Reports
島根県は昨年の2月定例議会で、観光立県宣言をしました。知事は、条例制定の目的、目指すところは何だと思っていらっしゃいますか。
島根県の豊かな自然、食材などの産品を活用して、これを産業化しようとするものだったはずです。では、地域産品の掘り起こしには、試作、展示・販売、マーケティングなど、初期投資の段階での行政支援が不可欠です。 島根県は松江に島根県観光物産館、東京ににほんばし島根館を設置して、生産地と消費地で、これらの役割を果たす施設を有していますが、これらの施設を活かすソフトが確立されていないのではないかと思うのです。一般の土産品店とどこが違いますか。
それで…
│掲載日:2009年03月03日│
環境に優しいと言われる脱化石燃料への取り組みについてお尋ねします。
2年ほど前、宍道湖の夕日観覧の障害になるとして北山の風力発電所事業の反対運動がありました。工事はほとんど終了し、近く営業稼働するとのことですが、静かなことで、あの環境論争は何だったのかとさえ思うのですが、まず知事に、風力発電施設の感想についてお尋ねします。
化石燃料に代わるとすれば、バイオマスで、代表的なものが水素と植物、とりわけ木材だと思います。島根県は全国名うての森林県であり、それこそ山はやまほどあります。そこでお尋ねするのですが、島根県の森林面積とうち人工林の面積と植栽量、そのうち8齢級…
│掲載日:2009年03月03日│
危機管理がうまくいくかどうかは正確な情報の収集と的確な指揮、命令系統が確立しているかということに尽きると思います。不祥事と言われる事象はほとんどが情報の隠匿にその因があります。「小人閑居して不善をなす」と言われる所以です。
地方自治は首長と議会の二元代表制ですから、執行者たる首長と立法を通じてチェックを行う議会が住民に対して等分の責任を負っているわけですが、執行者側に比較して議会側の情報量が著しく少ないように思います。
議会が行政の執行に対して的確な指摘ができるかどうかは正確な行政情報がきちんと伝達される体制が確立されることが前提です。
平成20年1…
│掲載日:2008年12月02日│
政府は11月28日、新型インフルエンザに対する国の対策の基本になる行動計画を全面改定した。従来の計画より「ウイルスの国内侵入を防ぐのはほぼ不可能」との前提で(1)感染拡大を抑制して健康被害を最小限にとどめる(2)社会・経済を破たんに至らせないと目的を明確化しました。
一般から意見聴取したうえで、年明けに正式決定するとしていますが、また厚生労働省の専門家会議などが策定した指針を格上げして10分野のガイドラインを新たにまとめており、内閣府は「これで対策の一応の全体像が示せた」としています。
05年12月に策定された行動計画は、世界保健機関(WHO)が宣言する世界的な流…
│掲載日:2008年12月02日│
先ごろ市町村別の生産年齢人口、老齢人口など島根県の推計人口についての新聞記事を目にしましたが、かなりの人口減少と高齢化率の進行がかなり顕著であったように記憶しています。
コーホート推計などの指標では、県内の人口が現在のような自然動態、社会動態ともに大幅な低下が継続すれば、地域の存続は危機に瀕すると考えられるのです。
島根県は「子育てするなら島根がいちばん」と謳い、「子育ての社会化」を掲げており、私は、過去、何度も、費用負担を含めた子育ての社会化は時宜に適ったもので、出産、医療、保育を含めた親の負担軽減の必要性を述べました。
核家族から核分裂家族と称され…
│掲載日:2008年12月02日│
出雲空港や松江駅で、あるいは宿泊しているホテルや温泉旅館で県内観光地へのオプショナルツアーを探してもほとんどありません。
県内の観光はほとんどが発地型の商品で、着地型の商品はほとんど用意されていないのです。従来は定期観光バスがいくらか用意されていましたが、現在はほとんど姿を消してしまいました。松江のぐるっとバスや堀川遊覧船など個別には良いメニューがありますが、コーディネートされたものはほとんどありません。
しまね観光立県条例が制定されたこともあり、観光立県にふさわしいあり方を検討するなかで、着地型のサービスが提供できるような取り組みを期待したいと思います。
│掲載日:2008年12月02日│
出雲にシネマコンプレックスが映画館が出現し、松江と出雲に映画館が設置されていますが、他地域の映画館はなくなってしまいました。
ところで、しまね映画祭というイベントが実施され、映画館が無い地域での上映会や映画愛好者に対する映画塾などの取り組みが意欲的にされています。
白い船やうん何、砂時計、私は貝になりたいなど近年島根県を舞台にした映画やだんだんなどに代表されるテレビ番組が制作されています。
また、映画製作によって全国に情報発信をしようとする取り組みやフィルムコミッションの設立に昇華することはなかなかではないにしろ、取り組みが進化しつつあることは評価して…
│掲載日:2008年12月02日│
日本には「分を弁えよ」と言う言葉に代表されるように、「腹八分目」や「五分五分は上の上」など程々で良しとし、行き過ぎを戒める言葉がたくさんあります。「過ぎる」と言えば、サブプライムローンの破綻をきっかけにアメリカのバブルがようやくはじけてきたように感じます。
リーマンブラザーズやメリルリンチ、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)など巨大金融資本の経営破綻や整理、国有化が相次いでいますが、現役のエコノミストではないにしろ、元国際金融のプロフェッショナル、溝口善兵衛氏としては、この状況についてどのように論評されますか。
与謝野金融財政担当大臣をして「日本経…
│掲載日:2008年09月25日│
近年、原油価格の上昇は大きく、第3次石油ショックと言われています。日本の過去2度の石油危機は省エネ技術の開発と普及によって克服したとされています。確かに、エネルギー効率の飛躍的な改善を可能にする技術開発による要因が極めて大きいことは事実だとしても、見逃してならないのは、この間の大幅な円高だと思います。第1次石油ショックの昭和40年代後半は1ドル360円から20-30%も円が切り上げられた頃であり、第2次石油ショックの頃も大幅な円高に向かったような記憶しております。アメリカのバブルが完全に終息するかどうかは分かりませんが、為替相場は、購買力平価、金利平価によってそれぞれ減価・調整することが…
│掲載日:2008年09月25日│
「食」と言う字は「人に良い」と書きます。ところが、近ごろ、人に良いどころか、人に害になるものが、製造・流通・販売されていることが、次から次へと明らかになっています。
1兆円企業の雪印の例を見るまでもなく、1たん市場の信頼を失うと営業の継続が困難となりますが、それでも、「バレなければ良い」とばかり、次から次に企業の良心と言うか姿勢が問われる事象続くと、日本人の「恥」という精神文化はどこに行ってしまったのかと思うのであります。
とりわけ、政府が放出したミニマムアクセス米とされる事故米の流通は食糧行政に対する信頼を根本から揺るがすものであり、「流通させてはならないもの」…
│掲載日:2008年09月25日│