化がありましたか。また、島根県の具体的な行政…

平成22年2月定例会一般質問(1)

知事の政治姿勢について

国は、政権交代した。国家経営の基本コンセプトが大きく変わるわけであり、多少の混乱や、手戻りは致し方ないと思う。
ただ、60年近く、国土の均衡ある発展を基本コンセプトにした行政主導の政策給付から、政治主導の個人に対する現金・現物給付への変更に国民合意があるとは思えない。
選挙で示された民意は、永年に染み付いた政官業の癒着・しがらみを一掃することと肥大化し疲弊した社会システムを再構築してほしいと言うものである。
そういう民意は、鳩山内閣の進める子ども手当や高速道路無料化などの政策に対する国民の評価が意外に低いことに如実に顕れており、「事業仕訳」を拍手喝采し…

平成22年2月定例会一般質問(2)

知事のめざす島根県について

県は、3年前に政権交代した。澄田前知事は「県土の均衡ある発展」を企図し、石見、出雲、隠岐を1つのエリアとしてくくり、行政、交通、医療などの社会インフラを含めたネットワークの単位に、県政推進の指標としてきた。平成22年度は知事が就任して4年目、任期最終の年を迎える。
当初、知事は県の財政の再建を最大の政治課題と位置づけ、敢えて、財政規模の縮小を選択した。同時に、県内各地に出かけ、現状を自らの目で見、県民と語り、県政の課題を知り、その中から、目指すべき・行くべき方途を見つけられたと思う。
知事は「島根にはすばらしい自然があり、勤勉で真面目な県民が居る。都市化していない…

平成22年2月定例会一般質問(3)

国・県・市町村の役割分担について

知事は就任した時、「毎年の予算が、県民に対するメッセージ」と言われたが、予算査定や国、県、市町村、民間がやるべき役割分担をどう明確化されたか。
小生は新年度予算について大枠は支持するが、政府の景気対策を受けた地方財政に対する財源措置を受け、予算査定の匙加減が甘くなったのではないか、また、政策の優先順位が少し間違ったのではないかという危惧を持つ。
島根県は警察職員、教員を含めて県職員の給与カットによって財源を捻出している状況である。平岡都さんの手かがりを求めて冬の臥龍山で捜索する広島県と島根県の警察官の給与にも差違があることを申し訳なく思う。今回の予算や提案議案を見…

平成22年2月定例会一般質問(4)

島根県発展計画の見直しについて

島根県は日本のチベットだそうだが、地域医療の問題や就業などの問題を見ると、地域を存続させるためには、石見、隠岐、出雲というくくりから、オール島根という捕らえ方が必要だ。行政課題の解決のため、圏域のありかたをもう一度見直しする必要はないか。山陰道が整備されていない状況では、例えば医療などすぐに「オール島根」という体制は取れないかも知れない。しかし、状況は極めて切迫しており、ドクターヘリの導入を前倒しするとか、当面、山口や広島、鳥取などとの連携を深化させる必要があると思う。
人口の減少は半端ではない。平成17年の国勢調査で74万2223人とされた本県人口は、本年2月1日の推計人口…

平成22年2月定例会一般質問(5)

島根らしさと人口減少について

にほんばし島根館や島根県の観光情報説明会などでは「島根らしさ」という言葉がしばしば使われるが、「島根らしさ」とはいったいどのようなものだろうか。
島根の価値がしっかりと評価されれば、人口減少は防止できるかも知れない。必ずしも市町村合併が人口減少を加速させたとは言わないが、そのようなことはないと言い切れるだろうか。
島根県の人口減少の原因をしっかりと研究・検証し、有効な対策を講じなければ、県の活性化も明るい未来もない。昨年1年間の自然動態は、-3244人(出生数5615人、死亡数8859人)、社会動態が、-1601人であり、出生数を向上させることと、人口流失を食い止…

平成22年2月定例会一般質問(再質問)

民主党島根県総支部連合会発行の平成22年度予算に関する印刷物について

地方自治法は、予算の編成権と提案権は首長にのみ与えられた権限である。あなたは、議会での提案前に、審議も採決もされない案件が決定事項のように配布された事態をどう受け止めているのか。
見方を変えれば、かかる事態は、提案権の侵害である。県民から、一党一派に偏った予算を編成したのではないかとの誤解を招く恐れもあるが、どうコメントするか。
議会と執行部の緊張関係を自ら壊す行為に対し、政治家としてどう感じるかを聞きたい。
また、「島根らしさ」について小生なら20字以内でこう答える。
島根県は『神々の時代から続いている営みが実感できる』ところだと。

平成21年11月一般質問(1)

社会インフラの活用状況について

とかく、行政は、施設整備をすることまでは熱心ですが、一たん作ってしまったら、それがどう活用され、事業が住民生活の向上にどの程度役立っているのかを継続的にリサーチすることにはあまり熱心ではありません。
それが、国の行政刷新会議による「仕訳」で指摘され、事業の効果がきちんと評価されずに「ダメ」と言われた要因のように思います。
本来は、予算の執行や事業の評価については、議会が予算や決算の審査の過程できちんとチェックし、意見を述べることが必要であります。
今回は下水道整備を例に挙げて質疑することとします。
先ず、土木部長にお尋ねいたします。下水道整…

平成21年11月一般質問(2)

子育て支援について

子育てに対する支援についてお尋ねしたいと思います。私も、長女が嫁ぎ、4人の子育ての第1ラウンドが終了しました。民主党の目玉政策の「子ども手当」ですが、政府はこの財源について地方に一部負担を求めることを検討していると報道されております。確かに、直接給付は受け取る側にとって魅力な政策ではありますが、安定的な財源が確保され、将来に亘って給付が保証されませんと、逆効果になりかねません。端的にお尋ねします。知事は「子ども手当」についてどう思いますか。
次に、健康福祉部長にお尋ねします。子育てのコストについて、概ねどのくらいと見込んでおられますか。乳児期、幼児期、義務教育期、高校通学期、…

平成21年11月一般質問(3)

地域の伝統文化資源の継承について

高齢化の急速な進展によって、地域の神楽や獅子舞、民話などの継承が危機に瀕しております。
玉造温泉の検番が廃業して、県内では芸妓が一人も居なくなり地域の歌舞音曲についても継承者がなくなりました。
そこで、地域振興部長にお尋ねします。県内の民俗資料の収集状況はどうなっていますか。また、市町村と協力してさまざまな伝統芸能や民話などを調査し、DVDで記録してはいかがでしょうか。
京都で舞妓や芸妓が居なくなれば、京都の風物詩がなくなるように、玉造温泉で技芸が成り立たなくなるようでは、やがて島根の安来節や関の五本松節、しげさ節などが売り物でなくなってしまうと思いま…

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