Reports
出雲にシネマコンプレックスが映画館が出現し、松江と出雲に映画館が設置されていますが、他地域の映画館はなくなってしまいました。
ところで、しまね映画祭というイベントが実施され、映画館が無い地域での上映会や映画愛好者に対する映画塾などの取り組みが意欲的にされています。
白い船やうん何、砂時計、私は貝になりたいなど近年島根県を舞台にした映画やだんだんなどに代表されるテレビ番組が制作されています。
また、映画製作によって全国に情報発信をしようとする取り組みやフィルムコミッションの設立に昇華することはなかなかではないにしろ、取り組みが進化しつつあることは評価して…
│掲載日:2008年12月02日│
日本には「分を弁えよ」と言う言葉に代表されるように、「腹八分目」や「五分五分は上の上」など程々で良しとし、行き過ぎを戒める言葉がたくさんあります。「過ぎる」と言えば、サブプライムローンの破綻をきっかけにアメリカのバブルがようやくはじけてきたように感じます。
リーマンブラザーズやメリルリンチ、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)など巨大金融資本の経営破綻や整理、国有化が相次いでいますが、現役のエコノミストではないにしろ、元国際金融のプロフェッショナル、溝口善兵衛氏としては、この状況についてどのように論評されますか。
与謝野金融財政担当大臣をして「日本経…
│掲載日:2008年09月25日│
近年、原油価格の上昇は大きく、第3次石油ショックと言われています。日本の過去2度の石油危機は省エネ技術の開発と普及によって克服したとされています。確かに、エネルギー効率の飛躍的な改善を可能にする技術開発による要因が極めて大きいことは事実だとしても、見逃してならないのは、この間の大幅な円高だと思います。第1次石油ショックの昭和40年代後半は1ドル360円から20-30%も円が切り上げられた頃であり、第2次石油ショックの頃も大幅な円高に向かったような記憶しております。アメリカのバブルが完全に終息するかどうかは分かりませんが、為替相場は、購買力平価、金利平価によってそれぞれ減価・調整することが…
│掲載日:2008年09月25日│
「食」と言う字は「人に良い」と書きます。ところが、近ごろ、人に良いどころか、人に害になるものが、製造・流通・販売されていることが、次から次へと明らかになっています。
1兆円企業の雪印の例を見るまでもなく、1たん市場の信頼を失うと営業の継続が困難となりますが、それでも、「バレなければ良い」とばかり、次から次に企業の良心と言うか姿勢が問われる事象続くと、日本人の「恥」という精神文化はどこに行ってしまったのかと思うのであります。
とりわけ、政府が放出したミニマムアクセス米とされる事故米の流通は食糧行政に対する信頼を根本から揺るがすものであり、「流通させてはならないもの」…
│掲載日:2008年09月25日│
女性に社会参画を求め、家庭から社会一般の役割を担ってもらうのであれば、従来、受け持ってもらっていた家事・育児を分担することは当然です。行政が法令でこれを促進するのであれば、同時に社会が代行する部分を拡大しなければ、女性のみならず家庭の負担が増加することは自明で、結婚して家庭を持つ、子供を産み育てるということを忌避することは容易に想像できます。特に、上手・下手は別にして、男には炊事や洗濯などの家事はこなせても、母親の代行は難しく、育児支援にはもっと社会がその役割を代行、支援を拡大すべきだと思います。ところが、出産や子育てに必要な社会的支援の土壌をほとんど整備することなしに、むしろ従来のまま…
│掲載日:2008年09月25日│
ついにガソリンが1㍑180円を突破しました。現状では、原油価格が1バーレル(159㍑)140ドルを超えており、ヨーロッパ各国では既に1㍑250円を超える水準にあります。ですから、農業用、漁業用燃油の価格やビニール、発泡スチロールなどの生産・流通資材などのコストは大きく上昇しており、軒並み採算割れになっています。極めて深刻な事態となっているのは畜産と漁船漁業で、生産コストの価格転嫁ができなければ、破綻は必至です。
国内の農林水産業は「内外価格差の解消」という政府方針の下で、コメに象徴されるように据え置かれ、下落し今日を迎えました。魅力がなくなった産業から就労者が離散することは自…
│掲載日:2008年07月06日│
戦前、小中学校の教員は県立の師範学校があり、教員の養成は全て県の責任において行われていたそうであります。授業料は無償で、寄宿舎の食費のみ有償であったようであります。
戦後も、大学の教員養成課程から教員に採用された人は日本育英会から受けた奨学資金の返済が免除されるなど、人材育成の要諦となる教員の養成に配慮されてきました。
本県においては、教員伝習所、島根師範、島根大学教育学部と教員養成の長い歴史がありますが、このところ、島根大学教育学部を卒業しても本県教員として採用される人が少なく、教員人材の流出を危惧しております。
とりわけ、島根大学の法人化に伴い、本…
│掲載日:2008年07月06日│
5月26日の出雲市での事例はマツクイムシの空中散布についてさまざまなことを考えさせた。1つは住民への事前周知のあり方。いま1つは学校などに対する事態対応(ケーススタディ)についてである。目や鼻の異常を訴える児童・生徒に対して、マニュアル通り「水道の水で洗う」という適切な指導が行われたところと行われないところがあったという。 同じことが家庭でも起こっている。出雲市はマツクイムシの空中散布については市報で広報したと言うが、配布されたのは自治会に加入している世帯に対してのみで、未加入世帯には配布されません。
出雲市の新興住宅地域では自治会への加入率は高々60%程度であり、必ずしもマ…
│掲載日:2008年07月06日│
宍道湖沿岸首長会議が行った水質検査では、宍道湖は遊泳して差し支えないとのことであります。しかし、誰もそのようなことを信じていないのか、渚に水遊びをする姿はほとんどなく、平田船川や湯谷川の川べりで子どもが遊ぶ姿もありません。
私は市議時代に霞ヶ浦や印旛沼などの水質浄化の取り組みを視察したことがあります。霞ヶ浦周辺にはたくさんのビオトープがあり、農業排水の窒素、リンなどの除去が図られ、また一般家庭には食器の残さをこすり落とすゴムへらが配布され、家庭からの負荷を減らそうとする取り組みがされておりました。
宍道湖周辺の下水道整備は逐年進んでいますが、水質検査の結果だけを見…
│掲載日:2008年07月06日│
現在、県は2年を経過するとほとんどの管理職のポストが変わります。しかも、従前に努めていたセクションに全く関係ないポジションへの配置換えが珍しくありません。
先日、農産品のセールスに同行した折、「島根県の人は名刺交換が必要なくなった頃にまた変わる。いつも振り出しからで、これでは、市場情報の先読みは無理で、いつまでも人脈の拡がりはない」との指摘がありました。
過去、何度も指摘してきましたが、島根県は様々なアドバイザーを委嘱しています。「職員がエキスパートになれば、一緒に進化でき、企画、立案して共同開発までできるのだが、いつも一方的に教えを請うというスタンスでは、同じこ…
│掲載日:2008年07月06日│