県議会だより

Reports

平成20年6月議会一般質問(3)

4 マツクイムシの空中散布について

5月26日の出雲市での事例はマツクイムシの空中散布についてさまざまなことを考えさせた。1つは住民への事前周知のあり方。いま1つは学校などに対する事態対応(ケーススタディ)についてである。目や鼻の異常を訴える児童・生徒に対して、マニュアル通り「水道の水で洗う」という適切な指導が行われたところと行われないところがあったという。 同じことが家庭でも起こっている。出雲市はマツクイムシの空中散布については市報で広報したと言うが、配布されたのは自治会に加入している世帯に対してのみで、未加入世帯には配布されません。
出雲市の新興住宅地域では自治会への加入率は高々60%程度であり、必ずしもマ…

平成20年6月議会一般質問(4)

5 宍道湖・中海の水質浄化について

宍道湖沿岸首長会議が行った水質検査では、宍道湖は遊泳して差し支えないとのことであります。しかし、誰もそのようなことを信じていないのか、渚に水遊びをする姿はほとんどなく、平田船川や湯谷川の川べりで子どもが遊ぶ姿もありません。
私は市議時代に霞ヶ浦や印旛沼などの水質浄化の取り組みを視察したことがあります。霞ヶ浦周辺にはたくさんのビオトープがあり、農業排水の窒素、リンなどの除去が図られ、また一般家庭には食器の残さをこすり落とすゴムへらが配布され、家庭からの負荷を減らそうとする取り組みがされておりました。
宍道湖周辺の下水道整備は逐年進んでいますが、水質検査の結果だけを見…

平成20年6月議会一般質問(5)

7 人事執行体制について

現在、県は2年を経過するとほとんどの管理職のポストが変わります。しかも、従前に努めていたセクションに全く関係ないポジションへの配置換えが珍しくありません。
先日、農産品のセールスに同行した折、「島根県の人は名刺交換が必要なくなった頃にまた変わる。いつも振り出しからで、これでは、市場情報の先読みは無理で、いつまでも人脈の拡がりはない」との指摘がありました。
過去、何度も指摘してきましたが、島根県は様々なアドバイザーを委嘱しています。「職員がエキスパートになれば、一緒に進化でき、企画、立案して共同開発までできるのだが、いつも一方的に教えを請うというスタンスでは、同じこ…

平成20年2月議会一問一答質問(1)

県産食品の安全確保について

「遠くをはかるものは富み、近きをはかるものは貧す」とは二宮尊徳の言葉ですが、眼前の利益や世論に流されずに、百年の大計をはかる知力を磨くことが肝要であります。現在の厳しい経済情勢の中で、企業がお客様の信頼を得て、生き残っていくための要素は、事務や間接経費を徹底的に削減して、安全管理や品質向上に必要な投資経費を確保する姿勢です。 私は、行政の役割は「住民を守る」ことにあると思っており、島根県で安心して暮らすためのいくつかの事項についてお尋ねしたいと思います。
はじめに、県産食品の安全確保についてお尋ねします。食品の安全・安心を所管する健康福祉部長、県産品は安全ですか。また、流通前…

平成20年2月議会一問一答質問(2)

県内施設の安全について

まず、建築物の安全について土木部長にお尋ねします。建築物は、確認申請、完成検査のあと、定期的な検査が義務づけられております。民間の建物に義務づけられている、特殊建築物定期検査制度について説明して下さい。
次に、県立や市町村立など、公的施設の管理および定期点検の状況について説明して下さい。
公的施設の管理や検査に不十分な点はありませんか。病院や学校などに行くと、「検査やチェックがされているのかな」と思うことが多々あります。財政事情によって適切な検査が行われずに放置されている事例はありませんか。
島根県は、老人ホームや保育園が特建検査の対象になっていません…

平成20年2月議会一問一答質問(3)

安心行政について

子育ての安心について何点かお尋ねします。県内市町村の妊婦の健康診査への公費助成と産科の診療施設や医師の配置の状況について、健康福祉部長にお尋ねします。
だんだん、産む施設や地域が限られてきたように感じますが、育てる施設である保育所はどうでしょうか。県内の保育所の設置状況と乳児保育、夜間、24時間サービスの状況についてお尋ねします。保育施設の充実は、病院や介護施設など24時間サービスのマンパワー確保のためにはどうしても必要な施策でありますので、これらの定着にご配慮下さい。
次に、学校への信頼を高めるために県内学童・生徒の学力向上についてお尋ねします。先日の46位とい…

平成20年2月議会一問一答質問(4)

行政の健全性確保について

県の体力の健全性となる部分について総務部長にお尋ねします。島根県のいわゆる不良債権はどのぐらいありますか。また、その債権管理はどうなっていますか。
島根県の債権の中には、かなりの不良化したものがあるようです。クレジットなどの債権の回収の秘訣は、最初の3日間だと聞いたことがありますが、不良化したものについては「損切り」も必要です。県の債権について客観的に審査し、放棄等の手続きを進める第3者機関の設置が必要だと思いますが、知事のご見解をお尋ねします。
県内の治安を司る警察の状況についてお尋ねします。島根県でも、近年、警察官の銃器による自殺がありました。これは警察官によ…

平成19年11月議会一般質問(1)

県民との協働の促進について

財政健全化基本方針によりますと、知事は徹底した歳出の削減によって、向こう10年間で島根県の収支を均衡させるとしておりますが、官需依存から必ずしも脱却でき得ていない島根県の経済からすると、かなりのマイナス、経済収縮を覚悟しなければなりません。大都市部のように民間投資によって十分な経済循環が図られるのであれば、官から民へとばかり行政の受け持ち範囲を縮小させ、従来公共サービスで対応していた分野を開放して民間にゆだねることは、経済を活性化させ、また競争原理の導入によってローコスト化できるメリットがあります。しかし、本県の中山間地域や隠岐のように過疎化、高齢化が進行する地域にあっては、第3次産業の…

平成19年11月議会一般質問(2)

財政再建下の予算編成について

私は去年の隠岐の災害を見ますと、やはり災害に備える施策をきちんとすべきだと思います。中期財政計画を見ますと、災害復旧は別枠だ、そういうふうに書いてあります。しかし、人が死んでから、家がめげてから、道路が崩壊、崩落してから直しますというのは、やはり私は行政の責任の半分でしかないと。やはり、災害が起こる前に、あるいは皆さんが安心してそこの地域に住めるようにするためには、やはり私はこうした安全・安心、河川や山や、あるいは砂防堰堤、こうしたものにきちんと手だてを図っていくべきだと思います。そのためにもやはり財源の捻出は大事だというふうに思います。
先日、同僚議員が、地方税財源の偏在是…

平成19年11月議会一般質問(3)

時代の変わり目にある県政の方向について

今社会の価値観が大きく変わるときだと思います。日本は戦争に敗れて復興を果たすために、生産基盤の整備を主体とした施策展開を行いました。法律も供給側視点で、自然破壊や多少の公害が出てもまあまあ仕方がないわなという、そういう視点でございました。供給側が強いですから、労働組合の力も随分強くなりました。しかし、これが昭和四十四、五年ごろ公害問題が騒がれ、あるいは革新自治体がたくさん出てきた、そういうことで少し視点が変わりました。消費者保護という観点にかじが切られました。大量生産から多様化あるいは品質保持が言われ、行政も配給から選別という視点になりました。教育も大きく変わりました。米制度も変わりまし…

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