県議会だより

Reports

平成18年6月定例議会一般質問(2)

地域交通の支援とVISIT JAPANについて

石見空港、一畑電車、隠岐汽船・隠岐空港は、共通する地域交通の課題を抱えていますが、これらを生活視点で捉えるか観光(産業)視点で捉えるかで利用方法も支援方法も全く異なります。
例えば、石見空港は東京発が6時台でとても観光客には利用できる時間設定ではありませんし、隠岐汽船のダイヤは隠岐島民の利便第1で観光視点を欠いていることが10年間で10万人もの利用客の減となっていると思います。
石見空港の目的が、石見地域の振興であるならば住んでいる人の利便よりも他所から来る人にウェートを置いたダイヤ編成や料金設定が必要でしょうし、住民の東京、大阪への交通アクセス、利便性向上が目的…

平成18年2月定例議会一般質問(1)

島根県の経済の現状について

日本のGDPは約500兆円で、島根県は2兆5千億円の0.5%であります。政府の債務残高は平成17年6月末で、国債が約640兆円で、借入金58兆円、政府短期証券97兆円の795兆円で、これに政府保証債務58兆円を加えると合計は853兆円となっています。一方、政府の金融資産は年金・保険などの社会保障基が金約254兆円、政府の内外投融資136兆円、外貨準備金90兆円の合計480兆円であり、日本の純債務はGDPの約63%の315兆円となっています。
国民の税負担は年金・保険を加えてGDP費で約20%であるのに対し県税は2%程度となっております。
政府は「小さな政府」を標榜…

平成18年2月定例議会一般質問(2)

民間投資の誘導策について

少子化、高齢化、過疎化など人口減少の要因にはこと欠かない島根県ですが、定住人口の減少による活力低下を防ぐためには、交流人口の確保を図らなければならないというのは誰もの共通した認識です。年間延べ二千五百万人の観光客が一千億円の消費をするなかで、宿泊客の減少傾向に歯止めがかからないことを危惧しています。
グリーンツーリズム、ブルーツーリズム、産直、体験民宿、棚田のオーナー制など新しい要素の導入によって、従来の「見る観光」から「体験、逗留する観光」への様々な取り組みがされていますが、県外から来訪する観光客を受け入れる中心的な施設となるのは、温泉であり、ホテルや旅館、島根の新鮮・豊富…

平成18年2月定例議会一般質問(3)

県政改革の方向性について

平成18年度の島根県一般会計を見ますと、人件費を除く産業振興予算は、畜産を含む農業費で250億円、林業費で91億円、水産業で76億円となっており、商業では508億円、工鉱業費で43億円など総額で974億円余が計上され、厳しい財政状況のなかで18.7%が配分されております。
しかし、農林水産業の生産額は1千億円を割っており、なかでも、林業の生産額が50億円程度であることを考えれば、産業投資としての的確性を論ずるまでもなく、環境保全や国土管理に対する当然の経費として計上すべきだと思います。
例えば、中山間地直接支払制度は、その制度目的が、デカップリング(所得保障)か山…

平成17年11月議会一般質問(1)

島根県の海面漁業の現状について

小生は十六島湾の海岸縁りに住まいし、昭和50年から北浜漁協の市場(十六島地方水産卸売市場)でセリに参加してきました。いまも平田水産株式会社や島根県漁連の松江魚市場の現役構成員です。外国船の操業や資源の枯渇、輸入水産品の増大などにより、漁獲量(水揚高)の減少と魚価の低迷により、漁家経営は危機に瀕しており、漁村は崩壊寸前となっています。
政府は資源保護を理由にした沖合底曳き船団や大型巻き網船団などの廃業を促進(補助金を支給)しましたが、漁労体の減により山陰沖の海は韓国船など外国船に占拠されたと言っても良い状況となっています。県内漁業の操業実態の推移と現状についてお尋ねします。

平成17年11月議会一般質問(2)

海岸の消失と漁業振興について

沿岸漁業の不振は、乱獲による資源の枯渇だけでなく魚の産卵、育成の場となる藻場の喪失があると思います。もずくや藻葉の生産は近年激減しており、これは山林の荒廃やコンクリートによる護岸整備と無関係だとは思えません。
大阪湾の汚濁が進んでいた泉南地域が関西空港の護岸整備による藻場造成で甦ったとか、中国の上海地域では昆布養殖によって海洋汚染をくい止めているとかの報道もあり、海岸整備にあわせた取り組みがあれば磯焼けや藻場の喪失は防止できると考えますが、県内の海岸の整備状況についてお尋ねいたします。
また、今までに様々な漁業・漁村対策が実施され、たくさんの予算が投入されてきまし…

平成17年11月議会一般質問(3)

エチゼンクラゲ対策について

平成13年頃からエチゼンクラゲの出没が顕著となり、その被害が報告されるようになりましたが、本年に入ってから急増しています。とりわけ、エチゼンクラゲによる魚網の被害は甚大であり、また、燃料の高騰と漁労単価を上昇は定置網や沖合底曳き船団の経営環境を悪化させています。
もはや、一刻の猶予も許さない状況となっており、喫緊の救済策が不可欠ですが、エチゼンクラゲ対策についてお尋ねします。

平成17年11月議会一般質問(4)

風力発電所事業の計画について

出雲市が誘致を進めている民間事業者による大型の風力発電施設については、すでに島根県として「計画の詳細が明らかにされた時点で適切な支援を講ずる」との意向が示されています。島根半島の十六島地区から東側はマツクイムシや法面崩壊により荒廃が進んでおり、地元住民は「風力発電施設の建設、管理に必要な路網を行政が市道、林道として管理することによって森林整備が進めば防災や漁業振興に資する」として大きな期待があり、集落間の生活道路の補完路としての役割を担うことから早期着手を望んでいます。近隣から「景観を壊す」との意見もありますが、半島部の中小河川は森林の荒廃により、日本海や宍道湖に雨水と泥砂を流入させてお…

平成17年9月定例議会一般質問(1)

島根県の学力(教育力)の回復について

自分はこの7月に奥出雲町で開催された島根県中学校総合体育大会の剣道競技を観戦しました。全国大会の出場権をかけた子ども達の熱戦が繰り広げられましたが、男女二つの会場に分散されたためか、試合場ごとの審判員の技量差が大きく、微妙な判定(誤審)に試合結果(勝敗)が左右されたものもありました。下された判定に呆然、号泣する選手たちを前に、かける言葉を必至でさがす顧問教諭や関係者の姿が今も私の目に焼き付いて離れません。
県総体に出場する選手の目標は「優勝して全国へ」と言うものから「ベスト8」「一回戦突破」など様々ですあっても、二度とない青春時代のたった一回の真剣勝負の機会だからこそ、私たち…

平成17年9月定例議会一般質問(2)

文化財等の管理について

9月2日の重要文化財を含む14点の鰐淵寺の文化財盗難というニュースは私を驚愕させましたが、「ついにやられたか」とも思いました。貴重な文化財の盗難に怒りがこみ上げますが、まず、知事の所感を求めます。

昨年、加納美術館での展示・収蔵品盗難が報じられました。このときは犯人が逮捕され、盗難品が返還されたと聞いていますが、この教訓は生かされませんでした。この折、県内の美術品、文化財の展示・収蔵施設の一斉点検や防犯体制の啓発等がされていればと悔いが残ります。鰐淵寺の宝物収蔵庫は立派な建物ではありますが無人で、住職夫妻がお住まいの庫裡からは離れており、今から考えれば盗難には極めて弱いもの…

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