県議会だより

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平成20年9月定例議会一般質問(4)

高齢者の社会参画について

女性に社会参画を求め、家庭から社会一般の役割を担ってもらうのであれば、従来、受け持ってもらっていた家事・育児を分担することは当然です。行政が法令でこれを促進するのであれば、同時に社会が代行する部分を拡大しなければ、女性のみならず家庭の負担が増加することは自明で、結婚して家庭を持つ、子供を産み育てるということを忌避することは容易に想像できます。特に、上手・下手は別にして、男には炊事や洗濯などの家事はこなせても、母親の代行は難しく、育児支援にはもっと社会がその役割を代行、支援を拡大すべきだと思います。ところが、出産や子育てに必要な社会的支援の土壌をほとんど整備することなしに、むしろ従来のまま…

平成20年6月議会一般質問(1)

1 燃油・飼料対策について 

ついにガソリンが1㍑180円を突破しました。現状では、原油価格が1バーレル(159㍑)140ドルを超えており、ヨーロッパ各国では既に1㍑250円を超える水準にあります。ですから、農業用、漁業用燃油の価格やビニール、発泡スチロールなどの生産・流通資材などのコストは大きく上昇しており、軒並み採算割れになっています。極めて深刻な事態となっているのは畜産と漁船漁業で、生産コストの価格転嫁ができなければ、破綻は必至です。
国内の農林水産業は「内外価格差の解消」という政府方針の下で、コメに象徴されるように据え置かれ、下落し今日を迎えました。魅力がなくなった産業から就労者が離散することは自…

平成20年6月議会一般質問(2)

3 教員の養成について

戦前、小中学校の教員は県立の師範学校があり、教員の養成は全て県の責任において行われていたそうであります。授業料は無償で、寄宿舎の食費のみ有償であったようであります。
戦後も、大学の教員養成課程から教員に採用された人は日本育英会から受けた奨学資金の返済が免除されるなど、人材育成の要諦となる教員の養成に配慮されてきました。
本県においては、教員伝習所、島根師範、島根大学教育学部と教員養成の長い歴史がありますが、このところ、島根大学教育学部を卒業しても本県教員として採用される人が少なく、教員人材の流出を危惧しております。
とりわけ、島根大学の法人化に伴い、本…

平成20年6月議会一般質問(3)

4 マツクイムシの空中散布について

5月26日の出雲市での事例はマツクイムシの空中散布についてさまざまなことを考えさせた。1つは住民への事前周知のあり方。いま1つは学校などに対する事態対応(ケーススタディ)についてである。目や鼻の異常を訴える児童・生徒に対して、マニュアル通り「水道の水で洗う」という適切な指導が行われたところと行われないところがあったという。 同じことが家庭でも起こっている。出雲市はマツクイムシの空中散布については市報で広報したと言うが、配布されたのは自治会に加入している世帯に対してのみで、未加入世帯には配布されません。
出雲市の新興住宅地域では自治会への加入率は高々60%程度であり、必ずしもマ…

平成20年6月議会一般質問(4)

5 宍道湖・中海の水質浄化について

宍道湖沿岸首長会議が行った水質検査では、宍道湖は遊泳して差し支えないとのことであります。しかし、誰もそのようなことを信じていないのか、渚に水遊びをする姿はほとんどなく、平田船川や湯谷川の川べりで子どもが遊ぶ姿もありません。
私は市議時代に霞ヶ浦や印旛沼などの水質浄化の取り組みを視察したことがあります。霞ヶ浦周辺にはたくさんのビオトープがあり、農業排水の窒素、リンなどの除去が図られ、また一般家庭には食器の残さをこすり落とすゴムへらが配布され、家庭からの負荷を減らそうとする取り組みがされておりました。
宍道湖周辺の下水道整備は逐年進んでいますが、水質検査の結果だけを見…

平成20年6月議会一般質問(5)

7 人事執行体制について

現在、県は2年を経過するとほとんどの管理職のポストが変わります。しかも、従前に努めていたセクションに全く関係ないポジションへの配置換えが珍しくありません。
先日、農産品のセールスに同行した折、「島根県の人は名刺交換が必要なくなった頃にまた変わる。いつも振り出しからで、これでは、市場情報の先読みは無理で、いつまでも人脈の拡がりはない」との指摘がありました。
過去、何度も指摘してきましたが、島根県は様々なアドバイザーを委嘱しています。「職員がエキスパートになれば、一緒に進化でき、企画、立案して共同開発までできるのだが、いつも一方的に教えを請うというスタンスでは、同じこ…

平成20年2月議会一問一答質問(1)

県産食品の安全確保について

「遠くをはかるものは富み、近きをはかるものは貧す」とは二宮尊徳の言葉ですが、眼前の利益や世論に流されずに、百年の大計をはかる知力を磨くことが肝要であります。現在の厳しい経済情勢の中で、企業がお客様の信頼を得て、生き残っていくための要素は、事務や間接経費を徹底的に削減して、安全管理や品質向上に必要な投資経費を確保する姿勢です。 私は、行政の役割は「住民を守る」ことにあると思っており、島根県で安心して暮らすためのいくつかの事項についてお尋ねしたいと思います。
はじめに、県産食品の安全確保についてお尋ねします。食品の安全・安心を所管する健康福祉部長、県産品は安全ですか。また、流通前…

平成20年2月議会一問一答質問(2)

県内施設の安全について

まず、建築物の安全について土木部長にお尋ねします。建築物は、確認申請、完成検査のあと、定期的な検査が義務づけられております。民間の建物に義務づけられている、特殊建築物定期検査制度について説明して下さい。
次に、県立や市町村立など、公的施設の管理および定期点検の状況について説明して下さい。
公的施設の管理や検査に不十分な点はありませんか。病院や学校などに行くと、「検査やチェックがされているのかな」と思うことが多々あります。財政事情によって適切な検査が行われずに放置されている事例はありませんか。
島根県は、老人ホームや保育園が特建検査の対象になっていません…

平成20年2月議会一問一答質問(3)

安心行政について

子育ての安心について何点かお尋ねします。県内市町村の妊婦の健康診査への公費助成と産科の診療施設や医師の配置の状況について、健康福祉部長にお尋ねします。
だんだん、産む施設や地域が限られてきたように感じますが、育てる施設である保育所はどうでしょうか。県内の保育所の設置状況と乳児保育、夜間、24時間サービスの状況についてお尋ねします。保育施設の充実は、病院や介護施設など24時間サービスのマンパワー確保のためにはどうしても必要な施策でありますので、これらの定着にご配慮下さい。
次に、学校への信頼を高めるために県内学童・生徒の学力向上についてお尋ねします。先日の46位とい…

平成20年2月議会一問一答質問(4)

行政の健全性確保について

県の体力の健全性となる部分について総務部長にお尋ねします。島根県のいわゆる不良債権はどのぐらいありますか。また、その債権管理はどうなっていますか。
島根県の債権の中には、かなりの不良化したものがあるようです。クレジットなどの債権の回収の秘訣は、最初の3日間だと聞いたことがありますが、不良化したものについては「損切り」も必要です。県の債権について客観的に審査し、放棄等の手続きを進める第3者機関の設置が必要だと思いますが、知事のご見解をお尋ねします。
県内の治安を司る警察の状況についてお尋ねします。島根県でも、近年、警察官の銃器による自殺がありました。これは警察官によ…

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